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元クズ田中

ストリートでの心得・元クズ田中

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公開日: 2017/03/03

人はなにを求めてパチンコ屋に行くのか。好きなあの機種を打ちたい。ちょっとタバコ休憩も兼ねて。カウンターにいるあの子が好きだから。そこにはいろんな思惑があるとは思うのだけど、誰もに共通しているのは勝ちたいと、お金を増やしたいという思いだろう。

 

では、東南アジアのストリートにたむろする子どもたちは、なにを求めて路上に出るのか。家にいてもやることがないから。路上で出会った仲間と一緒に遊びたいから。こちらもそれぞれの考えはあるが、共通しているのはやはりお金。彼らはお金を得るために路上に出ているわけだ。

 

パチンコ屋でお金を得ようと思ったなら、まず考えるべきはスロなら高設定を打つこと。ゾーンや天井に近い台を狙い打ちすること。ぱちんこならなにをさておき回る台をつかむことが重要になってくるが、では、路上でお金を得ようと思ったなら、どうすればいいか。

 

もっとも簡単で、リスクがないのが物乞い。ボロを着て、裸足でかけより、お金を恵んでくださいというジェスチャーを繰り返していれば、元手がゼロでお金を得られることもある。また、その界隈を取り仕切っている大人から商品を受け取り、それを路上で販売するという手もある。たとえばひとつ5ペソ(約12円)のものが売れたとすると、そのうちの3ペソを取り仕切っている大人がピンハネして、子どもの手に渡るのは2ペソのみ。それでも、モノさえよければ売れる可能性はあるわけで、こうしてこつこつと小銭をつみあげていけば、なんとかメシは食えるわけだ。

 

しかし、だ。毎日のようにハネモノでコツコツと、地道に小さい勝ちを拾っているうちは、まだいい。ボーナスタイプのマシンで日当8000円を目指しているうちはいいが、一度、ゴッドの天井から2万枚出てしまったらどうなるか。店長から高設定を簡単に教えてもらえるようになったらどうなるか。いままでやってきたことがバカらしくなるというものだろう。

 

ストリートの子どもたちにとってそれにあたるのが、物乞いでも物売りでもなく、物盗りだ。特にヤツらが狙うのは、日本人のスマホ。iPhoneだ、ソニーだと値の張るスマホを持っていて、さらに警戒するのが下手な日本人は絶好のカモで、ひとつでも盗れればそれだけで下手すりゃ月収分の金が得られるわけだ。

 

これまで何人か業界の仲間がセブに遊びにきてくれたが、酒井さん(ルーキー酒井)は2回きて2回とも、きた初日にiPhoneを盗まれた。警戒していても盗まれることがあるほど、やつらの手口はプロなのだ。

 

手順はこうだ。まず、両サイドから体を密着させてお金をくれと言ってくる。右側の子がやたらと体をさわって気を引きつけているスキに、左にいる子がバッグのファスナーをおろしてスッと手を入れる。バッグに手がかかっているのを察知してバッグに気をとられると、今度は後ろから3人目がきて、ポケットをまさぐる。そして、そこでもしスマホを手にすることができたら、スマホを持って逃げる役のやつにそっと手渡し、そいつがすぐさま姿をくらます。こちらが盗まれたことに気がついて実行犯に返せ、返せと詰め寄ったところですでにそいつらの手にはモノはないわけで、シムを抜かれ、データを初期化され、翌日には売られて現金化される。そうなったら、もう二度とスマホは戻ってくることはない。

 

では、どう対策をすべきか。まずは、そういった地域を歩かない。近かろうが移動はすべてタクシーをつかうといいが、歩いて5分の距離を毎回、タクシーに乗るのも面倒くさい。となると、スマホはしっかりバッグなりにしまい込み、ポケットにはなにも入れず、気をバッグのファスナーに集中させる。そして、子どもが近寄ってきても立ち止まらず、なるべく足早にその場を立ち去るのがベストだろう。

※ファスナーのない手提げ金庫を常に持ち歩くと物盗りのほとんどは防げますが、物盗りではなく強盗の被害リスクが118%アップするのでおすすめできません。

 

ここまで気をつけていれば、物盗りに遭うリスクはグッと減るが、もうひとつ気をつけなければいけないのが、酒だ。

 

酒は、酔いは人の心を麻痺させる。気が大きくなってしまい、オレが物取りに遭うわけがないと思いこむし、酔っているから警戒心も散漫になる。酔って麻雀をすると必ず負けるように、アルコールは判断力を鈍らせる。その結果、すでに5年もセブに住んでいる人間ですら、あっという間にスマホを盗まれるわけだ。

 

というわけで関係者各位。3日前に泥酔してふらふら歩いている間に日本のスマホを盗まれてしまいました。帰国する4月下旬までこれまでの番号、ラインがつながりませんので、お手数ですが御用の方は一度、Twitterやfacebook、メールなどで連絡いただけると幸いです。

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