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野良の行く末・元クズ田中

野良の行く末・元クズ田中

あの人たちは、なぜあそこに閉じ込められているの? 外に出て吸えばいいのに、出られない事情があるの?

 

成田空港の喫煙所にすし詰め状態でいる喫煙者を見て、フィリピンの子どもがそう言った。

 

20年前の日本は、いまのフィリピンと同じく歩きたばこ上等。ポイ捨て上等で地球はゴミ箱扱いされていたが、世の中が成熟していくにしたがってモラルやマナーといったものがことさら叫ばれるようになり、いまでは喫煙者に対する風当りが非常に強くなった。

 

年配の方に言わせると、40年前の日本にそっくりだというフィリピン・セブ島。何十年か後、フィリピンもいずれ同じ道をたどるのは間違いないのだろうけど、いまのフィリピンの人から見て、日本に対して不思議に思うことというのは、やはりあるのだろう。

 

新浦安の整理されたマンション群の中を、朝の5時に子どもたちと散歩した。真っ直ぐ一直線に伸びた道には数名のジョギングする方以外に誰もおらず、それを見た子どもたちが、こう言った。

 

なんて静かな町なの。フィリピンだとこの時間は道に人が溢れているのに。それに、道に犬が一匹もいないけど、日本には犬はいないの?

 

言われてみて気がついたが、日本にだって昔は、野良犬がそこかしこにいた。少なくとも僕の地元の愛媛県には野良犬がうじゃうじゃいたし、ときには噛まれることもあった。だけども狂犬病予防の観点からも野良犬というのはどんどん保護、処分されていき、いまでは日本で野良犬というとホール&大津さん以外はいなくなってしまった。

 

※大津さんのブログより拝借

 

対してフィリピンというのは、地域に野良犬が溢れている。見るからに野良という言葉がふさわしい、毛並みも整わないボロボロの犬が道に寝転がっているが、やつらは社会に溶け込んでいるし、町の住人として認知されている。特定の飼い主のいない野良ではあるものの、全体が、この犬はオレたちの犬だという意識があって、地域そのものが飼い主になっている。

 

僕がフィリピンの邪魔くさい部分であり、だけどもそれを上回るほど良い点でもあると思っているものが、ここにある。核家族化が進み近所づきあいが希薄になり、オレはオレの好きなものだけとしか関わらないというスタンスもけして悪くはないし、ストレス社会においてはそれが自己を守る正しい手段だとも思うが、友だちの友だちはみな友だち。たとえよその家の子どもであろうと悪いことをしたら叱るし、知らない子であっても家にいたらメシを食わせてやるというのは、古き良き日本にもたしかにあった景色だと思う。

 

拠点を持たない、ボロボロの野良のような存在を、育成シミュレーションをする感覚で、みんなで一緒に世話をしてみてはどうだろう。たまごっち感覚で、エサを与えてみてはどうだろう。雑誌の、媒体の垣根を越えて野良田中の世話をする時代がきたそのときに、きっと世界は平和に向かって進んでいくのだろうなと、3畳のスペースに7人が暮らすスラム生活。そのなかに大型の野良犬を3匹も招こうとする子どもたちの姿を見て、そう思った。

 

次の帰国は、7月中旬です。わんわん。