23年前に出会い溺愛した一台
今から遡ること24年前。時代はAT機全盛から少し落ち着き始めた頃。といってもコンチ4Xなどがまだ新台導入されていた激荒時代。ド派手なAT機ばかりが目立っていたが、同時期にひっそりとストック機が復活を成し遂げていた。それが山佐のスーパーリノなのだが、毎日のように打ってましたねホンマに。色々な角度から立ち回ることができたし、とにかく何よりオモシロかった。
その後立て続けに山佐から発売されたのがキングパルサー。言わずと知れた名機であり、今もなおよく使われている32の倍数イメージを確立した立役者だ。ここからストック機時代の幕開けといった流れとなり、以降各メーカーから様々なゲーム性のストック機が誕生する。そして翌年2002年に現れたのがスマスロネオプラの前身機、ネオプラネットXXだった。1.5号機のパルサーxxやプラネットVでパチスロを覚えた身としては、2002年にまた出会えるとは思いもしなかったうえに、透過型表示装置、いわゆるEL
VISIONと称される液晶を搭載していた。
初めてみた時はとにかく度肝を抜かれたね。リールの上で縦横無尽に土星や7絵柄が踊り倒してるんだから。しかも、本物のリールとの組み合わせで繰り広げられる多彩な演出がゲーム性をより一層盛り上げたりしてね。いやはや感服しましたよあの時ばかりは。パチスロの進化に心底驚いた瞬間でした。
連チャンはマイルドだけど、ビッグバンモードにぶち込んでしまえば万枚も見えるほどポテンシャルは高かった。かくいう俺も何度かビッグバンモードにはぶち込んでいるが、結局万枚までは届かなかったなぁ…。とはいえトータルでみれば立ち回れたし勝てた台だったけど、なにより自分としては純粋に演出が大好きでしたね。
それがどうですか皆さん? スマスロとして復活したネオプラネット。初代モード選択時はまったく同じじゃないですか? 楽しすぎてヤバイまである。初代ではLOWモードかHIGHモードで遊んでいたけど、今回ももちろん同じです。ただ、通常時はHIGHモードで無演出3連続に悶絶して楽しんでいる方が多いかな。高確状態へ飛んだ時はLOWモードも楽しいんだけどね。一発アツい演出が発生しただけでどこを狙おうか迷ったりして楽しめるから。まぁ、演出モードに関しては完全に個人の嗜好の問題なので、みなさん色々と試して楽しんでください。
そんなこんなでとにかく思い出深いネオプラネットで今回、実戦記を書くことになったのですが、マジでビッグバンにぶち込んでみたい。いや、目指すはビックバンただ一つ。本気でそこを目指して今回は打ってきました。といってもみんなもう先にデータ見てるよね? 見ちゃってるよね? どの口がビッグバンモードとかほざいてるねん! とツッコまれそうだけど、実戦前、いや実戦前夜から本気で打ち込む気は満々だった、ということだけは理解した上で引き続きご覧くださいませ…。
ボーナス高確率モードが遠すぎた…
正直、台数はそこまで導入されていない。設置は多くても3台ぐらいだったりするけど、基本的には1台設置が多い印象かな。そんな中、俺が実戦場所に選んだのは都内の3台設置店。時間の都合もあり、イベント日などに被せることができなかったので、乾坤一擲、死なば諸共の特攻魂で朝から突撃してきました。
朝イチ、抽選は20名ほど。自分は6番を引き当て、難なく台を確保。導入から4日ほど経っていたので楽勝でした。再整列まで40分ほどあったので近所のコンビニでコーヒーを買って一息、とその時、知り合いも打ちに来ていたので朝からスロトークに花を咲かせる。
「何打つの?」
「ネオプラ、初日に打ってヤラれているのでリベンジしようかと」
「奇遇だね。俺も今日は朝からネオプラ打つのよ」
「お店休みですか?」
「夕方には行かないとイケないから、早めに連チャンさせて優良データを採取する予定」
「このあとお店なんですか?」
「俺もべったり打つ予定やったのよ今日は。スタッフが急遽出れなくなってしまってね…」
そうです。ご存知ない方も多いかと思いますが、実は飲食店も兼業でやっていて、ガッツリ実戦する予定の日にかぎって、スタッフが出られないということになってしまったのです。本日のヘロヘロ状態は確定。本気で連チャンしてスカッと快勝させてもらわないとやってられないっての! そんな感じで話をしていたらあっという間に開店時間の10:00に。
………えーと、天井行く気ですか君は?
朝イチから500G目指すのヤメてもろてイイですかねとりあえず? なんて言ってたら天井目前のとこで高確に上がったっぽい。その後はレア役をビシビシ引いて、第3停止遅れが30G以内に2回発生して高確確定。そんなこんなでようやく初当たりをGETしたわけですが、雲行きが怪しすぎます。ちなみにこの初当たり前に、サイドランプフラッシュ大が発生していたので、REGだったらワンチャン、ビッグバンモード一発ツモもあり得たのかもしれません。が、予想通り赤7が飛んできましたので、所詮はたらればですが…。
そしてここからがツラかった…。単発と追加投資を繰り返す時間が延々と続きます。ゲーム性を理解していたので、正直この展開も想定内でしたが、ここまで上がらないとは。
ただ、俺も悪いのは間違いない。通常時の中段チェリーで射止められなかったんです。最低でも25%あるのに、ですよ。そんなヒキではハマってしまうのも納得です。
その後も何度かの単発を繰り返し、心がバキッと折れたところでタイムオーバー。一度は上げてヤメたかったが、時間切れ。知り合いに託して第二の仕事場へ移動しました。
結果、この後この台は更に1000枚ほど吸い込んで少し連チャンして終わりだったみたい。当たり前だけど設定も大事だし、いかに己のアームでモードを上げるか。これに尽きます。
ただ、今回執筆しているからとか関係なく、マジでオモロいです。こんなにチンチンに負けたヤツがよく言えるな、と我ながら思うが、色々な意味でネオプラです。この後もう一度打っているし、まだこれからも打つと思います。打てる状況なら積極的に打ちたいぐらい好きですね。
まぁ、スマスロなんてどの台も今は難しいし、ネオプラに限ったことではない。これぐらいの負けは当たり前の時代なんだから、その分、見返りもしっかりあるゲーム性なので、まとめて返してもらいますよいつか。いやマジで。絶対に返せよお前!
| スマスロネオプラネット 実戦データ射駒タケシ |
| ゲーム数 |
ボーナス |
備考 |
| 495 |
BIG |
18k |
| 126 |
REG |
|
| 93 |
REG |
|
| 163 |
BIG |
|
| 487 |
REG |
10k |
| 145 |
BIG |
3k |
| 565 |
REG |
10k |
| 207 |
BIG |
5k |
| 201 |
REG |
1k |
| 338 |
BIG |
8k |
| 242 |
BIG |
1k |
| 276 |
やめ |
1k |
総投資=2622枚
回収=0枚
※1k=46枚 |
懐かしき「オレンジ色の宇宙」に身を委ねる
押忍。ガル憎です。皆さん、諸人こぞってますか? 私はこぞっています。その理由はただひとつ、BIGが揃うと「諸人こぞりて」が流れるネオプラが復活したから。みんなが集まる、集合する。そう。いま我々は、新たなネオプラの前にこぞっているのです。
初代ネオプラネットが登場したのは23年前の2002年。ガル憎、28才。とてつもなく昔のような気はするけど、当時の記憶は鮮明に残っている。なんと言っても、パチスロとは無縁に思われていたディスプレイ「EL
VISION」が初めて採用された機種だからだ。
トヨタのセルシオやマジェスタなどのメーターに採用される透過型表示装置と同じ技術を持った新型の映像表示装置。プラネットブランドの最新作ということでただでさえ注目されていたのに、そこにパチスロ業界初の最先端技術を加えるとは。まさに当時の「山佐の本気」が伺えた機種であり、大ヒットを記録すると共に「EL
VISION」による演出は多くのプレイヤーの記憶に刻まれた。
いま、私は『スマスロネオプラネット』の前に座っている。導入2日目、待ちに待ったホールデビュー、待ちに待ったホール初実戦。BET、レバー、演出発生。とてつもなく懐かしい「オレンジ色」。そうそう、これこれ。いまではフルカラーの全面液晶が当たり前だけど、これ、これがいいんですよ。
プラネットが上から下にシャ~ン。ジグザグでシャ~ン。単色でもいい。むしろ単色でいい。だってネオプラだもの。ほら来た! いま順押しのリプレイ揃いで中リールのみプラネットが左から右にシャ~ン。いるでしょ。ていうか、いるよね? だって第2で横シャ~ンだよ? ほらいた。わずか23G、記念すべき初ボーナスが懐かしい確定演出と共にあっさり降臨しました。告知されたのは「BAR」。そうか、そう来るか。でも大丈夫、幸先のいいスタートということにするから。
なんて思っていたら本当に良かった。初当りのREGを消化して通常時に戻ると、ほどなくして「サンプラ」。そう、皆さんご存知、砂嵐すなわち「サン」ドストーム演出での「プラ」ネット表示。小役orボーナス、しかも期待度大だ。
じゃあ行きます。ペトリ。ほ~ら止まりました中段チェリー。美しい。あまりにも美しい。この赤と緑のコントラスト。初代ネオプラネット誕生の12年前、3号機「スーパープラネット」から受け継がれた伝統の出目。1確でもなんでもないんだけど、いつ見ても美しい…って対角線上にボーナス絵柄もプラネットも止まらんのかーい! ここはビシッとハサミ目が出て喜ぶとこでしょうが! でも待って。なんか演出が続いてる。ほら、また。これってもしかして…きたあああああああああああ! ゲチェナ! 確定演出で出目が見えなくなっちゃったけど、そう言えば初代もそうだったね。こういうところも継承してるなんて逆に芸が細かいじゃないですか。とりあえずパシャリ。
合言葉は「Joy to the World」で
どの機種を打つ時もそうなんだけど、解説動画などじゃない限り、基本的に自分は「知識不足」で初打ちをすることにしている。まずは体感、あるいは直感。ようするに「肌で感じながら打ちたい」というか。時が経てばいろいろ知ることになるんだから、最初くらい頭を空っぽにして打ってもいいよね? そういう考え。
たとえば今回から新たに加わり、それなりの頻度で左からフワフワと出現するUFO。これは右リールまで行かなければあまり気にしなくていいな。ダブル小役ナビは右側に表示される小役が成立してた方がアツいよな。あれ、左リール枠内に青7が止まる時はリプレイばかり。あ、ベルもある。いや待て、これ、チェリーの取りこぼしでも出るでしょ。その場合のリーチ目は? ほら、考えることが楽しい。
しかも、ぜんぜんハマらないからいろんな当たり方をしてくれる。テロテロテロテロレレレレ~♪ コレは、アレ。なんて言うの? 初代でもあったウエイト音が長くてフェイドアウトせず少しずつ高音になるヤツ! ウエイト中なら違和感を感じた直後にレバーを下げても間に合う(聞ける)ね。小役ナビなんかも割と間に合う。もし「どういうこと?」な人は、レバーから離れた手を演出発生直後に戻してみてください。感知して演出を長く見られますから。
ちなみに待望の「1G連」ありました。ビッグ中に中段チェリーを引いて「惑星直列(←今回の原稿のためにこの名前だけは調べた)」が成功。青7ではなく赤7だったけど、とりあえず初打ちで体験することができたのでOK。なにより「EL
VISION」を完全再現した演出が懐かしい。そうかと思えばリール左上にロゴと同じ「飛ぶT」も出たりして、マニア心をくすぐってくれる。
一般的なAT機とは違う「ボーナスタイプを打っている感」とでも言うか、出目でワクワクできる「プラネットシリーズらしさ」、そして演出が絶妙に絡み合う「ネオプラネットらしさ」がしっかり共存しているというか。これは初代を知らない世代、若い世代の人にも打ってほしいですね。
昨今は「だいたいこんな感じでしょ?」と思った機種が本当にそのとおりだったりするけど、この新生ネオプラはしっかりとした個性を持ってるし、歴史を受け継ぎながらしっかり現代版にアレンジされてるし。
ちなみに、中盤に差し掛かるあたりで書いたサンドストーム演出でのプラネット表示、通称「サンプラ」。皆さんご存知なんて表現をしましたが、じつは書きながら思いつきました。ええ、今回、初めて書きました。もし流行ったら嬉しいなと考えておりますので、どうぞ(どうか)使ってください。以上、こぞってるガル憎でした。
| スマスロネオプラネット 実戦データガル憎 |
| ゲーム数 |
ボーナス |
備考 |
| 24 |
REG |
(2K)リプレイ揃いで中リールのみ土星が横通過 |
| 23 |
777 |
サンドストーム中段チェリーから5G後くらいにゲチェナ |
| 90 |
777 |
演出ナシで左中段チェリー・第一停止で下から煙(マグマ?)が上がるような演出→右上部にカウントダウン演出(差枚685) |
| 403 |
REG |
流星群→流星群大 |
| 218 |
777 |
(6K・バケ告知からのビッグ昇格告知) |
| 148 |
REG |
|
| 103 |
REG |
|
| 135 |
777 |
(1K) |
| 143 |
777 |
|
| 113 |
777 |
(ロケット第二までの煽りが5Gとか続いて長い前兆を経て) |
| 30 |
777 |
(土星ナビからの2確+持ち1000枚超え) |
| 458 |
777 |
|
| 15 |
777 |
|
| 212 |
777 |
(中段チェリー) |
| 1 |
777 |
|
| 371 |
777 |
(擬似の後のチェリー付きリーチ目・ロング高音ウエイト) |
| 54 |
REG |
|
| 32 |
777 |
(山佐型リーチ目) |
| 460 |
777 |
|
| 350 |
ヤメ |
|
ゲーム数=3389G
ビッグ=14回
REG=5回
総投資=368枚
回収=636枚
収支=+268枚
※1k=46枚 |