アイムジャグラーEX(2007年)
北電子
【全32種!】歴代のジャグラーを一挙公開!
パチスロ界は大量リーチ目搭載機ブームの幕開け期。これと重なっていたことが影響してか、1996年の4号機時代、あまり騒がれることなくひっそりと初代『ジャグラー』(北電子)はホールデビューを果たします。
しかしこの時点で、
●GOGO!ランプ点灯でボーナス確定
●ボーナスのみのタイプ
●ボーナス絵柄の一直線やピエロ・BAR・ピエロの一直線がリーチ目
といった根幹を成すゲーム性はもちろん、洗練度はさておき絵柄デザインやサウンドまでほぼ同じ。
25年前にして現在に通じるゲーム性が確立されていたのですから、徐々に楽しさがプレイヤー間に伝わっていくのは当然と言えば当然ですよね。すぐに需要に生産が追いつかない状態となり、一代で不動の人気を獲得することになりました。
また、初代『ジャグラー』人気を語るうえで決して欠かせないことに、「モーニング」の禁止が挙げられます。
「モーニング」とは、開店時にあらかじめホールがBIGフラグを仕込んでいて、ホールは朝の集客を、プレイヤーはBIGを狙えるサービスのこと。
数台に1台仕込まれているこの「モーニング」を見抜いて美味しい思いをするのが当時の一般的な光景だったのですが、このモーニング、完全告知台とは非常に相性が悪い。告知ランプが点いていては、見抜くも何もなかったのです。
その結果、完全告知台はそのほとんどが、告知ランプの配線を切られるという憂き目にあってしまいました…。
ところが『ジャグラー』登場直前に、著しく遊技の公平性を欠くという理由から「モーニング」は全面禁止に。すんでのところで『ジャグラー』は告知ランプを切られずに済んだのです。
当たり前ですが、告知ランプのないジャグラーに今現在まで続く魅力はないでしょう。運命と表現するのは少し大袈裟かもしれませんが、とにかくタイミングの良さが『ジャグラー』人気を後押ししたことに間違いありません。
初代登場から3年近く経過した1999年、シリーズ2代目となる『ジャグラーV』が登場します。
注目なのが先告知の採用で、現在にも続く「4分の1でレバーON時に告知」は、この機種が初となります。初代は完全後告知でした。
2001年、シリーズ3機種目の『ゴーゴージャグラーSP』から新筐体を採用。実は前出2機種は、3号機『アポロン』と同じ筐体を継続して使用していました。そのため、21世紀のパチスロ筐体として、
●リール幅が狭く目押ししにくい
●リールバックライトがないので目押ししにくい
●音質がチープ
●MAX BETボタン非搭載
…等々、かなりツラいものがありました。これらが一掃されて、非常に快適にプレイできるようになり、さらに多くのユーザーを獲得することになったのです。
そして、告知ランプが豆電球からLEDランプへ変更、告知音の追加(2003年の『ジャグラーガール』)等の要素で態勢を盤石なものとし、4号機時代をまっとうすることになります。
10年以上続いた4号機時代が、2004年をもって終焉。3年間の移行期間が設けられていたとはいえ、いち早い5号機ジャグラーの登場が望まれることになります。
4号機から5号機への規則改訂における最大の目的は、射幸性の抑制にありました。この点、そもそもATやストック機能に全く頼っていなかったジャグラーは(他機種に比べれば)スムーズに新時代へ移行できたのです。
そして他機種、他メーカーが名ばかりの後継機を登場させプレイヤーにそっぽを向かれるなか、変わらぬ楽しさを武器にパチスロシーンの主役に一気に躍り出ます。
もちろん、レギュレーションの変更に伴った変更点はありました。大きくは2つ。
4号機ジャグラーはボーナス揃い時の15枚の払い出しを含めBIGで約365枚、REGで約124枚獲得できましたが、5号機ではBIG約324枚、REG104枚と減少しました。減った分は、ボーナス確率の底上げと通常時の小役還元率を高めることによって相殺しています。
4号機では払い出し枚数の少ない単なる小役に過ぎなかったチェリーが、5号機からはボーナスとの重複が可能に。左リールに止まっただけでドキドキできる絵柄となりました。
また、現在では常識となっているGOGO!ランプの点灯タイミングについても
●先告知1/4(この内、1/3がレバーON時、1/3がリール回転開始時、1/3がストップボタン有効時で振り分けられる)
●後告知3/4(告知音の有無が1/2ずつ)
が広く認知されたのも、5号機時代になってからとなります。
4号機よりも長く続いた5号機時代。15年もの間、常に主役であり続けているジャグラーシリーズだけあって、同じジャグラーシリーズでもいくつかの種類に大別できるようになりました。
『アイムジャグラーEX』(2007年)
『アイムジャグラー7』(2007年)
『アイムジャグラーSP』(2009年)
『アイムジャグラーAPEX』(2011年)
『ニューアイムジャグラーEX』(2012年)
『アイムジャグラーEX 20th Anniversary Edition』(2017年)
『アイムジャグラーEX-AE』(2017年)
現在のジャグラーシリーズの中で最もオーソドックスなのが上記の機種たち。ボーナス確率や小役確率もほぼ同一で、“検定切れ・みなし機対策”としての意味合いが強いものも多数あります。
また、オーソドックスへのこだわりなのか、GOGO!ランプのプレミアム点灯パターンが他シリーズに比べて少ない傾向があるのも特徴です。
『マイジャグラー』(2010年)
『マイジャグラーⅡ』(2012年)
『マイジャグラーⅢ』(2015年)
『マイジャグラーⅣ』(2018年)
GOGO!ランプの位置がリール中央下部の奥まった場所にあり、両隣のプレイヤーから極めて見にくくなっています。機種名そのまま「私(だけ)のジャグラー」というわけですね。
アイム系より高設定域の機械割が高く設計されていて、ジャグラープロ御用達の台となっています。
『ゴーゴージャグラー』(2015年)
『ゴーゴージャグラー2』(2019年)
告知タイミングが後告知のみで、GOGO!ランプがLEDではなく豆電球となっています。『クラシックジャグラー』(2009年)を祖に持つマシンで、限りなく4号機初代ジャグラーに近づけた1台です。
『ラブリージャグラーA』(2007年)
『ジャンキージャグラー』(2008年)
『ハッピージャグラーV』(2010年)
『ミラクルジャグラーK』(2011年)
『ジャグラーガールズ』(2013年)
『みんなのジャグラー』(2013年)
『ハッピージャグラーVII』(2014年)
『ファンキージャグラー』(2016年)
『スーパーミラクルジャグラー』(2017年)
前述の3シリーズに当てはまらない機種たちです。リール配列が異なっていたり、ボーナスの組み合わせに違い(BAR揃いでBIG等)があるマシンも混じっています。
現時点で2021年11月末日まで打てるのは『ファンキージャグラー』と『スーパーミラクルジャグラー』の2機種のみです。
6号機の『アイムジャグラーEX』は、5号機『アイムジャグラーEX』がそうだったように、獲得枚数の減少を通常時の小役還元率を引き上げることによって補っています。
実はボーナス確率は上がっていませんが、他の6号機がかなり(初当りが)重く感じられるため、相対的にジャグラーらしい軽快さは失われていない印象です。
なんにせよ、6号機ジャグラーが本格的に歴史を紡いでいくのは、5号機全機種の撤去期限である2021年11月末日を過ぎてからでしょう。
ジャグラーシリーズの代名詞といえば、やはりGOGO!ランプです。ここでは歴代ジャグラーシリーズの中から特徴のあるGOGO!ランプを紹介していきましょう。
とても見慣れた、まるで実家のような安心感。4号機時代から打っている方でも、GOGO!ランプといったらまずこれが頭に浮かぶ人も多いはず。
初代マイジャグは、位置変更のみでその他の装飾なし! といった感じで無骨なことこの上ないのが特徴。
代を重ねるごとに洗練度を上げていったシリーズ。プレミアム点灯パターンも数多く用意されている。
豆電球の温もりにオールドファン感涙。だからといってここばかり凝視して打っていると、隠れツノっちを見逃しかねない甘い罠(?)も用意されている。
GOGO!ランプ自体は5号機・初代アイムとほぼ同一だが、背景の黒地のギザギザ部の大きさが微妙に違っている。とはいえ難易度A級の間違い探しレベル。これを見抜けたらGOGO!ランプマスターを自称してもいいかも!?
誕生から25年が経過してもなお、益々発展しそうな気配を漂わせている『ジャグラー』シリーズ。
いつ、どのホールに行っても設置されていて、打ち方を知らなくて大きな損をする心配も無用。ジャグラーを(設定的に)大切に使っているホールも多く、初級者~上級者まであらゆるプレイヤーが“打てる”のは本当に凄いことです。
なお、ここまでの間に出てこなかったジャグラーも実はまだまだあります。名前だけで恐縮ですが、以下に列挙しておきましょう。
『ハイパージャグラーV』(2002年)
『ゴーゴージャグラーV』(2004年)
『ジャグラーTM』(2005年)
『ファイナルジャグラー』(2006年)
相当数の沖スロ(30パイ)仕様のジャグラー
今回の特集をきっかけに、あなたのジャグラーレベルを是非アップさせましょう!!
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