【実戦企画】オスイチ伝説　第1回

お座り一発…略して「オスイチ」。
パチンコを打つ者ならば誰もが知るオカルト打法を実戦検証。
実際にオスイチは理論値を凌駕するのか…初当り確率を蓄積し徹底的に比較。
勝利のカギが見えてくるかもしれない…。

パンッ！パンッ！　頬と胸を叩いて、気合いを注入。何せ今回は、負けられない戦いだから気合いも入っているのですよ。

実戦前夜、家族に「どう思う？この企画」と話したところ「いや、絶対無理でしょ。当りナシがオチだわ」と母にバッサリ切られ、父も横でうなずく始末。
「クソっ」…内心では両親にメンチを切りつつ、表情では「そうだよね〜」とニコニコ顔をしている自分に、マジで腹が立つ!!
職場の人間からも勝利を期待されていない、この実戦。周りの鼻を明かすためにも、この初戦は負けられない。

そんな、今回の実戦機種は「CR牙狼金色になれXX」。

普段の自分は甘デジを打ってコツコツと勝ちを得るタイプなので、MAXはそうそう打たない。当たらないパチンコなんてクソくらえ！としか思っていないから、250玉で40回くらい回る台でなければMAXなんてムリムリ。

つまり、このご時世にして初打ち。

なので、初めてという意味も込め、おっ●いで挨拶。略して、パイサツを繰り出していたところ、遠くの角台が大当りしていた。牙狼さん、あんな風にこっちも頼むよ。

意気込んではみたものの1台目10回転で終了、2台目18回転で終了。箱を積んでいく台もちらほら見られて、ストレスからお腹の調子が悪くなってきた。この企画、無理じゃないですかね？
おっ●いの調子も悪いのか、自分のなかではかなり不穏な空気も…。開始15分、負けられない戦いですでに心が負け始める。
3台目も当たらないと感じたので、改めてパイサツを実行。
9回転目。この日、初の疑似3連で少しだけテンションが上昇。何せこれまでの37回転、ずっとノーリーチ、ノー疑似連だったのだから。

期待におっ●いを…もとい胸を高鳴らせつつ見守るなかで、登場したのはブーケリア。トータル信頼度は14.6％だが、漆黒牙狼SPの中ではわりと当りやすいとされるリーチだ。
赤タイトルが発生し、信頼度は一気に50％近くにまで跳ね上がり、テンションも急上昇。
これ、オスイチ成功もあるかも…。

…パイサツの効果は高いと、これで皆さんに証明できた。

牙狼素人ながら、漆黒牙狼も仕事をするのだと痛感。
ブーケリア様への感謝も込め、あらためて「ありがとう」のパイサツをさせていただいてから、尊士との対決を迎える。…あっさりやられた流牙は立ち上がらず、ヤミテラス（もちろん時短）も何事もなく終わった。

まあまあ、総回転数たったの37回転で当たったんだから、まずはジャブということで、ここは良しとしよう。
当たり前だが、余計なこと（パイサツ）をしてSTに入らなかったと、自分は思っていない。

ここまで調子が良いと、もはや自身の右腕のおかげ。
おっ●いの必要性？　今の私に、そんなものは無い！

総回転数237回転（17台目）の大当りでSTに突入し、そのままスルーするものの、356回転（25台目）で再度オスイチからのSTに突入。4連チャンしてほぼチャラにまで戻した。
これまでの３回の大当りで、通常時の初当り確率が1/119となり、MAXというよりもはやライトミドルスペックと化した私のしもべ達。金色牙狼を操るのは、なんとたやすいことか。

こんなにポンポン当るなら、牙狼もビビることは無いな。今後はMAXを打つことも検討してみよう。

……一言で言えば、うぬぼれた。

37台目にヴァイオレーターの赤タイトルと、そこそこ期待できるリーチがハズレ。
38台目でお詫びかと思えるブーケリア様の登場も、青タイトルから、触手でペチンッ。
さらに39台目、7図柄テンパイし、初となる天馬轟天牙狼群のお出ましも、ヴァイオレーター&緑タイトルで、しょぼん。最近のパチンコにありがちな、上げて上げてからの下にドンッが繰り出され、脳内はグラグラ…。牙狼じゃなくて、自分が倒れそうになったわ！
決め手は40台目。疑似3連・飛竜牙狼からの邪竜ザジで、いつも通りの赤タイトルだけど「今度こそ大当りだ！」と思いきや、現れたのはザジのニヤけ顔。このリーチ後、金色牙狼とともにこの台への250発もおなくなりに…。

皆さんも自分の力を過信しすぎないように。こちらは黙って、次の台へのパイサツやっときます…。やっぱり、時代は貧乳と羽根デジなのかよ。

日も暮れはじめ、実戦台数も40台を超えた頃、台移動を繰り替えしつづけて心身ともに限界を迎えていた。そらそうだ。
「ライトミドルスペックだー」なんて軽々しく思えるほど、順調に初当りを引いていたのに、10台連続でオスイチ失敗しただけで気分は急降下。数字とは、なんと恐ろしや。

なぜか自分と台移動とともに隣に座る紳士のおっ●いへの視線を避けながら移動した41台目に出現したのは緑タイトルのアンドラガオリーチ。
ああ、出た出た。どうせ当らないでございますな。
おっ●いへの視線だけは信頼度50％オーバーですわ。もう帰りたい。

あら？　当たるの？　これは当たっちゃうの？　なんで？？　ねえ、なんで？
ザジも7図柄テンパイも天馬轟天牙狼群も当らなかったのに、なんでこれで当たっちゃうの？？？

信頼度50%オーバーの天運の文字が出たけど、白オーラの魔界剣保留に、疑似3連、アンドラガオで緑タイトル。上げて上げてからの下にドンっなのにこれは当たるの？

近年のパチンコらしい不可解な当り方でモヤッとしたまま、気付けば尊士に負けて時短も終わってるし。

さ、時短もおーわりっと…なんて伸びをしていたら、時短後に残っていた4個目の保留で、妙に画面が騒がしくなった。

疑似3連、飛天牙狼、漆黒牙狼SPのソニクラスで緑タイトル。信頼度1ケタのリーチだけど、なんかイヤな予感…。伸びの時に喜ばせてしまったのか、変態紳士の視線がネットリとしてきただけに、もう家に帰りたいのに…。

負けた。ふぅ、良かった…。さ、次の台！
50台のノルマを終えて、さっさと勝ち逃げだ!!

……と思いきや復活したよ！
でも、尊士には負けたんだよ！　復活したくせに負けるって何だ…!!
気分が上がったり下がったりの実戦に疲れた。頼む、パイサツなんてヤメるから、実戦もヤメさせてくれ…。
そしてそのまま疲れを癒しに、行きつけのバーへ行かせてくれたまえ。

ラウンド消化後、時短に突入。どうせ100回転なんてすぐに終わる。あと9台で50台、小一時間もやればこの長い長い実戦も終われるぞ！

時短残り55回転、ニコニコ顔でカウントダウンをしていたところに星2つの敵が現れた。画面には「一撃」の文字。また、なんかイヤな予感…。帰りたいと思えば思うほど帰らせてくれないのはパチンコあるあるかと…。

ええ、その通りで牙狼剣の役モノを押し込んだら、大当たりしましたよ。

あとちょっとで帰れると思ったのに！　時短中は右打ちになってるから、当然STに入っちゃうじゃん！
アフター5で酒を飲めるかなって、ちょっと早めにほろ酔い出来るかなって、思ってたのに。ホント、ぬか喜び。
こんな日しか早く帰らせてくれないんだよ、うちの社長…。

終わらない。終われない。終わりたいよお…！！
この気持ちを晴らさせて〜！！

結果、最後に突入したSTで8連チャン。さっさと帰りたい気持ちはあったものの、勝利に結びついたので一安心して実戦終了。良かった良かった。

1日を通して、「CR牙狼金色になれXX」に振り回されたが、なんだかんだ面白い実戦だった。それに両親や職場の人間の鼻を明かすことも出来たから、大満足。
ただ、台移動で動いた割には体重が減らなかったのが心残り…。
朝イチに比べ、資金は減らず、笑顔が増えた最高の1日。実戦終わりの生ビールは牙狼以上の金色に見えた。
クゥ〜！　キンッキンの生はマジでウマいっ!!