#582　履く、履かない

　なにも生み出さぬ非生産的な忘年会や支払いのために呼び出されるしょうもない飲み会、ボイン演者の甘い誘惑などを軒並み断り、電気の消えた四畳半の隅っこでじっと体育座りをしていたのをきっと神様は見ていたのでしょう。まだすべての不安が払拭されたわけではありませんが、辛うじて杖なしで歩けるようにはなりました。

※サウザー

　九月の腰痛から数えるとおよそ三カ月半、杖をつき激痛に顔をゆがめながら根性で沖縄にも行きました、町田駅の小田急線からJRまでの地獄みたいな乗り換えも二度経験しました、杖を忘れてシルバーシートに座っていたらジム帰りと思しきバアサンに咳払いもされました、さらに言うならハゲ薬プラス麻薬成分を含んだ痛み止めを服用したせいで勃つモノも勃たず、オマンコのチャンスを何度もフイにしましたというのはすみません嘘ですが、とにかくいま思い返してみても辛いことばかり。これまでなんとも思わなかった町田駅のイメージもプーチン大統領くらい悪くなってしまいました。

※履き心地は確かにいい。ただ、高いんだよバカ。

　それとこれはあまり言っていなかったのですが、先月は右足の甲にまで痛みを感じるようになり、靴を履くことが靴う、もとい苦痛でした。なので、歩きやすいと言われるニューバランスのスニーカーを買ってみたり、靴下なしで大きいサイズの靴を履いてみたりしたのですが、いずれも効果なし。仕事に出かけるときはゲンと間違えられてしまう可能性があるため仕方なく、本当に仕方なく靴を履いていましたが、ゴミ出しやコンビニにアイスを買いに行くとき、ギャラの安い仕事に行くときなどは基本的に裸足。夏の扉が開いていようが、風は秋色だろうが、季節を問わず、裸足の季節でした…って松田聖子か、私は。

　実のところ、臀部からスネにかけての痛みと腰の痛みはないに等しいのですが、この右足甲だけは今でもたまに痛くなることがあり、さてどうしたものかと頭を悩ませています。杖とさよならしたと思ったら、今度は靴を履くか履かないかという問題に直面。あちらが立てばこちらが立たず、いやはや、実にはかない人生です。靴だけに。

※11月は僅か1勝、それとて2500円勝ちでしたから未勝利と言って差し支えありません。もうシェイクとエヴァン（三度目）は引退しました。