マジカルハロウィン〜Trick or Treat!〜
コナミアミューズメント
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2021/08/20
6.2号機の最大の特徴は、「有利区間が1500Gから3000Gになった」こと。5.9号機にて搭載された有利区間が、単純に倍増されたのだ。
これは大きなメリットで、例えば純増3枚/天井900Gの台の場合、“天井到達から有利区間を完走しても2400枚を取り切れない”というケースに遭遇することもあったが、6.2号機ではそうしたケースがグッと減ることになる。
天井到達後のゲーム数大量上乗せなど、ロング継続の権利を得ても何となく損をした気分になっていた点が解消されるというわけだ。
また、わざと天井ゲーム数を従来より深めに設定し、到達時の恩恵を大きくして天井性能を強化するといったことも可能になった。
▲天井到達後のイメージ図
ちなみに、6号機および6.1号機については下記のページで解説しているので、本記事とあわせて確認してみてほしい。
有利区間が2倍になったことで、「どこからでも2400枚獲得を狙える機種」の登場に期待できるのも6.2号機の大きな特徴。
さらに天井スルー回数によるAT突入システムや、6号機以降はあまり登場していない「A+ART」、「A+RT」といったタイプもこれまでと比べて容易に開発可能だろう。
▲6号機としては希少なA+ART機『いろはに愛姫』
特に「A+ART機」については、出玉試験の都合上、これまでは極めて作りにくい状況だったと言える。
A(リアルボーナス)の獲得枚数をそれなりにすると、ARTの純増をかなり少なくせざるを得ないため(0.3枚/1Gなど)、結果的に有利区間完走時の獲得期待枚数が下がる。加えて短時間の出玉試射試験を通過できないリスクも非常に高く、A+ARTを作る環境としては厳しい条件となっていたのだ。
しかし6.2号機では、仮にART部分が0.3枚/1Gだとしても長く有利区間を消化できるため、消化時間は長くなるとしても、A+ART機として十分楽しめる機種を作ることが可能になった。
ゲーム性における自由度が大きく広がった6.2号機では、ATタイプだけでなく、これまでは中々登場してこなかったタイプなど、バラエティに富んだ機種の登場に期待できる。
あくまでも仮定の話になるが、“朝イチの恩恵”が大きくなる可能性もアリ。具体的な例としては、「非有利区間が長い&滞在中はフリーズ確率大幅UP」や、「非有利区間からの有利区間移行時に限り、天井1000G到達で2000G継続のAT突入」といったパターンが考えられる。
有利区間3000Gの場合、朝イチを除いて遊技中に非有利区間に移行する回数は現在よりも限られる。
そして有利区間を長く継続させても、純増3枚/1G程度のAT機であれば、有利区間内で2400枚を取り切る出玉調整が可能なため、天井に大きな恩恵を与えても全体の機械割にはそこまで影響しない…というわけだ。
デメリットというよりは懸念点と言った方が正しいかもしれないが、6.2号機は、あくまで“有利区間が緩和されゲーム性の幅が広がったのみ”ということを忘れないでほしい。
従来の機種から変わらないポイントとしては、
●上限は変わらず2400枚
●有利区間を刻む仕様も可能
●演出面は6.1号機が基準
といった点が挙げられる。
打ち手にとっては重要なポイントである“獲得枚数の上限2400枚”は変わっておらず、有利区間も最大3000Gが許可されただけで、従来通り1500Gに設定することも可能。
そして演出面でも、0G連演出などが許可された6.1号機基準のままのため、特に進化したということではない。
もちろん、規制緩和による6.2号機の登場は打ち手にとっては非常にありがたく、今後の機種にも期待できるプラスなものであることは間違いない。
ただしそれは、“パチスロが劇的に変化する”といったものではないので、過剰な期待は持たないのがオススメだ。
「天井狙い」については、時間効率が悪い機種も増える可能性があるため、ハイエナがしにくくなる状況が予想される。
正確に言えば、ハイエナのしやすさというよりは、ハイエナに成功してからヤメるまでの時間が長くなるため、“時間的にも余裕を持ってハイエナしなければならない”という点に注意が必要だ。
ちなみに、天井関連でプレイヤーにとって嬉しいのは、これまでの機種で多かった「天井という名の実質CZ天井」が減ることが予想される点。
6.1号機では有利区間のゲーム数を考慮すると、どうしても深めの天井(恩恵が大きい天井)は搭載できなかったが、有利区間3000Gの6.2号機では恩恵が強めの天井も設定しやすくなっている。
ではここからは、既に発表され注目を集めている6.2号機をご紹介。導入はいずれも9月となっているので、お見逃しなく!
純増約2.7枚/GのATタイプで、天井は700G+α。仮に本機が6.1号機であれば、天井到達後の残り有利区間は約800Gとなるため、そこから完走しても2400枚を獲得できない。しかし6.2号機=有利区間3000Gなので、余裕で取り切れる仕様となっている。
しかも本機は天井に到達すると上位版のATに25%で突入し、AT終了後も期待度約33%の引き戻しゾーンへ移行する。まさに前述の「どこからでも2400枚獲得を狙える機種」となっているのだ。
ボーナス+ARTタイプで、主にボーナスからARTを目指す『マジカルハロウィン5』のゲーム性を踏襲。ARTは1セット30G+α、純増約1枚/Gのセット数管理型で、通常時333G消化で天井へ到達する(詠唱チャレンジ突入)。
低純増の台は、有利区間が足りず2400枚を獲得できないケースが多々あるためか、これまで中々登場してこなかった。しかし、6.2号機では低純増でも十分に完走(2400枚獲得)が可能。本機はその仕様を体現した台と言える。
5.9号機登場以降、これまでの機種と6.2号機の最大の違いは「有利区間が1500Gから3000G」になったこと。
これにより、2400枚到達より先に有利区間完走という残念パターンが激減するうえに、ゲーム性の幅が格段に広がり、開発する際の自由度が大きくなったことは、パチスロユーザーにとっても確実にプラス要素と言えるだろう。
今後はこれまで以上に様々な仕様が追加された機種の登場に期待しつつ、まずは9月に登場する上記2機種に触れ、6.2号機の実力を思う存分感じてほしい。
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