パチンコのルーツはイギリスにあり
記事一覧へ公開日: 2016/06/26
ヨーロピアン・ユニオン(EU)から離脱するのしないのでイベントが発生しているイギリスですが、そのイギリスにおいて産業革命が起こったのは西暦1800年前後のこと。
日本は、まだ江戸時代です。
フランスなどのライバル諸国に先んじて技術革新や商業革命が起こったイギリスは、植民地も含めると地球上でダントツ第1位の超大国でした(第1次世界大戦までは)。
そんな過去の栄光があるからこそ、今回の国民投票ではEU離脱派が思いのほか頑張っちゃったわけです。
チャンネルは、そのままで
(´・ω・`)
産業革命から約100年後の西暦1900年頃。イギリスで「ウォールマシーン」と呼ばれる遊技機が誕生します。
ちなみに日本は明治時代。
※画像は全て『パチンコミュージアム』の図録からの引用。
ウォールマシーン初期のもの。硬貨を投入し、そのまま硬貨を打ち出し、入賞すると硬貨が戻ってくるシステム。
1ペニー硬貨を投入し、ボタンを押すと白い玉が2個出てくるタイプ。バネ付きの棒で玉を打ち出したあと、中央の真鍮板を動かして落ちてくる玉をキャッチすることができたら入賞の扱い。
ウォールマシーン全盛期に主流となったタイプ。1ペニー硬貨を投入すると打ち玉が1個出てきて、ハンドルを弾いて玉を打つ。盤面中央の左右2ヶ所にある受け口に入るとアウト。真ん中の溝を通ると入賞で1ペニー硬貨が払い出され、打ち出した玉も戻るのでもう一回遊べるらしい。
ちなみに当時の1ペニー硬貨の価値は、今の感覚で言ったら100円ぐらいでしょうか(名波アマ調べなので間違ってたらスミマセン)。ほどよくアツい金額ですよね。
これらウォールマシーンはイギリスだけでなく、ドイツやフランスでも製造されるようになり、またたく間にヨーロッパ全土で大ブームを巻き起こしたんだそうです。
その一部はヨーロッパ以外の国にも輸出され、日本では1923年(大正12年)頃に宝塚新温泉(兵庫県・宝塚ファミリーランドの前身)に置かれたのが記録に残っているものとしては日本初だと考えられています。
その後、ウォールマシーンを参考にして日本国内で改良が加えられ、大正時代の終わりから昭和初期にかけて、さまざまな遊技機が誕生していった…という流れ。
その多くは1ペニー硬貨の代わりに1銭銅貨を使用するもので、機械の呼称もさまざま。『ガチャンコ』『パチパチ』『パチンコ』などと呼ばれていたようです。
そうした経緯を踏まえ。
1銭銅貨を使用する遊技機を自宅の軒先に少数置き、昭和5年に愛知県警から許可を得て営業を開始した名古屋の「パチンコ店」を、パチンコ発祥の地として捉えて良いものなのかどうか。
かといって、宝塚新温泉をパチンコ発祥の地だ!なんて言うわけにもいかない気がします。ヨーロッパから持ち込まれた遊技機を置いていただけですからね(多少の改良は加えたかもしれませんが)。
これは、大いに議論の余地があるところだと思います。
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