Aネオビッグシューター
アムテックス
P機とCR機の違いとは? パチンコ新基準のP機についてご紹介!
P機とは、2018年2月以降に検定試験を通過したパチンコ台のことです。
この時期、パチンコ店の営業やパチンコ台の性能を取り締まる法律、いわゆる風営法の規則改正が行われました。そして、このとき新たに定められた基準に従った機種がP機となり、新基準機と呼ばれることも多いのです。
ちなみに、P機の第1弾として登場したのは『Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴW』(SANKYO)。6段階の設定に加えて確変リミッターも搭載されているほか、確変転落システムも採用という、かなり複雑なスペックでした。
▲『Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴW』(SANKYO)
では、続いてP機とそれ以前の機種の違いを見ていきましょう。P機の大きな特徴は以下の通りです。
★大当り時の最大ラウンド数の変化(16R→10R、出玉払い出し2400個→1500個)
★最大6段階の設定搭載による大当り確率の変化(低確率・高確率状態含む)
★出玉率の厳格化
★封入式パチンコ台が作成可能(台の中で玉を循環させて玉数を管理するシステムで、現状は未登場)
なお、P機の「P」は、封入式を可能とした台の“パーソナルシステム”の頭文字を示したものという説が有力ですが真相は不明。“パチンコ”の頭文字のPといった説など、いくつかの説があります。
また、2018年2月の規則改正以降、さらなる内規改訂によって認められた以下の変更点もP機の特徴と言えます。
★2019年2月内規改訂
確変継続率の上限65%(ループ式の確変割合・ST連チャン率)の撤廃および自由化
★2019年12月内規改訂
・時短システム各種の変更(遊タイム・大当り後の100回転超え時短・大当り抽選と別個の突然時短抽選など、各種搭載可能に)
・大当りリミッターを2種類まで搭載可&一方を全体の10%以上とする
今では広く認知されている「遊タイム」も、P機の大きな特徴のひとつです。とはいえ、同じP機でも登場時期によって準じる規則が異なるため、出玉性能やシステムに違いがある点は覚えておきましょう。
それでは続いて、P機以前の機種にはどういった特徴があったのか、パチンコの歴史とともに振り返ってみましょう。
玉貸し機や台間サンドに100円または500円の硬貨を投入して玉を借り遊技する台。
パチンコの元祖である形態ですが、パチンコ店の脱税行為などが問題視され、以下で説明するCR機が考案および導入されました。
当初のCR機は、一旦販売機でプリペイドカードを購入しカードを台横ユニットに投入して玉を借りる方式だったため、CR機と区別する目的で従来までの機種が現金機と呼ばれるようになったのです。
なお、CR機は確変の搭載が認められていましたが、現金機ではNG。ただし、電チューの開放確率が上昇する小当りの確率変動や時短はOKというのが特徴でした。
そのため、連チャン性はCR機よりも控えめながら、大当り確率が高く(当たりやすく)設定されるのも特徴のひとつ。1990年代中期~後期には、現金機は遊びやすい機種を求めた打ち手に人気のジャンルとなりました(今で言うライトミドルや甘デジに近い存在と言えるでしょう)。
その後、現金機は数が少ないながらもCR機と並列で登場していましたが、2010年を最後に新機種は出ていません。
▲現状最後に登場した現金機『Aネオビッグシューター』(アムテックス)
前述の通り、プリペイドカードを用いて玉を借りる方式の機種。「CR」の意味には諸説ありますが、カード使用による「CARD READER」の略語が最有力候補です。
その元祖は1992年で、5機種が同時に発表。当初はカード購入の煩わしさや当時の主流が連チャン性のある現金機だったこと、カード設備の導入が高額だったことなどもあり、なかなか導入数が伸びませんでした。
しかし、それまで隆盛を極めていた現金連チャン機が規制されたうえ、確変搭載による高い出玉性能が人気を博し、導入スピードが一気に加速。あっという間にパチンコと言えば“CR機”、“確変”というほどの存在となりました。
>>用語解説シリーズ「確変」についてはコチラで詳しく解説!<<
ところがその後、台間ユニットに直接現金を投入することで「カード購入→玉貸し」と同等の処理を行える形にシステムが進化。販売機でプリペイドカードを購入する必要がある店は減少し、2021年現在では絶滅状態と思われます。
そして、その進化した玉貸しシステムは現行のP機にも受け継がれています。
現金機に替わってパチンコ界の主役となり、多くの機種が登場したCR機ですが、30年弱に渡るその歴史は2018年2月に定められた新基準により終わりを告げます。
実際に新基準機が登場したのは約半年後の2018年8月ですが、それ以降は様々なP機が登場。皆さんもご存じの通り、現行機のP機が隆盛を迎えていくのです。
ちなみに、最後に登場したCR機は2019年11月設置の『CRマッハGoGoGo GP7000』(七匠)。2021年2月現在、全国で約340店舗に設置されていますので、見かけたらぜひ打ってみてくださいね。
▲『CRマッハGoGoGo GP7000』
ここからは編集部の独断と偏見で、オススメのP機3機種をご紹介します。
2020年4月に登場し、P機最大のヒットを記録したといっても過言ではない機種。速さと出玉を極限まで追求した1種2種混合機スペックとして大成功し、そのスピードの虜になった人も多いはず。また、本機以外にも注目の1種2種混合機や高い出玉速度を誇る機種も多いので、気になる人は下記の記事を要チェック!
>>用語解説シリーズ「1種2種混合機」についてはコチラで詳しく解説!<<
>>用語解説シリーズ「時速」についてはコチラで詳しく解説!<<
超人気ライトノベルとのタイアップ機。ST突入率100%とわかりやすい仕様に加え、電チュー経由での大当りは70%で出玉約1500個×ST連チャン率は約79%と、爆発力も備えている。P機の特徴のひとつである遊タイムも搭載されていて、発動した際は時短1214回転へ移行。その際の連チャン率が97.8%と高いのも魅力だ。
パチンコの『戦国乙女』シリーズ最新作。1種2種混合タイプで遊タイムも搭載し、最近のパチンコ界で最もポピュラーな仕様となっている。メイン連チャンゾーンの「天下分け目の関ヶ原RUSH」はトータル継続率約80%、電チュー経由(V入賞経由)の大当りは75%が約1500個と破壊力抜群。通常時の大当り確率が1/222.9と遊びやすいのも嬉しいポイントだ。
2018年2月に新基準が定められ、それ以降に登場したパチンコ台を表す「P機」。
設定搭載や最大ラウンド数の変化、遊タイムの搭載など、P機が登場してからもすでに様々な変化が起こっています。その結果、P機以前の機種と比較してみると、厳しくなった点・緩和された点の両方があるものの、ゲーム性は総じて豊かになったと言えるでしょう。
加えて、現在では類稀なる継続率と消化スピードをあわせ持った台が多数存在するうえに、多彩なデジタルアクションで打ち手を楽しませてくれる台もどんどん登場しています。
それゆえ、“P機時代”はパチンコ大ブームの可能性を秘めていると言っても過言ではありません。
この流れに乗り遅れることなく、ぱちタウンの機種ページで気になる機種情報をチェックしながら、ホールで様々なP機を打ってみてくださいね!
この記事の関連情報
関連する機種