CR春夏秋冬2400withさくらももこ劇場ZA
西陣
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2018/01/20
毎度どうも、土下座右衛門です。
ここ最近は間近に控える内規変更を踏まえて、フル出玉(16R2400発)搭載機種を試打してきました。年末年始に導入された機種も含めて、今一度フル出玉搭載機のスペックを振り返ってみますと……
→ST機(ST突入率77%・合算継続率70.6%・16R比率50%)
CRフィーバー機動戦士Zガンダム(SANKYO)
→確変ループ機(確変突入率50%・合算継続率74.4%・16R比率56%)
CR彼岸島(SanseiR&D)
→【左打ち】ST機(ST突入率80%・合算継続率57.5%・16R比率30%)
→【右打ち】ノーマル機(確変&電サポなし・16R比率50%)
※「合算継続率」は電サポ中の確変に加え、通常大当り当選&時短での引き戻しを加味した値です
16R比率は概ね50%で、確変突入率と継続率が相反する関係にあることがわかります(特殊すぎる『彼岸島』の右打ち時は置いとくとして)。また、3Rや4Rなど、ショボ出玉の振り分けがあることも共通した特徴です。
上記の3機種を実際に打ってみて思ったのは、「通常大当りを引いて連チャンが終わることが多い気がする!」ということです。
確変ループ機である『ゼータ』はまぁ当たり前だとしても、ST機の『不二子』や『彼岸島』もSTを駆け抜けるより、通常大当りを引いてしまって時短で引き戻せずという憂き目によく遭うんですよ。
見た目からSTか時短かは見抜けないのであくまで憶測ですが、『不二子』にしろ『彼岸島』にしろ、電サポを抜けるのは通常の可能性があるショボ出玉当り後ばかり……。
せっかく次回大当りが保証されないST中に当てたのなら、せめて次回はSTであって欲しいもの。電サポ中の大当りはST突入100%で、しかもフル出玉搭載の機種はないものか!
……と嘆いていたら、ありました。
西陣の『CR春夏秋冬2400withさくらももこ劇場ZA』です。
ST中の大当りどころか、初当りからすべてSTに突入!
V確変全盛期にこういう「流行りを無視したようなスペック」を出すあたり、西陣さんはやっぱりわかってます。ロングSTが流行ってた時も電サポは100回転以下に徹底してましたしね。
なお、「『CR春一番〜極上の花道〜』はST中も通常当りありのV確変だったじゃねーか」なんていうツッコミは全力でスルーします。フル出玉を搭載しているかが今回の主題ですから!
■フル出玉比率は現行機最高峰!
初当り確率と16R比率が異なる別スペック(FB)もありますが、ゲーム性は同じです。注意すべきは初当り後は電サポが50回転で終了し、その後は確変潜伏になる点。
電サポ終了後も大当りからトータル104回転目まではSTですので、必ずそこまでは回しましょう。初当りは7Rゆえ持ち玉で回し切るのは難しいですが、持ち玉が尽きたからといってヤメてしまわないように。電サポ終了後の54回転以内で大当りする期待度は約42%もありますから!
でも、言わずもがなですが、大当り→電サポ抜け→追い金→大当り→電サポ抜け……を繰り返すと、ヤメるにヤメられないジリ貧状態に。いかに大当り後50回転以内に連チャンさせられるかがカギとなります。
電サポ中に大当りすれば必ず電サポ100回転に突入。STは104回転ですが、残り保留があるので最後まで電チュー保留で回せます。
初当りから平等にチャンスがあるという意味では、最近猛威を振るっている残保留連チャン機に近いものがあります。50回転以内に当たれば電サポ100回に昇格するあたりも似ています。もうヤレる気しかしない!
もうひとつ褒めたいのが電サポ中の16R比率。65%というのは先に挙げた3機種よりも高い数値で、当たれば3回に2回は16Rと考えれば爆発力も相応に期待できるってもんです。
残りの35%は4Rなので出玉的にはションボリですが、突入率100%の恩恵で確実にSTを仕切り直しできると考えれば許せるんじゃないでしょうか。ただ16Rを引いてナンボの機種なのは間違いないので、波はかなり荒そうです。
■正直「with」じゃない方が……
演出についてですが、さくらももこキャラが濃すぎるせいか、『春夏秋冬』らしさがどっか行っちゃった感が否めないんですよねー。一応、共通テーマである「祭り」の部分は残されてますが。
バランスにしても「リーチラインが増えるとアツい」という、わかりやすさに重点を置いてあるのはいいんです。でも、ほのぼのした雰囲気もあって、どの演出も淡々と進む印象を強く受けます。ぶっちゃけると「テンションの上がる」タイミングがない。
オマケ入賞口に玉が入ると煽るという演出の仕様上、保留変化がガセりまくるのもその一因かなと。結局当たるときは変動中も保留が昇格するし、どうかすればオマケ入賞口への入賞なしで保留変化します。そりゃ「じゃあ、コレいらないじゃん」ってなりますよ。
ST中に関しては、良く言えばなんでも当たります。悪く言えば、別格である「春夏秋冬リーチ」以外は信頼が置けません。
あと、赤系演出の存在価値が若干あやふやなのが気になります。発展時に赤だったのに、リーチ中に赤系チャンスアップが全く出ずにハズれたりすると「???」ってなります。ついでに「金たろ子」出過ぎ(笑)。
図柄揃い後のラウンドジャッジはランプ点灯パターンがいろいろあってドキドキできますが、唯一「SMALL側のみスロー点灯」だけは絶対に必要ない! もともと16R比率が高いんですから、「五分五分」か「BIGの期待度が高い」かだけでいいでしょう。「ダメな方の可能性が高いもの」を見せられて喜ぶ人いませんよ。
もっと言えば、ラウンドジャッジの存在自体がやや疑問。演出がそこそこ長いのもあり、興奮が途切れるというか。例えばバトルタイプのように、予告・リーチの流れからそのまま「よっしゃバトルで勝利! やったぜ、16Rどかーん!」といった感じにはなりません。
「プレミアム出現で当たれば16R濃厚」という法則があるものの、高揚感よりも安心感の方が強い気がします。
と、こうも手厳しく評するのには理由がありまして。
『CR春夏秋冬 極上〜粋な祭りだ!わっしょい!〜』も同じく「リーチライン数が多いほどアツい」という法則性を持ちつつ、演出が多彩で、しかもわかりやすかったんです。
特にST中は秀逸のひと言。ひとつでも赤系チャンスアップがあればかなりアツい、桜柄は出たら問答無用で当たる。赤系がなくても当たるときは当たる。ST機らしい「リーチ1回の重み」があったのです。
それぐらい個人的に評価の高い機種だったので、「同じ『春夏秋冬』なのになんでこうなった!?」と言いたくなる気持ちをご理解いただければ。
スペック面ではかなり好印象なだけに、自分の中でその分演出に対してハードルを上げてしまった感は正直あります。でも、バトルスペックがバトル演出ありきであったように、スペックに即した演出やタイアップがあってしかるべきなんじゃないでしょうか。
……『桃キュン』で良かったんじゃないスか?(汗)
©MOMOKO SAKURA ©NISHIJIN
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