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パチンコ・パチスロ特集

いよいよ4月からホール内が禁煙に!

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喫煙者にとって最後のオアシスだったパチンコホールも遂に4月から禁煙に。しかしホールによって禁煙スタイルは異なる様子…。禁煙のルールとパターンを知っておけば4月以降のホール選びに役立つこと間違いなし!

更新日: 2020/03/16

ホール内の喫煙環境が大きく変化

 

 

こんにちは、ぱちタウン編集部の阿島ノボルです。そしてこの白い棒状のモノを指と指の間に挟んだエンジェルは、ご存知ぱちタウンエンジェルス所属のきのちゃん@kino_chan0219)です。

 

 

 

突然ですがみなさん、今年の4月からホール内の環境が大きく変わることはご存知ですか?

 

ホール内の環境変化とは、改正健康増進法の全面施行により不特定多数の人々が出入りする公共の施設において屋内喫煙が原則禁止に…、というもの。

 

「んー、漢字が並びすぎてて読み飛ばしたくなりますね」

 

 

わかりますわかります、簡単に言うと

 

パチ屋でたばこが吸えなくなる

 

ということです。

 

このご時世ですから、遂に禁煙の波が俺たちのオアシスにまで…、といったところですね。ただどこもかしこも完全禁煙になるということではなく、「〇〇すれば〇〇はOK」みたいに、特定の条件を満たせばホールの中でも喫煙は可能みたいなんです。

 

 

ここ数ヵ月間、もの凄い勢いでホール内に現れたのがこちら。そう、喫煙ブースです。

 

「最近よく見かけるようになりましたね。パチンコ・パチスロを打ちながら喫煙はNG、たばこが吸いたくなったら喫煙ブースへ。世の中の流れ的にそんな感じなのかな?」

 

 

大体の人がこういうぼんやりしたイメージだと思います。喫煙者の阿島も同様です。

 

しかし、喫煙にかんするルールは喫煙者のみならず、非喫煙者にとっても大きな影響がありそう。そこで、実際にどんなふうに変わるのかを調べてみた結果、意外な事実が見えてきました…。

 

全面禁煙になると思っていたらたばこを吸いながら打てる場合がある

 

 

ホール内が禁煙になると、たばこを吸う人からすればパチンコを打つ手を止めてわざわざ喫煙ブースに行かなきゃいけないのはデメリット

逆に吸わない人にとっては、副流煙を気にせず綺麗な空気の中でパチンコを楽しめるってメリットですよね。

 

そう思っていたのに、隣で打っている喫煙者が今までと変わらず、パチンコを打ちながらたばこを吸いだす姿を目撃する可能性があります。なぜなら改正健康増進法の概要にはルールと分煙パターンというのがあるからです。

 

まず、パチンコ店を含む第二種施設に当たる建物は原則「屋内禁煙・喫煙専用室のみ喫煙可」というルールになっているようです。

 

 

この喫煙専用室は遊技禁止という決まりもあるため、パチンコを打っていてたばこを吸いたくなったら喫煙専用のブースへ行ってくださいということですね。

 

 

しかし

 

パチンコ店には、遊技可能な「加熱式たばこ専用室」の設置も認められているんです。

 

専用室と聞くと狭いスペースに数台パチンコ台が置いてある光景を思い浮かべてしまいそうですが、実際は広大なフロアを真ん中から仕切ったり、1階と2階フロアを区切ったりしていると考えることで「加熱式たばこ専用室」扱いにすることも可能だと。

 

「専用室っていうより専用フロアっていうイメージですね」

 

「完全禁煙だと思っていたのにたばこを吸っている人がいる!?」…と喜ぶ人もがっかりする人も、ご自身が通うホールがどういうパターンの禁煙スタイルになるかは知っておいた方が良さそうです。

 

 

とはいえ、よく目にすることになりそうなのは【ホール内が禁煙で喫煙ブースを設置している】パターンでしょう。ここで基本的な分煙パターンを紹介してみたいと思います。

 

A.ホール内は禁煙で喫煙専用ブースが設けられている

B.禁煙フロアと壁や階別に区切った加熱式たばこ専用フロアが設けられている

C.Bのパターンの禁煙フロアもしくは加熱式たばこ専用フロア内に喫煙ブースが設けられている

D.完全禁煙

 

加熱式たばこ専用フロアでは文字通り加熱式たばこ専用なので、紙巻たばこを吸うことはできません

 

「紙巻たばこが吸いたい人は屋外に行くか、喫煙ブースを利用する必要があるってことですね!」

 

また、喫煙ブース(エリア)にはスタッフであっても20歳未満だと立ち入ることができません。その他、喫煙ブースの入り口には室外から室内へ0.2m/秒の風が吹いていないとダメとか、煙が屋外へ排気されていないとダメなど細かいルールがあるんですが、我々ユーザーにはあまり関係ないですよね。

 

 

それより気になることがあります。実はこんなデータを発見してしまいました。

 

遊技客の喫煙率は5割。喫煙客の売上貢献度は7〜8割。注目すべきは、毎日ホールに来店するヘビーユーザーのうち7割、そして、1日5万円以上使用する遊技客の6割が喫煙客であることだ。このように、現在のホールでは喫煙客が売上を支えている状況。(一般社団法人日本遊技関連事業協会 2018年度パチンコ・パチスロファンアンケート調査より)

 

早い話、ホールの売り上げに大きく貢献しているユーザーは喫煙者で、その喫煙者がたばこを吸いに席を立ったりホール自体に足を運ぶ頻度が減る=「稼働が落ちホールの売り上げが落ちるのでは?」なんて筆者は勘ぐってしまうのです。

 

「売り上げが落ちたホールは還元率を落としてくるんじゃ…。ただでさえ喫煙ブースの設置とかして大きな出費をしてそうなのに」

 

たばこも吸えないし勝てないという、我々ユーザーに不利な状況になってしまいそうな気がしてきました。そこで真実を確かめるべく、禁煙・分煙に精力的に取り組んでいるイメージがある“あのホール”に、質問をぶつけてみることにしました!

 

設備投資に〇〇億円⁉ しわ寄せがユーザーに来るのか?

 

今回、受動喫煙対策の取り組みから阿島の個人的な懸念点まで、いろいろと質問に答えていただいたのは、あの株式会社ダイナムさんです。

 

撮影にご協力いただいたのは、JR新小岩駅南口を出てすぐのところにあるダイナム新小岩店さん

 

ダイナムといえばすでに全国で完全分煙店舗を運営するなど、ユーザーの喫煙率が高いパチンコ業界でも禁煙・分煙にいち早く取り組んできたホール。なかなか興味深い話が聞けそうです。

 

まずは、改正健康増進法の施行を受けて、いつからどのような対策に取り組まれているのかから伺ってみました。

 

 

ダイナム:分煙設備の検討・手配といった取り組み自体は2017年より準備や対策を進めています。

 

2017年とは予想より早いですね。個人的なイメージとしては4月に間に合うように去年の暮れあたりからバタバタ動き出している印象でした。

 

ダイナム:分煙形式や施工に関する先行店舗実験、社外への情報発信、従業員教育などは2019年から行うようになりましたが、対策を始めたのは2017年になります。

 

多くのホールで実際に喫煙ブースを見かけるようになったのが、去年あたりからだったと思います。ユーザーとして目に見えてきたのが最近なだけで、水面下ではかなり早い段階で計画は動き出していたんですね。この辺はホールによると思いますが…。4月に向けて全面禁煙(分煙)になることの告知などはされていますか?

 

ダイナム:現状来店いただいているお客様が知らないケースが多く、事前認知により段階的に遊技環境の変化へ馴染んでいただくため積極的に告知しています。ダイナムでは分煙化実施時の来店客の10%が1年以上遊技していない休眠顧客というデータがあり、店舗外への訴求をする事で非喫煙者の休眠・新規ユーザーに効果があると見込んでいます。

 

個人的には1番気になっている疑問なのですが、ぶっちゃけ、対策にはどれくらいの予算がかかるもので、その費用はどこから出されたのでしょうか?

 

ダイナム:1店舗当たり250万円として考えており、店舗数を乗じると10億円程度となります。

 

 

じゅ、10億ッ!?

トータルとはいえかなり大きな額じゃないですか。改正健康増進法の施行によって必要になった喫煙ブースの設置や、新たな設備にかかる費用に補助などはあるのでしょうか…?

 

ダイナム:弊社は助成対象となる資本金5,000万円以下という条件に該当しないため、全て自己負担となります。予算につきましては、2017年3月より分煙化に伴う設備改修を想定のもと計画的な設備修繕を進めており、今回の対策費用もあらかじめ計上された今期予算の中で計画的に進めております。

 

なるほど。ユーザーがしこたま負けてその売り上げ金で設備が整えられる、みたいな漠然としたイメージがあったんですが、3年前から計画されていたということなら、各店舗250万円を3年で割ればそこまでユーザーに影響がありそうな金額ではないですね。もちろんイメージ通りギリギリになって回収回収のホールもあると思うので、遊技するなら個人的には禁煙環境に対して長期的な計画を立て取り組んでいそうなホールを選びたいと強く感じます!

 

禁煙になることでホールはよりクリーンなイメージに

 

ダイナムさんの場合、完全禁煙ホールや分煙ホールを数多く運営されていらっしゃいますが、喫煙可能ホールとの違いとして感じられることや、ユーザーから聞こえてきた声を教えてください。

 

ダイナム:店内の空気が綺麗、パチンコ店のイメージが変わったとおっしゃっていただくことが多いですね。喫煙者の方からは「禁煙できそう」「自然と吸う本数が減った」という声もあり、基本的には肯定的なご意見をいただいています。

 

分煙に取り組むホールはとにかく空気が綺麗

 

空気が綺麗なことは気持ちが良いのは当然なのですが、喫煙者からすると自由にたばこを吸える環境に、貴重さや居心地の良さを感じているのも事実だと思っています。全館喫煙可能から階別分煙に変化するなど遊技環境が大きく変わるホールの場合、4月以降の集客や稼働はどう変わると予想しますか?

 

ダイナム:大多数のお客様は遊技が目的であるために、分煙ルームを設置しているという条件を満たせば、さほど集客に差は出ないと考えています。そして弊社データによれば、禁煙店舗「ダイナム信頼の森」は60代、70代の来店顧客の比率が高くなっています。これは、高齢になるにつれ病気や健康影響により、喫煙環境を避けているユーザーが来店していたのではないかと推測でき、当該休眠顧客は4月以降来店する可能性があると考えています。

 

ということは喫煙者の稼働が多少落ちたとしても、禁煙・分煙によりホールに遊びに来てくれるユーザーが増えることに期待が持てそうということですね。稼働低下に比例して還元率まで下がることは心配しなくてもよさそうです。この辺りもホールによって大きな差が生まれそうですが。

 

ダイナム:これまでの遊技環境が多くの方を店舗から遠ざけていたと考えています。分煙化を知っていただき、来店に伴う心理的なハードルを下げるための努力を行っていきます。

 

ありがとうございます。最後に改正健康増進法の施行について、パチンコ業界の一企業としてどう捉えていらっしゃるかをお聞かせください。

 

ダイナム:社会からの要請が今回の改正健康増進法であり、パチンコ業界は足並みをそろえて法改正の趣旨に則った対策を取るべきであると考えています。また、パチンコユーザーの約半数が喫煙しているという現状から、ホールの禁煙化に不安を覚えるパチンコホールも多いとは思います。しかし喫煙率が減少を続ける現状では、喫煙可能という形態が多くの非喫煙者の見込客を遊技から遠ざけているという可能性も考えるべきだと認識しております。

当社ではこれまでに完全分煙パチンコ店を展開してきた経験を活かし、業界全体で安全安心なパチンコを実現するための努力を継続しながら、「日常の娯楽」としてパチンコを楽しんでいただきたいと考えております。

 

まとめ

 

実際に施行されてみないと実感できないと思いますが、喫煙者にとっても遊技の途中で席を立つのが気分転換になったり、押し引きを落ち着いて考えるための時間になったりと、気持ちを切り替えるには良いかもしれません。

 

一概にメリットしかないとは言えないかもしれませんが、ホール内の空気が綺麗になるのは間違いないでしょう。特に副流煙を気にしてホールから足が遠ざかっていた非喫煙者の方は、4月以降、近くのパチンコホールを覗いてみてはいかがでしょうか?

 

「ココアシガレット(笑)、めちゃくちゃ久しぶりに見ました」

 

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