e聖闘士星矢 超流星CliMAX349
三洋
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2023/12/08
2023年1月より導入予定の「スマートパチンコ(以下スマパチ)」。これまでの常識を覆すようなプレイ環境の変化が考えられ、ユーザーに及ぼす影響は少なくありません。というわけで軽く予習をしておきましょう!
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従来のパチンコから変わる点を以下に列挙していきます。
これは、ゲームセンターにあるパチンコをイメージすればわかりやすいかもしれません。ゲームセンターのパチンコは玉が台(及びシマ)の中で循環していて、パチンコ玉を触ることができない仕組み。これと同じになります。
現時点でのパチンコ屋さんでも、パーソナルシステムを導入しているホールでは玉に直接触れる機会はかなり少なくなっていますが、スマパチでは玉に一切触れずに遊技できるようになります。
非接触ということで、新型コロナウィルスに代表されるような感染症対策にもなりますし、玉に触れた指が真っ黒になることもありません。通路に玉を落として拾ってみたり、落とした玉を拾わなかったために大量の余り玉が出てしまったり、隣の人の玉がこちらに転がってきてトス&レシーブをしたり…といった煩わしさからも解放されます。
もちろん、計数時の玉詰まりトラブルや計数するための店員さんの人件費が軽減される(主にホール側の)メリットも考えられますよね。
出玉データをホールから遊技機情報センターに送るという運用が予定されています。1台1台の出玉状況が事細かに遊技機情報センターへ送られ一元管理されますので、ゴトや不正等のおかしな挙動が見られたら、発見・対応までのスピードがかなり早くなります。
実はこれ、かなり重要。というのも、これまでのパチンコの歴史の中で行われてきた、数多くのゴトや不正行為による被害総額はそれこそ天文学的数字になっています。しかしゴトの被害が直接的な原因となって潰れたホールはあまりありません。それは何故か? 結局善良なプレイヤーがそのツケを払っているからです。
これまでも“健全な遊技環境の構築”は業界が継続的に推し進めてきた施策ですが、スマパチではさらに1ステージアップする、というわけです。
厳密には2022年11月以降(本稿執筆時点)に型式試験に持ち込まれる全台に搭載が義務化される新機能で、MY95,000発で打ち止め(強制終了)になります。これをコンプリート機能と呼びます。MYというのは、1番ハマったところからの最大出玉と考えてもらえれば。
等価交換ならプラス38万円ですね。いや、わかります、わかりますよ、言いたいこと。でもまぁ10万発の黒字は、ネッシーやツチノコ捕獲よりはありえます。
何やら依存症対策の一環のようですが、むしろこれでは打ち止めが目標になってしまって、かえってどうなの?と思わなくもない気が…。実際今から30年前くらいまでは、打ち止めが目標でありステータスシンボルでしたから。
ですがこれ、実は今後もしかしたらそれなりの意味を持つのかも知れません。というのも、スペックが強化されることが決まっているから(詳細は後述)。つまり現在より、うれしい事故が起こりやすくなるのです。
上記の他にもc時短を使った新機能の搭載が認められた模様。大当り抽選とは別抽選で発生するc時短。最近はチャンスゾーンのような形でc時短を活用している機種も出てきていますが、スマパチではさらに多様なゲーム性の機種が登場しそうです。
ここで、すでにホールデビューした or デビュー直前のスマパチ3機種を紹介しましょう。
『e聖闘士星矢 超流星CliMAX349』/三洋
『eルパン三世 THE FIRST』/平和
『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』/京楽
『e聖闘士星矢 超流星CliMAX349』は2023年4月3日導入。その後、4月17日に『eルパン三世 THE FIRST』し、4月24日に『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』が登場。
今後も新規タイトルが続々と登場する予定です。
これまで筆者が聞いた、スマパチあるいはそれ以前に少し騒がれた「封入式パチンコ」へのユーザーの声を挙げていきましょう。
…等々です。圧倒的に多かったのはやはり「打ってみないとよく分からない」でした。また、ここに挙げたものの中には、実は筆者が個人的に考えていることを紛れ込ませてあります。そのあたりはご勘弁を!
なお、スマパチのシステムとして全く盤面部分を開くことができない「封入式」での登場が噂されていましたが、実際はそうではないとのこと。
封入式にしてしまうと、釘の破損や玉詰まりなど物理的な問題が生じた際に対処できなくなるため、現行機と同じく盤面部分の手前を開閉できる仕様となるようです。
スマパチ導入はホール側にとっても大きなメリットとなります。
玉が1台ごとに収められているため、循環・保管システムや洗浄の必要がないので設備を省くことができ、新しく店を構えるための費用が減ります。
また、玉を店内に循環させるためのパーツや設備が不要となれば、ホール面積あたりの設置台数を増やすことが可能となり、より大きな売上が期待できます。
専門家の見立てによると、スマパチ・スマスロ専門の新規出店では今まで掛かっていた費用の20~30分の1になるとのこと。そうなれば、ホール軒数の増加率が高まることも大いに予想できます。
設備のスリム化により、小さな面積でも店舗運営できるとなれば、中小規模&駅前には数多く軒を連ねていた、約40~30年前の古き良き時代の再来も期待できるでしょう。
また、玉にまつわるメンテナンスが減ることにより、店舗スタッフの負担も合わせて少なくなることも、ホール側にとっては大きな利点と言えるでしょう。
今まで掛けていた労力を他のサービス(清掃や客への対応)に回すことで、店舗・働く人のイメージアップに繋がる可能性が高いです。
実はスマパチは、既存の設置機種よりスペックが緩和される予定です。目に見えてわかるのは2点。
1つは大当り確率上限の緩和で、今現在の上限は1/320ですが、これが1/350となります。
初当りが重くなる分、確変突入率や右打ち中の連チャン率を高く設定した機種の登場が予想されます。結果として、出玉の波は荒くなるでしょう。
そしてもう1つは、遊タイムの条件変更です。
ただしこちらはコンプリート機能同様、スマパチならではというより、すべてのパチンコにあてはまります。
遊タイムを設ける基準は、現在の「初当り確率分母の2.5倍~3.0倍(回)まで」から「初当り確率分母の1.5倍~3.0倍(回)まで」になります。
例えば現行機では、大当り確率約1/200のマシンの場合、遊タイムは「500回~600回」のどこかで発動しなければならなかった(同一機種で発動回数が変わるのはNG)のですが、以降に登場する機種では「300回~600回」のどこかで発動すればOKとなるのです。
最近は遊タイム非搭載機種が人気(例:『エヴァ未来への咆哮』『機動戦士ガンダムユニコーン』など)となっており、また大当り確率上限の緩和と違って波が穏やかになる方の緩和なので、どれほどの市民権を得るのかは少々疑問ですが、それでも選択の幅が広がるのは嬉しいことです。
30年前、CR機を普及させようと、当時の現金機ではありえなかった過激なスペックがCR機のみに許されました。ほどなく『CR花満開』や『CR黄門ちゃま2』といったヒット機種が世に出て、決して少なくない設備投資費をものともせずに現金機を駆逐。猫も杓子もCR機となりました。
ちなみに当時のCR機は、プレイするためのカードをわざわざシマの端っこまで買いに行かなければならなかったので、明らかに遊ぶための手間は増えました。にもかかわらず、ユーザーはCR機に夢中になったのです。
対して今回のスマパチはゲーム性が多彩になることがあっても、遊ぶ手間は変わらないでしょう。ということは…うん、一気にスマパチが普及する可能性もありますね。
一気に普及するということは、それこそユーザーが夢中になる面白い機種が登場したということになりますので、むしろ一気に普及する事態を心から望みます。
なお、パチンコ・パチスロメーカー・Daiichiが運営するホール・大一岩塚店にて、スマパチ第1弾として『e神・天才バカボン~完熟SPEC~』が2022年12月から期間限定という形でテスト導入されました。
スマパチの本格的導入は当初2023年1月と見込まれていましたが、現在では同年3月の前後と推測されています。各メーカーからの正式リリースを待ちたいところですね。
メダルレスでプレイできるスマートパチスロについても要チェック!
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