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パチンコ内規変更による遊技機への影響とは? MAX機の再来の噂の真実とは

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パチンコで出玉に関する内規が変更され、一撃の期待出玉が大幅に緩和されました。これにより、確変やRUSH突入時の期待感が増したのは間違いありません。というわけで、変更内容の詳細をお伝えしつつ、新内規対応機の登場時期まで探っていきましょう!

更新日: 2023/08/02

 

 

 

変更内容

 

変更箇所は1点のみ。それはズバリ、総量規制の緩和です。今回の内規変更で、現在の6400個から条件付きで9600個になりました。

 

 

◇総量規制とは?

 

総量規制と言われてもピンと来ない方も少なくないでしょうか。総量規制とは「確変やRUSH等の、突入した時点での期待出玉の上限」を指します。

 

もちろん実打レベルでは一撃万発を大きく超えるケースや、逆にせっかくSTに突入したのに駆け抜け…ということも珍しくありませんが、それはあくまでも総量6400個の範囲内での誤差なのです。

 

今回の総量規制9600個は、これまでの6400個の1.5倍です。なお、9600個という数字は突然出てきたものではありません。大当り確率1/399(MAX機)時代は総量規制9600個だったので、見方によっては「MAX機時代の再来」と言えます。

 

いやむしろ、当時と比べると数々の改良や新機能が盛り込まれた現行機では、出玉増加速度が飛躍的にアップしていますから(短時間試射試験という別のハードルをクリアする必要はありますが)、MAX機時代よりもむしろトータル的な出玉性能は上がっているという見方もできます。

 

ちなみに、総量規制は大当り確率の変動が絡んできますので、一発台系は適応範囲外だったりします。『Pスーパーコンビα7500』(SANKYO)や『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』(豊丸)が従来機なのに一撃6400個以上獲得できたのはそのためです。



対象範囲

 

さて、ここまで読み進めてきて「いいじゃん!」と思った方の気持ちに水をさすつもりはありませんが、実は今回の総量規制緩和には対象範囲があります。

 

その1つが「初当り確率1/200未満」です。

 

初当り確率さえ1/200未満ならば、P機、スマパチどちらでもOK。主流のP機ミドルやスマパチでよくある1/319や1/349の大当り確率のマシンは、従来通り総量6400個が適応され続けます。

 

もう1つは「Cタイム(C時短)搭載不可」です。

 

今回総量規制が緩和されるマシンには、Cタイムを搭載することはできません。

 

まだまだ馴染みの浅いCタイムですが、例えば『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』(京楽)の、右打ち終了時などに発生する1回転限定の「死神チャンス」がCタイムです。

 

 

総量規制とは

 

 

そしてCタイムですが、実は総量規制を切り抜ける役割を持っています。

 

というのも、CタイムでRUSHに当選したということは、前回のRUSHは終了していることになります。つまりCタイムは初当りな訳で、それまでの総量6400個と次の総量6400個を1回転で繋ぐことができるのです。

 

総量9600個が1回転で次の総量9600個に繋がったらさすがにマズい…と考えられたのでしょうか、とにかく総量9600個のマシンにはCタイムが搭載できません。



ホール登場時期

 

すでに保通協の型式試験持ち込みは、今回の規制緩和後のマシンになっています。

 

ですが、型式試験の合否判定が出るまでの時間や都道府県ごとの検定取得、販売期間に備えるメーカーの態勢などから考えると、12月ごろからになるのではと噂されています。

 

 

具体的なスペック

 

それでは、今回の規制緩和でどんなスペックの台が出てくるのか、既存のマシンを引き合いに予想していきましょう。

 

まず1つ目の典型的なパターンは、ライトミドルで連チャンが激しい台。具体的には、初当り確率1/199で、RUSH突入率が約25%程度になると考えられます。

 

これは『P真・北斗無双 第3章 ジャギの逆襲』(サミー)と比較してみるといいでしょう。

 

 

総量規制とは

 

 

同機は初当り確率1/199.8で、RUSH突入率が約35%、継続率は約81%。右打ち中の大当りはすべて10R(約1500個)と、ライトミドルとは思えぬ爆発力を見せてくれます。

 

総量規制緩和後は、連チャンもRUSH間のハマリもさらにアップする、と想像すれば大きく外れることはないでしょう。

 

もう1つは甘デジタイプで、大当り賞球やラウンド振り分けが現行機よりパワーアップしたケースです。

 

例えば『Pとある科学の超電磁砲 最強御坂ver.』(オレンジ)は、終日打てば大当り回数3桁も珍しくないマシンですが、大当りの約9割は約200個獲得の2R大当りです。これが単純に1.5倍ということで、約300個獲得の大当りをRUSH中のメイン大当りにできる訳です。

 

 

総量規制とは

 

 

また『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア3黄金絶唱Light ver.』(SANKYO)のような上位RUSHを持つタイプのマシンでは、上位RUSH突入率がアップしたり、通常RUSHへの転落率が下がったりすることも考えられます。



総量規制とは

 

 

まとめ

 

総量規制とは

 

 

パチンコにおける何よりの正義である出玉性能。これが緩和されたのだから、どんな台が出てくるかとにかく楽しみで仕方ありませんね。

 

ただ、初当り確率1/200未満のマシンのみと限定的な緩和であること、そもそもミドルタイプはCタイムで総量6400個の壁を実質的に突破しているマシンが存在していることを考えると、少しだけ冷静になった方がいいかもしれません。

 

規制緩和マシンが登場した後も、間違いなく現行機種との併設になるでしょう。その際に、自分は総量9600個の出玉性能が尖った新台を打ちたいのに、そうとは知らずに総量6400個の新台を打っていた、という事態を招かないためにも、常に当サイトで予習を怠らないようにしましょう。

 

 

執筆者:いのせんと

■出生地:福岡 

■誕生日:10月30日 

■ X:@innocent_hp

21歳でP業界の門を叩き、気づけば業界歴15年目の編集者。東京都在住。社畜生活の合間に年間150日ほど稼働するため、機種知識や業界のトレンドなどへの造詣は深い。

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