押忍!番長4
大都技研
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2024/07/08
満を持してホール導入が開始された『押忍!番長4』。すでに巷では景気のいい話題が飛び交っていて、『番長』シリーズの看板に恥じない活躍ぶりを見せている。
スマスロAT機といえば、出玉性能がまず話題になるのはいつものことだが、ATロング継続、ひいては大量出玉に結びつくルートは機種によって様々。そこで、本企画では『押忍!番長4』に搭載されている出玉トリガーだけに的をしぼり、その実力を分析するとともに、実戦で判明した注目ポイントなども紹介していく。
●轟雷光(ごらいこう)
轟雷光の基本性能 | |
---|---|
突入頻度 | ★★★★☆ |
期待出玉 | ★★☆☆☆ |
主な突入契機 | |
対決勝利時の一部(超完全勝利なら突入濃厚) | |
ボーナス中の青7揃い当選 | |
基本仕様 | |
1セット5G継続 | |
ベル以上でATゲーム数上乗せ確定(10~300G) | |
セット終了時に7が揃えば次セット継続 | |
平均上乗せゲーム数は130G |
轟雷光突入確定となる「超完全勝利」は、確定対決中に強レア役を引いて当選するパターンがメインとなる模様。
●絶頂対決
絶頂対決の基本性能 | |
---|---|
突入頻度 | ★★☆☆☆ |
期待出玉 | ★★★★☆ |
主な突入契機 | |
富士轟大寺での対決勝利時の一部 | |
基本仕様 | |
対決勝利で30G以上のATゲーム数上乗せ&継続 | |
当選時の期待枚数は約2300枚 |
突入条件は、ボーナス当選をかけた富士轟大寺での対決勝利時の一部となかなかのレアっぷり。こちらも対決中のレア役による報酬格上げ抽選がカギとなっているようだ。
●超番長ボーナス
超番長ボーナスの基本性能 | |
---|---|
突入頻度 | ★☆☆☆☆ |
期待出玉 | ★★★★★ |
主な突入契機 | |
通常時のフリーズ | |
愛の教育的指導での報酬の一部 | |
基本仕様 | |
50G継続(純増約4.5枚/G) | |
レア役でATゲーム数上乗せ確定 | |
7揃いで勝利確定の対決をストック | |
終了後は上位AT・エンブレムモード突入 | |
当選時の期待枚数は約3500枚!! |
シリーズ伝統のプレミアムトリガー。終了後はもれなく純増約4.5枚/Gの上位AT・エンブレムモードに突入するところもデカい。
■分析のメインとしてチョイスしたのは轟雷光!
以上のように、本機には特化ゾーンに分類される3つの出玉トリガーが用意されている。その中でも、比較的突入しやすく(=サンプルが集まりやすい)、ATロング継続の起点となる、固まった上乗せを獲得するのにうってつけな轟雷光をメインに検証していく。
■実戦サンプルの集計結果
轟雷光の実戦結果一覧 | |||
---|---|---|---|
データ | セット数・合計上乗せ | ||
データ1 | 4セット・90G | ||
データ2 | 5セット・100G | ||
データ3 | 4セット・120G | ||
データ4 | 5セット・90G | ||
データ5 | 4セット・70G | ||
データ6 | 6セット・130G | ||
データ7 | 5セット・160G | ||
データ8 | 4セット・70G | ||
データ9 | 4セット・110G | ||
データ10 | 6セット・150G | ||
データ11 | 5セット・110G | ||
データ12 | 6セット・130G | ||
データ13 | 4セット・140G | ||
データ14 | 8セット・170G | ||
データ15 | 6セット・250G | ||
データ16 | 5セット・140G | ||
データ17 | 6セット・200G | ||
データ18 | 5セット・110G | ||
データ19 | 7セット・220G | ||
データ20 | 4セット・160G | ||
平均 | 5.2セット・136.0G |
採取できた20本のデータのうち、最も上乗せゲーム数が多かったのはデータ15で250G。セット継続数はデータ14の8セットが最高となった。
合計の上乗せゲーム数は200G超えもあるが、逆に100Gにも届かず終了したものもあり、大量上乗せを狙うにはセット継続か上乗せ、どちらかのヒキが発揮されないと厳しそうな感じだ。
これまで採取できたサンプルでの1回あたりの平均上乗せゲーム数は136G。機種資料によると平均上乗せは130Gとのことなので、ほぼ理論値通りの結果といえる。
ちなみに、実戦上では最低でも4セット目まで継続。合計の上乗せゲーム数かセット継続数の保証はあると思われる。また、1セットにつき最低10Gは上乗せが発生した。
■大量上乗せデータ2本をプレイバック!
【データ15】実戦履歴 | ||
---|---|---|
セット数 | 成立役 | 上乗せG数 |
1セット目 | チャンスベル | 10G+継続告知 |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | チャンスベル | 100G |
↓ | 赤7揃い | |
2セット目 | 押し順ベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
3セット目 | チャンスベル | 20G+継続告知 |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
4セット目 | 押し順ベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
5セット目 | 押し順ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
6セット目 | 押し順7枚 | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 終了 |
開始早々にチャンスベルからの100G上乗せが炸裂。その後も押し順ベルをメインに上乗せを重ねて、250Gの上乗せでフィニッシュした。
【データ19】実戦履歴 | ||
---|---|---|
セット数 | 成立役 | 上乗せG数 |
1セット目 | 弁当箱 | 30G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
2セット目 | 押し順ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | チャンスベル | 20G+継続告知 |
↓ | 赤7揃い | |
3セット目 | チャンスベル | 20G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
4セット目 | リプレイ | 10G |
↓ | チャンスベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
5セット目 | 押し順7枚 | 10G |
↓ | チャンスベル | 20G |
↓ | 赤7揃い | |
6セット目 | ハズレ目 | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | チャンスベル | 10G |
↓ | 赤7揃い | |
7セット目 | 共通ベル | 10G |
↓ | 共通ベル | 10G |
↓ | 押し順ベル | 10G |
↓ | 終了 |
開始直後に弁当箱で30Gを上乗せ。7セット目まで継続したことに加え、チャンスベルのヒキにも助けられて200Gオーバーの上乗せをつかみ取れた。
■実戦結果から判明した注目ポイント
・レバーONでの演出発生がアツい
レバーON時に何らかの演出が発生した場合、実戦上は必ず上乗せが発生。押し順ナビなしなら共通ベルorチャンス役濃厚につき、第1停止に力が入ること請け合い!
・チャンスベル以上はセット継続にも期待!
チャンスベルおよびレア役は20G以上の上乗せだけでなく、セット継続のチャンスもあり。告知音とともに「継続確定」の帯が出現すれば次セット継続確定となる。
轟雷光・実戦上の継続告知発生率 | ||
---|---|---|
成立役 | 発生率 | |
チャンスベル | 47.7% (21/44件) | |
チャンスベル以外のレア役 | 81.8% (9/11件) |
※カッコ内はサンプルの件数
レア役は弱チェリーや弁当箱でも高確率で継続告知が発生した。
・継続ジャッジはコパンダなら激アツ!?
実戦上、継続ジャッジでコパンダが出現した場合は必ず7揃い成功となった。他にも、第1停止で右側のシャッターが一瞬動く違和感演出も確認。
なお、継続ジャッジで赤7ではなく青7が揃った場合は、次セットが上乗せ超高確率になるようだが、これまでのデータでは確認できず。
■実戦サンプルの集計結果
絶頂対決の実戦結果一覧 | |||
---|---|---|---|
データ | 対決勝利数・合計上乗せ | ||
データ1 | 8回・280G | ||
データ2 | 6回・270G | ||
データ3 | 12回・430G | ||
平均 | 8.7回・326.7G |
轟雷光と比べると突入頻度がかなり低いだけに、サンプル数は3本と少ないが、実戦上の平均上乗せゲーム数は300Gオーバー。かなりのポテンシャルを秘めていることは間違いない。
■大量上乗せデータをプレイバック!
【データ3】実戦履歴 | ||
---|---|---|
セット数 | 対決 | 上乗せG数 |
1セット目 | 食堂 | 30G |
2セット目 | 奪還任務 | 100G |
3セット目 | カプセルホテル | 30G(完全勝利発生) |
4セット目 | 食堂 | 30G |
5セット目 | カプセルホテル | 30G |
6セット目 | カプセルホテル | 30G |
7セット目 | 食堂 | 30G |
8セット目 | 奪還任務 | 30G |
9セット目 | カプセルホテル | 30G(復活) |
10セット目 | 食堂 | 30G |
11セット目 | 奪還任務 | 30G |
12セット目 | カプセルホテル | 30G(完全勝利発生) |
13セット目 | カプセルホテル | 負け |
2セット目の小役は押し順7枚→共通ベル→押し順ベルで、レア役なしにも関わらず100Gを上乗せ。今後の上乗せゲーム数振り分けの数値判明が待たれるが、3ケタ上乗せは現実的に引ける数値かもしれない。
9セット目は敗北と思いきやBETで復活。結果的に12回の対決勝利をもぎ取り、430Gの上乗せを獲得。これだけ乗せればAT完走も十分視野に入ってくるだろう。
■対決選択割合など注目ポイント
絶頂対決・実戦上の対決割合 | ||
---|---|---|
対決 | 割合 | |
食堂 | 27.6% (8件) | |
カプセルホテル | 48.3% (14件) | |
奪還任務 | 24.1% (7件) |
※カッコ内はサンプルの件数
サンプル数が少ないので偏りはあると思われるが、3種類の対決の中ではカプセルホテルが最も選択率が高かった。奪還任務は実戦上ハズレなし。すべて勝利している。
対決中の基本ルールは通常の対決と同じだが、押し順ベルでの勝利期待度がかなり高めに設定されていると考えられる。また、チャンスベル以上が成立すれば必ず勝利に結びついた。
■実戦サンプルの集計結果
超番長ボーナスの実戦結果一覧 | |||
---|---|---|---|
データ | 確定対決ストック数・合計上乗せ | ||
データ1 | 3個・190G | ||
データ2 | 3個・90G | ||
データ3 | 4個・80G | ||
平均 | 3.3個・120.0G |
こちらも突入率は激低なだけに、サンプル数は3本のみ。
平均確定対決ストック数(7揃い回数)と上乗せゲーム数だけを見るとピンと来ないかもしれないが、確定対決のストックを最低の20G上乗せとしても、実戦サンプルの平均上乗せ分は約186G。純増が約1.6倍になっているということは、超番長ボーナスの上乗せ分だけで、通常AT換算なら約310Gを上乗せしたことになるのだ。
さらに、終了後は必ず純増約4.5枚/Gの上位AT・エンブレムモードに突入することを考えれば、最強と呼ぶにふさわしいトリガーなのは間違いない。
■ゲーム数上乗せ連打の実戦データをプレイバック!
【データ1】実戦履歴 | ||
---|---|---|
ゲーム数 | 成立役 | 上乗せ |
2 | 強チェリー | 30G |
5 | チャンスベル | 10G |
7 | 赤7 | ストック |
10 | 弁当箱 | 20G |
15 | 番頭箱 | 20G |
23 | チャンスベル | 10G |
27 | 弱チェリー | 20G |
28 | 赤7 | ストック |
32 | チャンスベル | 10G |
33 | 弱チェリー | 20G |
34 | 弁当箱 | 20G |
35 | 赤7 | ストック |
44 | チャンスベル | 20G |
48 | チャンスベル | 10G |
レア役のヒキに恵まれすぎている感はあるが、3個の確定対決ストックと190Gの上乗せを獲得。内部数値が明らかになっていない現段階では、これが理論上の平均を上回っているのか下回っているのかはわからないが、これだけ乗せられれば安心して上位ATを消化できる。
■7を狙えの期待度など注目ポイント
超番長ボーナス・実戦上の7を狙え成功率 | ||
---|---|---|
60.0% (9/15件) |
※カッコ内はサンプルの件数
7を狙えのカットインは白・赤・虹の3種類があり、虹なら7揃い濃厚。
実戦上は狙え発生時の6割が7揃いに結びついた。青7揃いも1回確認できている。
・轟雷光は起点としての役割が大きい
終日打てば(それなりにATに入ればの話だが)、複数回の突入に期待できる轟雷光は、最も体験しやすい出玉トリガー。それだけに上乗せ性能は他の2種類に比べるとやや低めで、これさえ引ければ勝ったも同然、というモノではないが、ある程度の固まったゲーム数を確保して、高みを目指すための起点を作る、という面ではうってつけの存在といえる。
セット継続のヒキにもよるが、それほど上乗せが跳ねる要素がないので、とりあえずは平均上乗せにあたる130Gを超えることを目標としたい。
・絶頂対決は安定の上乗せ性能!
採取できたサンプルで最も少ない勝利数でも6勝、50G以上の上乗せもそこそこ出現した点から見るに、かなり突入しにくいぶん、安定した上乗せに期待できそうだ。
リザルト画面での表示がレインボーになる300Gを超えれば、その性能を十分に引き出せたと言っていいだろう。
・超番長ボーナスはAT完走を意識してよし!
最もレアなトリガーだけに、平均期待出玉約3500枚を誇る性能は本物と見て間違いない。終了後の上位ATをじっくり楽しむためにも、確定対決ストックは3~4個、ゲーム数上乗せは100Gほどを確保したいところだ。
「各出玉トリガーの性能はだいたいわかった。でも、ぶっちゃけどうすればいっぱい出んの?」という率直な疑問を解決するべく、そのヒントとなるであろう要素を最後にお伝えして本記事のまとめとしよう。
上のスランプグラフはあくまで考えうる中で最高の形ではあるが、5千枚レベルの獲得や万枚突破を達成している台は、実際に上のようなスランプグラフを描くことが多い。
そういった理想の展開になるための必須項目としては、以下の3点が挙げられる。
・その1:序盤で固まった上乗せを獲得する
特殊な条件を満たさない限り、本機のATの初期ゲーム数は50G固定。これは歴代の『番長』シリーズにも共通して言えることだが、この与えられた初期ゲーム数を消化しきる前に、ある程度の上乗せを確保できるかが最初の関門となる。
ボーナスや上乗せを2~3回引く程度ではまだまだ。轟雷光で3ケタ上乗せを獲得したり、豪頂閣に入れて対決勝利を連打しないと、すぐに息切れしてしまうだろう。早い段階で絶頂対決が引ければ言うことなしだが。
・その2:頂ライズアップは貪欲に報酬獲得を狙いたい
AT後は引き戻しモードに移行するが、それほど強力ではないので、頂ライズアップを獲得することがATロング継続には必須。さらに、最低でも豪頂閣を獲得してATに復帰したいところだ。
愛の教育的指導を引ければ、超番長ボーナス当選も現実味を帯びるし、AT後の頂ライズアップ再突入も約束される。
詳しい条件や当選率は不明だが、頂ライズアップはAT完走以外でも、AT開始時の一部やAT中の対決勝利の一部など、いくつかの獲得条件がある。実戦上ではあるが、ある程度の枚数を獲得したことで当選したと思われる挙動も確認できている。
・その3:万枚突破には純増アップも不可欠
たとえ絶頂対決が引けなくても、数千枚レベルの獲得であれば達成は可能。だが、通常ATの純増が約2.7枚なだけに、こと夢の万枚突破となると、超番長ボーナスとその後のエンブレムモードによる純増アップは時間効率の面でも必須になるだろう。
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