更新日: 2016/03/03
大阪府・奈良県に12店舗を展開する「アサヒグループ」
その半数以上の7店舗に「ライト」という文字が入っている。
もちろん全店が低額遊技料金ではなく、4円パチンコ、20円パチスロもあるのだが、ライトの名前が入っている店舗は1円パチンコ、5円パチスロなどがメイン。
もちろん、パチンコ・パチスロともに遊技とはいえ「勝ち」「負け」はあるのだが、その差が大きすぎると、やはり健全さとはかけ離れた「鉄火場」と化してしまう。
ともすれば、パチンコ店側もファン側も刺激を求めて過激に走りがちだが、あえての「ライト推し」の「アサヒグループ」とはいったいどんな店なのだろうか?
今回は「アサヒスーパーライト館岸和田店」と「ハイパーアサヒ+メタルキング5MAX館」の2店舗を訪れた。
まず、関西国際空港からほど近い「アサヒスーパーライト館岸和田店」へ。
訪問したのは、2月13日(土)。
バレンタインデー前日の昼下がり、同店の駐車場はすでに満車。
駐輪場も多数の自転車・バイクで溢れかえっており、店内に入る前から期待感が高まる。
同店はパチンコが1円2円、パチスロは10円5円2円とリーズナブルな遊技料金のラインアップを誇る。
店内に入るや否や、賑やかなBGM、そしてひと際目立つ「アサヒシーワールド」のPOPが目に入る。
少し前の低額遊技料金専門の店舗では、チェーン店での中古機をあてがい、賞品カウンターも品揃えが少ないなど「低額遊技専門店」だから仕方がないという妥協が見受けられる店舗もざらだった。
いわゆる「安かろう、悪かろう」という店舗も多かったイメージなのだが、この「アサヒスーパーライト館岸和田店」は広々とした休憩スペースを確保してあり、美味しい水を持ち帰ることの出来るアルカリイオン水のウォーターサーバーも設置してある。
休憩スペースは2か所もあり、ゆったり
賞品コーナーには希少な焼酎「赤霧島」や大阪市天王寺の名店「茜丸」の「五色どら焼き」「豆どら焼き」などの銘菓やお取り寄せスイーツも豊富に陳列。
そして、気になる遊技機は「シーワールド」の名に恥じぬ低額遊技の「104台の海」の楽園が広がり、中高年をメインとしたファンが嬉しそうにハンドルを握る。
『CR海物語』シリーズのあるあるな光景として、ガラスをタッチするファンの姿も散見される。
さらに化粧室前にはフレグランスディフューザーもさり気なく設置され、「低額遊技料金店=サービスもそこそこ」という認識は過去のものと感じさせられる。
男性用トイレの鏡にはバジリスクの登場人物が。アロマディフューザーでほのかに香るフレグランスや、スマホの充電器などさり気なく便利なアイテムがある
パチンコの稼働状況は、『CR牙狼 魔戒ノ花』や『CRルパン三世〜i'm a super hero』『CR真・花の慶次』など話題の機種が活気づいている!
ファンの頭上に瞬く出玉表示の「パーソナルランプ」もレインボーに瞬き、その存在感をアピール。
パチスロコーナーでは、『北斗の拳 強敵』、『ジャグラー』シリーズ、『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』、『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』、『アナザーゴッドハーデス』等も活況。
あちらこちらで、『ジャグラー』シリーズのGOGOランプもペカり、『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』は「バジリスクタイム」に突入、『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』ではゴッドゲーム続出、アメージンググレースも美しい音色を奏で、ファンもテンションが上がっている。
パチンコは全台各台計数機なので、スタッフも女性が主体。明るいスマイルでファンへのサービスも積極的に行っていた。
定番機種の安定した稼働は、店内環境やスタッフの接客をはじめとしたトータルバランスの賜物だろう。
決して大きくはない店舗だが、それ故にファンとの距離感も近く隅々まで目の行き届く店舗づくりは印象的だった。これは次の店舗にも期待が持てる。
続いて足を向けたのが大阪市住之江区にある「ハイパーアサヒ+メタルキング5MAX館」
地下鉄四ツ橋線「住江公園駅」からニュートラム沿いに歩いて約5分。
あいにく、同店に訪れた時には雨がそぼ降る中だったのだが、こちらも駐車場は、ほぼ満車。
エントランスには無料貸し出しの傘や様々なインフォメーションが目に付く。
商品コーナー前には、店内マップや台情報の表示器があり、この店でもお酒や「どら焼き」などの甘味を含めた賞品が豊富に並んでいる。
特に酒類では、幻の焼酎『魔王』、辛口の定番『久保田』など酒好きのファンには堪らない逸品がこちらにも揃っており、スイーツもモンドセレクション金賞受賞の「幸せの黄色いカステラ」や『天と塩 クリーム大福』などマダムにも大人気のスイーツが。
※被写体の方の了承を得て掲載しています
さらにPB賞品として、アサヒグループのイメージキャラクター「レオン」の刻印された「どら焼き」等、品揃え豊かな賞品が選り取り見取りなのは好印象だ。
同店はパチンコ4円、1.12円。パチスロ20円5.6円となっており、異なるレートの遊び方が楽しめる。
何より同店はグループ発祥の本店として
「感動・楽しさ・オンリーワン」
をモットーにしており、インフォメーションにあるMAX機、甘デジ最新機種積極導入などファンのニーズにあったサービス向上を意気込みにしているようだ。
事実、どの島も稼働率は非常に高く、先述のようにMAXタイプは『CR牙狼 魔戒ノ花』『CRルパン三世〜i'm a Ssuper hero』『CRエヴァンゲリヲンX』がMAXの稼働。
さらに『CR海物語』シリーズでは、1パチ海BOX『CRA大海物語2withアグネスラム』『CRスーパー海物語IN沖縄3桜MAX』などこちらもほぼ満台。
パチスロは、もちろん『北斗の拳 強敵』『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』『ニューアイムジャグラーEX』や『マイジャグラーⅢ』他、ジャグラーシリーズも元気にペカりまくり!
そして追い打ちをかけるように2月は毎週新台更新するという気合の入れようだ。
もちろん同店もパチンコは全台各台計数機だが、パーソナルランプもレインボーに点灯しまくり、パチスロは島上にメダルがどんどん積まれていく。
ファンは嬉々として目の前の台の挙動に目を見張り、プレミアム演出を期待。
接客するスタッフもみな自然に笑顔が溢れ、外の冷たい雨が嘘のように笑顔の花が店内に咲き乱れる。
そして、ちょっとしたファンの話しかけにもすぐに耳を傾け、笑顔で応対するスタッフとの絆。これが本来のサービス業の姿ではないだろうか。
この日店内では、マッサージ師による「肩もみ」をワンコインで受けられるサービスも行われていた。
あちらこちらで遊技をしながら肩や腕をマッサージしてもらい、うっとりと恍惚の表情を浮かべていたファンの姿は印象的だ。
同グループは創業
33
周
年
という歴史を誇る。
特にこの創業地である住之江本店では、今後も最新機種を積極導入し、人気機種をいつでもファンに遊んでもらえるように努めていくそうだ。
誰でも気軽に、いつでも楽しめる「アサヒ」グループの「アサヒイズム」、「アサヒライトスタイル」は、パチンコ業界の原点、大衆娯楽を具現化している。
ちょっとした時間に、気兼ねなく楽しめるパチンコ店は、これからもファンに愛され続けることだろう。
写真/文 パパラッチョ○野