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【熊本復興】あの震災から半年、パチンコホールの現在を追う

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その時、現場はどう動いた!?一人ひとりが感じた震災の瞬間とその後

更新日: 2017/08/14

 2016年4月14日21時26分。

九州地方を大きな揺れが襲った。

熊本を中心とした揺れは、九州地方で史上初となる震度7を観測。最大震度6強を記録した前震と本震、そして6弱が3回・・・。大きな揺れも含めた余震は幾度となく続き、一連の地震で被害は拡大していった。

 震災による直接死50人。そのほか関連死も含め120人の尊い命が奪われた。

さらには負傷者数2,407人、避難者数18万人超にのぼり甚大な被害を出した。(消防庁調べ)

 

その“熊本地震”と呼ばれる痛ましい震災から早6ヶ月。

ぱちタウンではパチンコホールの復興模様にカメラを向けてみたーー。

最初に足を踏み入れた熊本駅周辺の市街地。そこは人で溢れ、多数の車が行き来していた。

 

街並みは、“従来の顔”を取り戻しつつあるように見える。

その一方で、まだまだ復旧が必要な場所は様々。一般報道で広く伝えられた熊本城(冒頭写真)の被害をはじめ、施設や住宅なども多い。

熊本駅前のビジネスホテル。そのすぐ脇にある歩道では壊れたブロックが生々しさを残す

仮設住宅での生活を余儀なくされている被災者もいる。その現状からTV地上波では、熊本地震を教訓とした災害対策の番組特集も取り上げられている。

ラジオの地元FM局でもボランティア情報などが流れている

そして、今回はその「熊本の現在」と題し、被災したパチンコホールへ訪問した。

 【ケースI:《金馬車世安店》の場合】

 

~被災時の状況~

被災時:通常営業中

住所:熊本県熊本市中央区世安町松手14-1

スタッフ・遊技客の被害者:0人

状況:通常営業の最中に大きな揺れに見舞われた。店内では天井のパネルボードが外れたほか、一部のスプリンクラーが破損。店内の一部に水が降り注いだ。

そんな状況にも関わらず、冷静に行動したスタッフ一同が速やかに避難誘導の指示にあたった。そのため遊技客はもちろん、スタッフ共にけが人はゼロ。

幸いのけが人“ゼロ”の一方で、離れていった仲間たちも・・・

 「生まれてはじめての規模の地震でした」

当時の状況について20代の主任はこう語った。

 日頃からの避難訓練が功を奏し、迅速な対応ができたおかげで避難も完了。遊技客の最後の一人を見送り、「誰にも怪我が無くて良かった」と一旦は胸を撫で下ろしたという。

 そんな状況のなか、余震で2度3度と揺れ不安を掻き立てられたそうだ。

当初は大きな被害こそ見られなかった。が、一連の震災の後、3階以上の立体駐車場の鉄骨は歪んでおり、外装もはがれ、ガラスも割れていた。また、島設備は倒壊。島自体の撤去も余儀なくされ、復旧は不可能な有様だった。

  

 スタッフ自身には被害はなかったものの、家族の面倒や実家の損壊でやむなく離職者も出たとのこと。共に働く心強い仲間を失った喪失感が残ったという。 

 被災から4ヶ月後の開店、励まされる常連客の声

 

再び重いシャッターを上げたのは、それから4ヶ月後―。

 8月上旬、再びオープンした際には馴染みのファンも多く来店したという。

「大丈夫だった?」と、スタッフに声を掛けてくれる常連客も少なくなかったという。

スタッフも、常連客も、避難所から来店する状況にあったが、「開店するまで浮気しなかったよ」と、冗談を言う笑顔には本当に癒されていたそうだ。

 

島設備の撤去を余儀なくされた店内は、大幅にレイアウト変更された。

一層明るくなった店内には、震災の爪あとは微塵も感じられない。パールホワイトの壁の眩しい輝きが被災後の暗い気持ちに戻させない。

島形状はもちろん、店内の飲食店を女性専用の休憩スペースに変更するなど一大リニューアルとなったようだ。

 

もちろん、震災の教訓も日々の営業に取り入れられている。

被害のあった箇所を振り返り、店内の設備・什器の定期点検は頻度を高めているという。

あらゆる不測の事態に備え、遊技客がいままで以上に安心して遊技を楽しめるように取り組んでいるそうだ。

「地域のお客様には『感謝』の気持ちでいっぱいです。いまも数あるパチンコホールの中で当店を選んでいただけていてありがたく思います。その気持ちにお応えできるように、真心を込めた接客応対に励んでいます」と、主任は力強い意気込みを見せてくれた。

 

 

 

 

 

【ケースII:《ベルエアマックス南高江店》の場合】

 

~被災時の状況~

被災時:店休日

住所:熊本県熊本市南区南高江1-2-1

スタッフ・遊技客の被害者:0人

状況:リニューアルを控えた店休日に被災。そのため店内にいたのは10数名のスタッフのみ。迅速な避難行動のためけが人はなし。

前震(最初の地震)では目立った被害はなかったものの、その後襲った本震など一連の地震活動に伴い被害が拡大。天井のパネルボードや壁面が損壊するなど店内には、細かな瓦礫が飛散した。

 

ハレのリニューアル前日を襲った前震。避難経路に戸惑う一面にヒヤリ

 

4月15日はいよいよリニューアルオープン当日――。パチンコ好きのスタッフもその稼働を楽しみにしながら明日の開店作業に励んでいた。

その時起こった揺れは普段の地震よりもとても大きく、N副主任の脳裏にも不安がよぎったという。

 

すぐさま全員が防御体制をとり、落下物などに気をつけたという。

揺れも収まったところで、余震に備えて全員が避難行動へ移る。日頃の訓練どおり避難経路に従い、最も近い扉へと向かった。

 

ところが、防犯の事情により店内の出入り口は全て施錠中。一時閉じ込められた状況になり、鍵を開けるまで焦る瞬間があったとN副主任は振り返る。

 

当日は、各自動扉は固く閉ざされていた(写真はリニューアル後)

 

外へ避難し、安全を確保できたところで全員の無事を確認。本社への報告を行い、その後は店長の指示に従って、それぞれが家族の元へ各自帰宅したという。

一連の地震が落ち着いた後、最終的にスタッフ自身には直接的な被害こそ無かったという。だが、自宅が損壊してしまい、一時、避難所生活を余儀なくされた者もおり、震災の過酷さを痛感させられたそうだ。

 

10月現在の益城町の住宅

 

約2ヶ月半を経て営業を再開。“こんな時だからこそ”の娯楽の必要性

 

細かく散乱した瓦礫の後片付け。1000台規模の店舗となると、その規模は想像以上に大きい。

その作業を初めて経験するスタッフは悪戦苦闘したという。さらに修繕業者の混雑、ゴールデンウィークが重なるなど再開にはある程度の時間を要したという。

それから復旧の目処が立ち、オープンに漕ぎ着けたのは2ヶ月半後――。

 

再び生まれ変った《ベルエアマックス》の開店当日。そこには700人を超える行列ができたそうだ。

被災して心身共につらい状況“だからこそ”、パチンコという娯楽が求められるという現実なのかもしれない。

 

そして、筆者が取材に訪れた現在。この日も店内には遊技客は溢れていた。中高年層を中心とした遊技客が楽しそうにハンドルを握り、あるいはレバーを叩いている。

明るい店内には、いたるところに満開の笑顔の華が溢れている。

スロットコーナーの50%の割合を占めるジャグラーコーナー。平日にも関わらず、9割もの稼働を誇る人気ぶりだった。

 震災後の現在について、N副主任は語る。

「(被災時はお客様がいない状況でしたが、)避難通路の確保を第一に考えて行動するようにしています。当時、防犯上とはいえ施錠していたことで避難口に一瞬戸惑ってしまったことが教訓になっています。

震災後は安心してゆっくりくつろぎながら楽しんで頂けるように何よりもお客様の安心を優先することに重点を置いてあります」

緊急時には避難通路も兼ねた広大な休憩スペース。もちろん通路も充分な幅が確保されている。

 取材の最中、以前、別取材で足を運んだ際に見かけたスタッフを見つけた。その足取りは軽やかで、“昔と変わらぬ”接客であるように窺えた。

その姿に復興の“色”が垣間見えた。 

 

 

                                                     ぱちタウン第一編集部

 

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