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都遊協青年部会が「フォーラム110」開催、2026年の営業や若年層対策を講習

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2025/12/25

東京都遊協青年部会は12月28日、都内市ヶ谷の遊技会館にて第33回目となる勉強会「フォーラム110」を開催した。柳桂観部会長は冒頭の挨拶で、フォーラムの主旨である「100の議論と10のアクション」に基づき、得られた知見を具体的なアクションとして各社の事業に反映させる重要性を呼びかけた。

第1部では、ユニークワークスの上田健介常務が2026年に向けた営業戦略を分析した。上田氏は2025年の市場を、パチンコの稼働減少とパチスロへの移行が鮮明になった年であると総括。特に4円パチンコから1円パチンコへと客層が流れている実態を指摘し、射幸性の上昇で売上は維持されているものの、客数が伴っていない現状に警鐘を鳴らした。その上で、機械性能に過度な期待を寄せるのではなく、売上から景品額、そして最終的に粗利という順序を徹底することで遊技客の信頼を確立すること生き残りを左右すると解説した。

第2部と第3部では、若年層のパチンコに対する本音と対策が議論された。このうち「大学ぱち・スロ部」の豊田悠真代表および河合飛翠副代表は、法政大学と早稲田大学で開催された学園祭で集めたアンケート結果を披露。未経験の大学生の約75%がホールに対して無関心であり、最大の入店障壁は嫌悪感ではなく日常的な接点のなさにあることが浮き彫りになったという。依然として、コストや環境面でのネガティブな先入観は根強いものの、学園祭での遊技体験を機にホールへ足を運んだ学生のうち一定数が遊技を継続していることから、適切な実体験の場を提供できれば新たなファン層を掘り起こす可能性があることが示された。一方、全日本学生遊技連盟の浪岡将史理事は、今後の業界の若年層施策として、未経験者向け体験イベントの実施やSNS活用の重要性を語りかけた。

また第4部では、㈱Ready Beatleの西眞一郎氏がマーケティングの視点から業界再興の手法をレクチャー。西氏は、アニメコンテンツと射幸要素を掛け合わせられるパチンコの独自性は、世界的に見ても高い優位性を持つ強みであると指摘した。さらに、課題解決のためには、事象を分解して明確化することの重要性と説くとともに、既存顧客はいずれ卒業していくため、若年層へのターゲットシフトは、避けて通れない課題であることをあらためて訴えるなどした。

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