奇跡としか言いようがないやつ
記事一覧へ公開日: 2021/08/24
「パチスロひとり旅Classic」です。
2003年(平成15年)3月下旬、ホテルのドアも無事に開き(なんじゃそりゃ)、鹿児島県・種子島行きのフェリー乗り場に到着しました。
しかし乗船券の窓口が、妙~に混雑。
いくら年度末とはいえ、なんてことのない平日なのに。
ものすごく違和感のある、取ってつけたような混雑っぷりだったんですよねー。
事前に予約しておかなくても余裕だろうと思いこんでいたのに、これは想定外。
窓口で「キャンセル待ちの扱いになります、乗船可能であれば番号をお呼びいたします」
と言われてしまいました。
予約済みのクルマやトラックをフェリーに積み込んだあと、どれぐらいキャンセル待ちの分を載せることができるのか。
クルマやトラックの大きさがバラバラなので、出航直前になるまでわからないんですよね…
2003年3月27日(木曜)
(前回からのつづき)
午前8:20
出航10分前
番号が呼ばれて乗船できることになった!
急いで窓口に行き
お金を払って乗船チケット購入
…って
窓口のお姉さん!
クルマの長さを間違えてるよ!
そのことに気づいたのが8:30ちょうど
あわてて窓口に戻って払い戻しを受けた
4m未満は片道1万5430円
ふぅ
クルマの長さが記載されている車検証をちゃんと提示しているのでボクのミスではありません。
急な混雑に対応しなくてはならず、今にして思えば窓口の人もテンパっていたのでしょう。
(´・ω・`)
急な混雑の理由は、あとでわかります
少し遅れてフェリーが出航
(雲に隠れて見えにくいけど、桜島を眺めながらの出航風景)
2等の客室はババ混みだ~
おそろしい
「ババ混み(ばばごみ)」は関西地方の方言で、とても混雑しているという意味です。
大学生の頃に覚えて以来、好んで使わせてもらってます。
クルマの運転手×1名は追加料金なしで
1等客室を利用してヨシとのこと
1等は枕、毛布、簡易なマットレスが1人につき1セット用意されている
まったく混雑していない
快適だ
で、ですね。
ご自由にお読みくださいと、この日の朝の南日本新聞(鹿児島県のローカル新聞)が置かれていたのでヒマつぶしに目を通しておりましたらば。
3月28日
AM10時27分
種子島宇宙センターからロケット打ち上げへ
と書かれた新聞記事を発見!!!!!
ロケットの目的が軍事偵察衛星なので
テロ対策のために打ち上げ情報を直前まで秘密にしていたらしい
こんな奇跡がありましょうか。
まったく何も知らずに種子島行きのフェリーに乗ったんですよ。
それなのに。
ドンピシャのタイミングでロケットの打ち上げを見学できることになってしまいました。
ちなみに2003年に種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの数は「2」。
1年間で、たった2発ですよ。
そのうちの1発を生まれて初めての種子島訪問で引き当てたんですよ。
この日の朝の、取ってつけたような違和感のある混雑っぷりは、ニュースでロケットの打ち上げを知った人たちが、あわてて港に駆けつけていたからだったんですね。
すべてのナゾがとけました。
もしもキャンセル待ち不調によりフェリーに乗れていなかったら、ロケットの打ち上げには間に合わなかったのです。
もしもホテルのドアが開かなかったら、やはりロケットの打ち上げには間に合っていなかったのです。
なんという奇跡でしょう。
(´・ω・`)
ん?
待てよ
このフェリーの大混雑が明日の打ち上げ目的の人たちだったとしたら
ホテルも混雑する可能性ありだな
船内の売店の横に置いてある黄色い電話帳で種子島のホテルをピックアップ
急いで電話する
……満室です
ガビ――――ン!
満室です
満室です
満室です
満室です
満室です
6軒ダメだったあと
すこし値段の高そうなホテルに電話してみたら
「たった今キャンセルが出まして、おひと部屋だけならご用意できます」
とのこと
「ぜひお願いします!」
ふぅ~~助かった
ひとりだから部屋ひとつで充分っスよ
料金を聞くの忘れたから
ちょっと心配だけど
予定より遅れて昼の12:30
種子島の西之表港に到着
ゆっくり接岸するフェリー
(ようこそおじゃり申した)
いよいよ種子島に上陸しました。
ロケットの打ち上げは、この翌日です。
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