交換率の違いによって発生する「交換ギャップ」や計算方法など、交換率について把握していくべきポイントを解説していきます。
更新日: 2020/11/27
交換率に関する用語解説
「交換率」とは? 「交換率」の計算方式は?
「交換率」とは、出玉を景品に交換する際の比率のことを言います。ここで言う「景品」とは一般景品(お菓子やジュースなど)ではなく、特殊景品(金景品)のことを指します。
貸玉(貸メダル)の料金と交換する際の価値が同じになるのが「等価交換」。4円パチンコであれば25玉で100円相当、20円パチスロであれば、50枚で1,000円相当になるのが等価交換ということになります。
それ以外の交換率は基本的に「非等価(交換)」となり、例えば40玉で100円相当になるのが2.5円交換、メダル57枚で1,000円相当ならば5.7枚交換といった呼ばれ方をします。
パチンコ・パチスロの主な交換率をまとめたものが以下の一覧表となります。
なお、交換時の金額から交換率を算出する計算式は
【○.○円交換として算出したい場合】
特殊景品総額÷流した玉・メダルの枚数(余り玉・メダルは除く)
【○○玉(枚)交換として算出したい場合】
100÷[特殊景品総額÷流した玉・メダルの枚数(余り玉・メダルは除く)]
となります。
ちなみに、交換率はホールの中で掲示することができないので、初めて行ったホールでそのお店の交換率を知るには、
●情報サイトやSNS等で調べる
●常連さんと思われる他のお客さんに聞いてみる
●実際に獲得した出玉を交換してみる
などの方法があります。
「交換ギャップ」による影響
交換ギャップとは、借りる際の玉(枚)数と交換する際の価値の差のことです。
例えばパチンコで3.57円交換ならば28玉につき100円相当なので、等価交換=25玉につき100円相当と比べて100円あたり3玉ずつ発生する差分のことを言います。
100円あたりで考えると大きな差はないと思えるかもしれませんが、出玉が多くなるほどその差は大きくなっていきます。
例えば現在東京都内では、パチスロは「1,000円46枚貸しの5.3枚交換」がポピュラーです。
この場合、仮に2,400枚を交換したとして受け取れる特殊景品は45,000円分。等価交換ならば48,000円分となるので、差し引き3,000円分のマイナスになります。
これが47枚貸し5.7枚交換なら、等価交換と比べマイナス6,000円、47枚貸し7.0枚交換ならマイナス14,000円となり、同じ投資額・同じ出玉でも、交換ギャップによって収支が大きく変わってくるのです。
また、基本的に貸出金額を問わず交換率は1種類と決まっているのですが、同じホール内の1円パチンコと4円パチンコで交換率が異なることもあります。
4円パチンコ・20円パチスロの等価交換店でも、低貸しだと非等価を採用しているホールも多いので注意しましょう。
「スーパー等価」って何?
パチンコに関するニュースなどで、「スーパー等価」という言葉を見たり聞いたりしたことがある方もいると思います。
これは主にパチスロで「1,000円で46枚を借り、交換する時も46枚で1,000円相当になる」といったシステムで、パチスロの1枚=20円に消費税分を加味した交換率を指します。
例えば2,400枚流したとして「50枚貸しの50枚戻し」の等価交換では48,000円分となるのに対し、「46枚貸しの46枚戻し」は52,000円分(+余りメダル8枚)となります。
貸し出し料金の上限として決められている「100円で5枚(=1枚20円)」を表面上は超えるので「スーパー」と呼ばれている、ということですね。
なお、パチンコにおけるスーパー等価は「100円で23玉(or24玉)貸し」となっています。パチスロに比べると採用されているホールは少なめです。
交換率には地域差がある!?
交換率は、都道府県単位でも差があります。
例えば、東京都内は等価交換が規制されていますが、隣接している神奈川県・埼玉県・千葉県では等価交換での営業が認められている状況です。しかし、逆に関西圏の多くでは非等価のホールが主流となっています。
また同じ都道府県でも、地域によって主流の交換率が異なることもあります。
自分の住む地域が5.7枚交換店ばかりだったとしても、となりの市区町村に足を伸ばしたら5.3枚交換がメインだった、ということもありえるので、そのあたりもチェックしてみるといいでしょう。
交換ギャップを抑える方法
状況次第では、等価交換のホールよりも非等価交換のホールの方がいいという場合もありますが、交換ギャップを抑えられればそれに越したことはありません。
ここでは、完全とまではいきませんが、交換ギャップを多少なりとも抑えられる方法を紹介しましょう。
【その1】持ち玉遊技の割合を増やす
基本的に非等価のホールは、現金投資のたびにギャップで損をすることになりますので、持ち玉で遊技する割合を増やすことが重要となります。
その上でまず利用したいのが貯玉システム。
このシステムはホールの会員になると利用することが可能になり、出玉を交換せずに会員カードに一旦貯めておいて、後日、引き出したり交換することができる仕組みです。
投資額が多いと、その日に獲得した出玉を交換しないのは心理的に難しい気もしますが、打ちに行くたびに交換ギャップが発生するのは長期的に見るとかなりの損になります。
1日あたりの引き出し玉(枚)数が制限されていることも多いですが、交換の際の余り玉(メダル)を貯玉しておける、というメリットもあるので活用するのがいいでしょう。
また、出玉を持っての台移動が認められているホールも、持ち玉遊技の割合を増やすことができます。他の台を打つ際に、再び現金投資するのと、出玉を持って移動するのでは大きな差が生まれます。
出玉を持っての台移動ができるかどうかを、ホール内の告知や店員さんに聞いて確認するのがおすすめです。
【その2】一般景品に交換する
交換ギャップを抑えるもう1つの方法。それは、特殊景品ではなく一般景品に交換すること。
例えば、8,000円相当の一般景品があったとして、そのホールが2.5円交換でも等価交換でも、交換に必要な玉数は2,000玉(※4円パチンコの場合 / スーパー等価は除く)です。
2.5円交換ならば、特殊景品だと5,000円分なので、かなりお得になると言えます。
ホールによっては一般景品の品揃えに力を入れているホールもありますので、お買い物感覚で色々と交換してみるのも面白いかもしれません。
【その他】こんなレアケースも…!?
特殊景品には純金が封入されている場合がありますが、金相場の変動によって特殊景品の価値が変化することも、ごくたまにですが起こりえます。過去に起こった事態の記事をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
◆【東京大景品物語】金の価格が高騰!! 特殊景品が値上げしました!
まとめ
全国的に見ると、次第に非等価交換化が進んでいる現在。打ちに行くホールの交換率をしっかり理解することは勝負の大前提となっています。
そのため、初めてのホールに行く際は、台選びよりも交換率の把握の方が優先順位的に高いと言っても過言ではありません。
その上で、短時間勝負なのかどうか、会員カードを作るのかどうか、波の荒く交換ギャップが発生しやすい台を打つのかどうかなど、自分のプレイスタイルにあった遊び方をするのが重要ということを覚えておきましょう。