P大海物語4スペシャル
三洋
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2022/08/01
「電チュー」とは略語で、正式名称は「電動チューリップ」。そして「チューリップ」とは、その形から名付けられた入賞口のことです。
電チューが作動すると特定の間隔で開閉を繰り返し、それにより玉が入賞しやすくなる仕組みで、手打ち時代のパチンコ機から採用されてきた、ポピュラーな入賞口です。
もともとチューリップの開閉は、玉の入賞自体で制御されるアナログ仕掛け。この開閉を電動、つまり機械制御にしたのが電動チューリップ=電チューというわけです。
電チューが開くには、パチンコ機内部で行う開放抽選に当選することが必要です。この抽選を普通図柄(普図と略すことも)と呼び、大当り抽選を示す特別図柄(特図と略すことも)と区別することもあります。
「電サポ」も電チュー同様に略語で、正しくは「電サポ」=「電チューサポート」=「電動チューリップサポート」となります。
よく言われる「電サポあり」は、電チュー開放が通常時に比べて頻繁に起こるうえに、開放時間も大幅に延びるのが特徴。それによって玉を減らさず(または減りにくくなり)、通常時(電サポなし)より有利に大当り抽選を受けることができる状態のことを示します。
では、なぜ電チュー開放が頻繁に起こるのか? それは先ほど説明した通り、パチンコ機の内部で電チュー開放抽選が行われるのですが、大当りなどを契機に開放当選率がアップするためです。
多くの機種では大当り当選&ラウンド消化後が契機となっていて、確変図柄または通常図柄で当たった後に電サポが始まります(前者を確変中・後者を時短中と呼びます)。
また、一部機種では、突然確変や突然時短を契機に電サポ開始となるケースもあるほか、2020年からは、特定回転数の経過で電サポが発動する機能「遊タイム」を搭載した機種も多数登場しています。
では、大当りなどを契機として電サポがある状態になっても果たしてどこまで続くものなのでしょうか。それが、表題になっている「確変と時短の違い」です。
確変は確率変動の略で通常時より大当り確率がアップしている状態のことを言いますが、その確変時の電サポは基本的には次回大当りまで継続します。ただし、昨今ではST機と呼ばれる機種もあり、STタイプの機種だと確変終了までの決められた回転数だけ電サポが継続します。
ちなみにSTとは一般的にはそのまま「エスティー」と呼ばれており、スペシャルタイムの略称です。ST機も普通の確変機同様に確変図柄が揃うことにより内部的に大当り確率がアップしてSTに突入するという流れになるのです。
一方で時短(=時間短縮の略)はと言うと、時短もST機同様に決められた回転数だけ電サポが継続します。50回転とか100回転など区切りの良い回転数になっている機種が多いです。
機種によってその特定回転数も変わってくるので、あらかじめプレイする機種のスペックを確認しておくといいでしょう。
パチンコは機種によって保留の貯留数が決まっていて、最大4個となる機種が多いです。なかには最大8個保留の機種もありますが、電サポが有効になっている時短や確変中は常にその保留がMAXになりやすいのです。
それは盤面の構造上、基本的に右打ち消化の時短や確変中は玉が通りやすい位置に電チューを配置し、保留を常に保ちながら玉が減りにくい状況を作り出しているということになるからです。
しかし、保留の最大数が決まっているので、液晶などでリーチがかかったら、そのリーチ中は保留を消化しないことから、打ち出している玉が無駄になってしまうのです。しかも、昨今のパチンコは電チューに玉が入っても払い出される賞球数が「1個」になっている機種がザラなのでなおさらです。
ですから、そのリーチがかかっている間は玉の打ち出しをストップさせるという「止め打ち」をして無駄を極力なくすという打ち方があるのです。止め打ちに関しては以下のリンクで詳しく解説しているのでチェックしてみてください!
⇒『パチンコの止め打ちとは? 勝ちに繋がるテクニックを解説!』
▲『P大海物語4スペシャル』のスルーチャッカー
すでに説明した通り、電チューが開放するためにはパチンコ機内部の開放抽選に当選しなければなりません。
そして開放抽選は、多くの機種でスルーチャッカー(スルーと略すことも)を通過することから始まります。
この「スルー」は玉が通過するだけの構造となっており、入賞口の様に玉が入って払い出しを得られることはありません。しかし、ここを通ることが電チュー開放の起点となるのです。
なお、スルーが配置される場所は、『海物語』シリーズは基本的に盤面の左右に、大当り中や電サポ中に右打ちする機種は、盤面の右側が基本となります(上下の位置は機種によって異なります)。
パチンコで使われる「スタート」とは、元々はホールで用いられる単語です。パチンコ機は1分間に打ち出される玉が100発と決められており、この100発がいくつデジタル始動口に入ったのかを示す数字がスタートとなります。
例えば、スタートが「5.5」であれば、平均して1分間に5.5回デジタル始動口に玉が入賞したことを示します。
また、電サポ中(つまり確変・時短中)は、玉が頻繁に電チューに入賞するため、スタート回数が増加します。
なお、デジタル始動口をスタート(もしくはスタートチャッカー)と呼ぶこともあります。この場合、電チュー以外のデジタル始動口、いわゆるヘソチャッカーを示すことが大半です。
アタッカーは、大当り当選で開放する入賞口のことで、大入賞口と呼ぶこともあります。
決められた回数(ラウンド数)を、決められた秒数で開放しますが、機種に応じてラウンド数や賞球数は様々です。
その形状は、パチンコ機の盤面にポケットがある様な構造で、大当りでその蓋が開く仕組み。中には電チューと似た形状のアタッカーを持つ機種も存在します。
なお、2020年からは規定により、アタッカーが開く最大回数=最大ラウンド数は「10R」となりました。
近年では盤面の右側に位置することが多く、大当り開始後に右打ちすることで開放したアタッカーを狙います。ただし、海物語シリーズの様に、盤面中央下に配置されている機種もあり、以前はこの下アタッカーが主流でした。
電チューと連動することはない装置ですが、先述した通り、大当り→電チュー開放当選率がアップ→開放抽選(当選)→電チュー開放となる機種が多いため、電チューが作動するキッカケを司るギミックと言えます。
ちなみに、大当り等が発生していない通常の状態でアタッカーに入賞すると、パチンコ機内部で異常な状態と判定され、エラー音で不正をホール側に知らせる役目も担っています。
電チューや電サポをはじめとしたパチンコ機の部位の解説、いかがでしたでしょうか。
現代のパチンコにおいて、電チューは玉を極力減らさず次回大当りを目指すために欠かせないパーツとなっています。
保留玉で連チャンするタイプを除き、電サポがなければ、連チャンするまでにかかった回転数に応じて減ってしまう玉も多くなります。そうなれば、連チャンしてもその快感はイマイチになってしまうでしょう。
電サポがあるからこそ、次回大当りを笑顔で迎えられると言えるのです。
だからこそ電サポ中に、より玉が減らないような台を打つのも重要なポイント。メーカーやホールにも、そういった台の開発および状態を維持してくれることを期待しましょう。
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