Pやじきた道中記
メーシー
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2023/10/27
ライトミドルとはパチンコのスペックを表す用語のひとつです。
2021年現在、パチンコの決まり(=内規)では大当り確率の下限は1/320に設定されていますが、世間一般では機種ごとの大当り確率によって、その機種のスペックタイプが分類されています。
ライトミドルの特徴を掴むために、その他のスペックタイプもあわせて解説していきましょう。
基本的には下限の1/320に近い大当り確率が設定された機種を指します。ミドルスペック・ミドルタイプ・ミドル機と呼ばれることも。下限が1/320以上ということで、現実には1/319前後の機種が目立ちます。
「下限に近いのにミドル(中間)っておかしくない?」と思う人もいるかもしれませんが、これは2015年の内規改訂以前の名残。改訂前に大当り確率の下限が1/400だった時期があり、この下限ギリギリのスペックが「MAX」と呼ばれ、このMAXに対してのミドル、という存在だったのです。
大当り確率の下限が変更されてもミドルという呼称が幅広く浸透していたため、現在でも1/320以上&それに近い確率帯のスペックをMAXではなくミドルと呼びます。
現行基準では最も低い大当り確率に近いため、初当り・連チャン中ともに大当り出玉の量は他スペックよりも多い傾向にあります。ハイリスクハイリターンと言えるでしょう。
ミドルと甘デジの中間層にある大当り確率の機種を指します。ライトミドルスペック・ライトミドルタイプ・ライトミドル機と呼ばれることも。また、単純にライトとのみ呼称することもあります。
ボクシングの階級にもありますが(ライトミドル級)、ライト(light)は“軽い”という意味で、最も多い大当り確率としては1/200弱というところでしょう。「1/199.8」などの数値を目にする機会は多いと思います。
ちなみに、それ以上の大当り確率である1/150程度の機種や、それ以下の1/200~250の機種もライトミドルに含まれることがあります。ミドルや甘デジの中間ということで、かなり広範囲の括りです。
大当り出玉の傾向もミドルと甘デジの中間です。ただし、その機種の大当り内訳において、最大ラウンド数の割合が最も高く設定されているなど、高い出玉性能を持つ機種も多く存在します。
そのため、甘デジよりは当たりにくいがミドルよりは当たりやすい、甘デジ以上の出玉量で時にはミドル並みの一撃出玉が期待できるという特徴を持つタイプです。
2011年に登場した『CRびっくりぱちんこ 銭形平次 with チームZ』(京楽)のヒットを皮切りに、多くのライトミドル機が人気を得ています。各メーカーからライトミドルスペックの機種が数多く登場し、今やパチンコの主要なスペックのひとつと言えるでしょう。
1/100前後に設定された大当り確率の機種を示します。甘デジスペック・甘デジタイプ・甘デジ機と呼ばれることもあるほか、羽根デジ・ ハネデジ ・デジハネと言い換えることもあります。
甘デジの「甘」は「一般的な大当り確率のデジパチよりも甘い確率」という点から、羽根デジ&ハネデジ&デジハネの「羽根・ハネ」は「一般的な大当り確率のデジパチよりも羽根物の様に(軽く)当たる台」という点から、それぞれ意味合いを略した名称で呼ばれています。
他ジャンルよりも大当り確率が高いため、逆に1回の大当り出玉は少ないというのが一般的な特徴。中には甘デジらしからぬラウンド数の大当りが存在する場合もありますが、全体に占める割合は少ないことが多いです。ローリスクローリターンと言えるでしょう。
甘デジに関する詳しい解説は、下記のページをチェックしてみてください。
大当り確率1/40以上・ヘソ賞球5個以上に設定された機種を示します。
パチンコ機メーカーの日工組により2016年に「ユーザーがより遊びやすい機種を」とのコンセプトで提唱されたスペックですが、設置台数も少なくマイナージャンルと言わざるを得ません。
2006年に「手軽に安く遊べるパチンコ・パチスロの愛称を募集するキャンペーン」が行われ、応募の中から決定した愛称です。
「およそ5000円で2時間以上遊べる台」と定義されていますが、その定義に合致する機種が少なかったこともあり、現在では、甘デジや羽根物などの機種を示す言葉として使われています。
羽根物に関する詳しい解説は、下記のページをチェックしてみてくださいね。
ここからは編集部の独断と偏見で選ぶ、ライトミドルで一度は打ってほしい機種をピックアップしていきます。
『P新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜SPECIAL EDITION』/ビスティ
ホールで大人気を博しているミドル機、『新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜』のライトミドル版。高継続率のV確-ST機で、すべての大当り後に電サポが付く仕様となっています。大当り出玉やヘソの確変振分け以外は、概ね評判の良いミドル版を踏襲しているのも特徴と言えるでしょう。
『Pハイスクール・フリート オールスター』/メーシー
「はいふり」の名前で親しまれる本機は、大当り確率1/229.95でライトミドル機に分類。RUSH中は、フリートチャージ獲得を目指すSTタイプのゲーム性となります。フリートチャージ獲得で大当り or ST回数のリセットされるほか、大当り時の一撃出玉は最大4500個とライトミドルながら破壊力抜群の性能を誇る機種ですね。
『Pフィーバースプラッシュ×スプラッシュ』/SANKYO
SANKYOオリジナルコンテンツ『スプラッシュ×スプラッシュ』のライトミドル機。大当り確率1/199.805で、初当り時の50%が3000個獲得+RUSH突入となる目新しいスペックが魅力。連チャンゾーン「入浴エキサイトRUSH」は、1回転で決着がつくSTタイプのゲーム性で300個以上の出玉が約90%でループします。
『P GO!GO!マリン 3000』/SanThree
ボリューム感のあるライトミドルスペックで海物語のヒロインであるマリンたちが活躍する本機は、初当り時に必ず突入する50回転「臨戦態勢」の突破が連チャンのカギ。メインの連チャンゾーン「GO!GO!RUSH」に突入するとST回数は144回転にグレードアップし、大当り時の約30%が3000個獲得とミドル機に勝るとも劣らない性能に仕上がっています。
『Pやじきた道中記』/メーシー
パチスロで人気を博した『やじきた道中記』のパチンコ版。通常時は大当り or 突然時短を獲得(合算値は約1/159)すると、時短10 or 20 or 30回転の「やじきたチャンス」に突入。やじきたチャンス中の演出に成功すればRUSH獲得となるゲーム性でトータル突破期待度は約41%! RUSH時のトータル継続率は約81%で期待出玉約5500個を誇る機種となります。
投資金額を抑えてくれるパチスロの天井と似た機能として認知されてきた「遊タイム」。最初こそ大多数の機種に搭載されてきましたが、昨今ではかなり少なくなってきました。
とはいえ、遊タイムがあれば大ハマリを喰らった際のお助け機能として時には投資分を逆転できる展開に持っていくことも十二分にありえます。
現在ホールで稼働しているライトミドル機だと…
■『Pコードギアス 反逆のルルーシュ ライトミドルver.』
■『PモンキーターンV』
■『Pジューシーハニー3』
設置台数的に狙っていけそうなのはこの辺りの機種になるでしょうか。
勝つためにはもちろん朝イチからじっくり腰を据えて粘る打ち方もあるでしょうが、遊タイムだけを狙って効率よく勝ちに導く方法もありでしょう。
そこで気になるのは遊タイム到達までの投資金額。ライトミドルに関してはミドルに比べて遊タイムの発動回転数が早いのが特徴ですが、トータル的に見るとだいたい25000円くらいを目安としたいところです。
ただ、機種によって遊タイムの発動回転数が異なったり、その台が1000円ベースでどれくらい回るか、またお店の交換率にもよります。参考程度に『Pコードギアス 反逆のルルーシュ ライトミドルver.』の「消化回転数&千円あたりの回転数別想定投資金額」をご覧ください。
『Pコードギアス 反逆のルルーシュ ライトミドルver.』の遊タイム発動回転数は大当り間で666回転なので、それに近い回転数ほど投資金額も少なくなる想定です。本機に関しては遊タイムが発動すると時短に突入。1種2種タイプということと、200回転の時短があるのでほぼ大当りを仕留められます。
そして、約91%継続の平均連チャン率が11連ということと、コードギアスチャンスの1回あたりの平均大当り出玉が約530個として計算すると5830個獲得できることになります。
それを上表と照らし合わせて考えればどれくらいの回転数からならいけそうかなどの狙い目も見えてくるのです。本機で言えば400以上のハマリ回転数は欲しいところですね。
少し具体的に解説してみましたが、そもそも「遊タイム」とはなんぞやという方がいたら下記のリンクでまずは遊タイムの基礎知識を学習してみましょう!
⇒『遊タイムとは!? パチンコの新機能「遊タイム」について詳しく解説します!』
大当り確率1/150程度から1/250までの広範囲の機種が該当し、ミドルと甘デジの中間に位置する「ライトミドル」。
初当り確率がミドルより高いうえに、時に思いも寄らない一撃性を発揮するため、「ミドルでの勝負はちょっと怖いけど甘デジでは物足りない」という人にもってこいのスペックと言えます。
また、ホールでの設置台数も少なくないため、様々な状況で期待値の高い台に着席できる可能性も充分にあると言えるでしょう。
幅広いスペックが用意されているライトミドルで、自分のお気に入りの台を探してみてはいかがでしょうか?
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