スーパージャックポット
アクロス
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2023/11/29
パチスロのリーチ目とは、特定の出目によって“ボーナスフラグが成立していること”を打ち手に教えてくれるサインです。
もしリーチ目が出たゲームで成立しているボーナスフラグの絵柄を狙っていれば、リーチ目は出現せずに直接ボーナス絵柄を揃えられます。
ですので、「リーチ目が出たから次ゲームに狙えばボーナス絵柄が揃う」のではなく、あくまでもボーナスフラグ成立の方が先で、それが揃えられなかったから代用として出現するのがリーチ目なのです。
そのため、超ドライな見方をすれば、リーチ目はメダルロスが発生した証拠とも言えます。ボーナスは成立したらすぐに揃えた方が無駄が少ないからです。
ただ、リーチ目察知の瞬間こそが、パチスロ最大の喜びと感じている方も少なくないでしょう。また現実的に、ボーナスの種別までわかる(あるいは一発でBIG・REGの両方が狙える)完全先告知機でもない限り、メダルロスなしにボーナスを一発で揃えるのはかなり難しいです。
つまり、パチスロの楽しみのひとつとしてだけではなく、少しでも早くボーナスを察知するためにもリーチ目を覚えておくことは重要なのです。
パチスロが世に登場してから35年余り。数え切れないほどの台が登場してきましたが、リーチ目をまったく搭載していないマシンはほとんどありません。
この項目では、数々のリーチ目にかんする歴史や代表的なものについて、解説していきましょう。
リーチ目は全てのリールを停止した状態の出目だけでなく、主に順押しまたはハサミ打ちで左リールのみ、あるいは2つのリールを止めた状態で出現するパターンもあります。
1リール確定目(1確目)は、後ほど紹介する「中段チェリー」や「3連絵柄」に代表される、インパクトの強い出目が左リールに停止するので覚えやすいものが多いです。
2リール確定目(2確目)は、1号機から使用されている最古の部類のリーチ目で、基本的にはボーナス絵柄のテンパイ型。左→中と押してボーナス絵柄がテンパイすれば、そのまま右を狙って揃うという形です。
一方でボーナス絵柄がテンパイしない形の2確目も多数存在。『サンダーVライトニング』(アクロス)では、1確目が1コマズレた形で停止したあとに、ボーナス絵柄がテンパイしない形の2確目が出現するというパターンがあります。
▲『サンダーVライトニング』の2確目例
2確目と同様、1号機から多用されているリーチ目です。2リールを止めた時点でボーナス絵柄や小役がダブルorトリプルテンパイして、最後のリールを止めてハズれる、というのが典型例。リプレイがテンパイ→ハズレでリーチ目となる『ジャックポット』シリーズ(尚球社/岡崎産業/アクロス)のように、非常にシンプルな例もあります。
▲『スーパージャックポット』のリーチ目例
ボーナス非成立時は中段では絶対揃わないリプレイ絵柄が、ボーナス成立後には中段に揃うようになる、といったリーチ目。
5号機以降は「ボーナス重複が確定する小役」が揃うケースもあり、それらもこのリーチ目と同義です。『パチスロ楽シーサー30Φ』(SANKYO)のSPリプレイなどがこれにあたります。
▲『パチスロ 楽シーサー30Φ』のSPリプレイ
左リール中段にチェリーが止まるリーチ目。3号機時代になっても設置され続けた大ヒット機種の2.2号機『スーパーバニーガール』(オリンピア)も搭載していました。中段チェリーの詳細については下記ページでたっぷり紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
王道中の王道と言えるリーチ目ですが、初めて登場したのは3号機時代。『コンチネンタルⅢ』(メーシー販売)が初出と言われています。
現在ではボーナス絵柄(特にBIG絵柄)の一直線でリーチ目にならない機種はほとんどなく、様々な機種で採用されています。
▲『押忍!番長A』のリーチ目例
ボーナス絵柄の“L字停止”や“V字停止”といった、一直線にはならない停止パターンの組み合わせ。4号機の大量リーチ目マシン時代を知っているプレイヤーは“山佐型”と呼ぶこともあります。
山佐型と呼ばれるだけあって、パチスロメーカーの山佐は1号機時代からこの形のリーチ目を採用。歴史は非常に長いのですが、興進産業を除く他メーカーではことごとく不採用でした。そのため、リーチ目の代表格として認知されたのは、大ヒット4号機『ニューパルサー』(山佐)以降と言えるでしょう。
▲『ニューパルサーSPⅡ』のリーチ目例
こちらも4号機『ニューパルサー』の影響が非常に大きいリーチ目。現在では「左リール中段にボーナス絵柄+上段or下段にチェリー」停止後に、「右リールに中段ボーナス絵柄」が停止するケースを指すことが大半です。
なお、この形のリーチ目を搭載していても、機種の特性によって目にする機会が少ない場合もあります。5号機の『ゲッターマウス』(アクロス)などがそれにあたりますが、どちらにせよチェリー対角は鉄板です。
▲『ゲッターマウス』のリーチ目例
「ボーナス絵柄の組み合わせ型」や「チェリー対角」同様、4号機の『ニューパルサー』が世に広く知らしめたリーチ目です。右リールの下段にチェリー付き7が停止するもので、ゲチェナの略語も有名。詳しく知りたい方は下記ページをチェックしてみましょう。
1997年に登場した初代『サンダーV』(メーシー販売)が元祖のリーチ目。見た目のインパクトでは最高峰に位置し、初代『カンフーレディ』(山佐)のチーパオ絵柄のような、上・中・下段ブチ抜きで1つの絵柄に見えるタイプもこちらに分類されます。
3連絵柄を搭載している台は、基本的に3連絵柄が停止でボーナスもしくは最低でもチャンスとなっています。
▲『カンフーレディ・テトラ』のリーチ目例
続いて、4号機から現在に至るまでのリーチ目生成方式の変化に触れておきましょう。
4号機の頃は、1つのフラグに対して複数の停止型を用意する“テーブル方式”と言われる出目生成方式がありました。
この方式を採用していた初代『クランキーコンドル』(ユニバーサル販売)を例に挙げると、BIG成立ゲーム限定で「左リール上段に青7が停止→中リール枠上に青7がビタ止まり」という現象が起こり得たのです。
これはBIG確定なのでプレイヤーは大喜びですが、本来であれば1コマスベって上段青7テンパイ(BIG・REG共通の2確目)にする方がわかりやすいはずです。
ほかにも、引き込み範囲(4コマ)内に対象絵柄があるのに2コマしかスベらなかったり、きっちり4コマスベってきたりするケースもありました。なんとも複雑な方式だったのですが、結果的にはこれが奥深いリーチ目を形作る大きな要因となっていたのです。
しかし、5号機ではこのテーブル方式は認められなくなり、成立フラグは引き込み範囲内にある限り必ず最大4コマ引き込んで揃うように規則が変わりました。これは6号機も同様です。
そのため、出目の複雑さという点において、5号機(特に初期)は4号機に比べシンプルになりすぎて深みが足りないと指摘されることもしばしばでした。
そこで5号機でも奥深いリーチ目を搭載するために考案されたのが、“1つのフラグに対して1つの停止型しか許されないのであれば、フラグの数自体を増やしてそれぞれ停止型を変える”ということ。
これにより、初期の頃は単純にBIG絵柄の組み合わせを増やす方法(例:赤7BIG成立時に青7や黄7は揃わないが、ボーナス一直線型などのリーチ目は出現する)などが採用されていました。
そしてその後は進化して、現在では
●1枚役を複数にわける(例:A~Dまでの4つ)
●A~Dのいくつかは重複成立する
●A~Dそれぞれの1枚役とボーナス重複率には差をつける
●Aを狙うとDは揃わないが、Dはボーナス重複率100%
といったような形になっています。
非常に複雑なのですが、これによりリーチ目のパターンは4号機時代の奥深さを取り戻しつつあると言えるでしょう。
さて、ここからは編集部の独断と偏見で、リーチ目が特に楽しめるマシンを紹介していきます。普段はAT・ART機しか打たないという方にもオススメなので、一度打ってみてはいかがでしょうか?
もちろん『ハナビ』もいいのだが、あえて『ハナビ通』を推しておきたい。本機は『ハナビ』とは筐体が異なり、リール幅が若干狭いのが特徴。その結果、枠内がグッと絞まり9個の出目がハナビよりも精悍に見えるので、ぜひ一度『ハナビ』と打ち比べてみてほしい。(※個人差はあります)
キャラクターなどもおらず硬派な印象で“かっこいいマシン”。左リールの3連Vが止まる快感は抜群で、演出のバランスもよく特にオススメ。出目や演出のみで察知する、複合パターンで楽しむなど、飽きずにプレイすることが可能。フラグ別でストップボタンを押した箇所に応じた左リール停止位置の詳細もわかっているので、研究すれば「自分だけが知るリーチ目」を覚えて悦に入ることもできる。
GOGO!ランプの存在感が強くリーチ目マシンという認識は薄いものの、初心者には特にオススメしたい機種。リーチ目は、ボーナス絵柄の一直線、単チェリー(チェリー+BAR揃い含む)、ピエロ・ボーナス・ピエロの一直線の3種類が基本で、難解な出目やリーチ目のバリエーションは多くない。しかし、わかりやすいリーチ目と「第3停止にネジネジする楽しさ」が病みつきになる1台だ。
2018年に登場し、初代ディスクアップのゲーム性を踏襲&進化させたボーナス+ARTタイプとして、今も高い人気を誇るマシン。リーチ目が楽しめる超ド定番機種のひとつであり、リール制御を覚えればより楽しさを感じられる。
フル攻略時の機械割は設定1でも102%と、5号機のバーサスよりも大幅に高くなっている本機。基本のゲーム性はこれまでと同じボーナス+RTタイプで、特定の小役+フラッシュ発生時はボタンPUSHで演出発生の有無を選択できる新システムも搭載されている。画像にはBIG確定となるリーチ目を選出。
ゲーム性は前作とほぼ同じで、通常時はBIGを引くことでATに突入。継続率管理のfeat.ダンスタイム(継続率約80%)、上乗せゲーム数が2倍になるダブルアップBB、全リールのビタ押しにチャレンジする極・技術介入など、新要素も多数搭載されている。出目の多彩さや演出とのバランスが秀逸で、組み合わせを覚えれば覚えるほど楽しさは倍増する。
設定1でも完全攻略で機械割100%を超える、ボーナス+ART機として登場。ゲーム性自体は同社のSLOTマッピーに近く、通常時はBIGを引けばART確定、REG後は20Gのチャンスタイムへ突入する。ユニバ機種ならではの秀逸な出目にも注目だ。
特定の出目が出現し、ボーナスフラグの成立を打ち手に教えてくれる「リーチ目」。
ボーナスタイプのマシンでは、リーチ目が出現したその瞬間こそが無上の喜びと言っても過言ではないでしょう。
AT・ART機でも楽しめる機種は存在しますが、やはりリーチ目の快感を最大限味わうのならボーナスタイプが基本です。
その楽しみをまだ味わっていない人、長らくボーナスタイプを打っていない人は、次の勝負ではぜひともボーナスタイプに挑み、パチスロの醍醐味のひとつとも言える珠玉のリーチ目をとことん味わいつくしましょう!
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