パチンコ・パチスロ特集

【パチスロに関する規制緩和について徹底網羅!】有利区間・差枚数管理・6.5号機

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このところ立て続けに規制緩和が続いているパチスロ。あまりにも矢継ぎ早で、少々混乱をきたすことも。というわけで今回は、6号機の規制緩和の流れを追っていきましょう。

更新日: 2022/07/21

 

 

 

度重なる規制緩和で、登場当初の6号機とはまるで別物とも言える性能となった現在のパチスロ。どこがどう変わって、そして近い将来さらにどう変わるのかをしっかり把握しよう!

 

 

スマートパチスロ化による規制緩和

 

まずは今現在、最もシーンの話題をさらっている「スマートパチスロ(以下スマスロ)」の規制緩和の話から(スマスロ登場は2022年11月からを予定)。

 

スマスロの最も大きな変化はメダルレス化にありますが、スマスロ普及を後押しするためか規制緩和も同時に行われ、一撃の出玉は現行機を凌ぐことが予想されます。

 

スマスロの詳細はコチラ

 

●有利区間上限の廃止

5.9号機からプレイヤーの頭を悩ませきた、あるいは心を乱してきた有利区間の上限が撤廃されます。 

 

スマスロは現行の6.5号機と同様、2400枚規制の解釈が「出始めたところから2400枚(マイナス500枚から出始めても2400枚で終了するのでプラス1900枚)」ではなく、「プラマイ0枚を起点に2400枚(マイナス500枚から出始めたのなら2900枚まで)」です。つまり差枚数管理です。

 

ただし現行の6.5号機では有利区間が存在しますので、仮に有利区間内で大幅なマイナスを食らったところから出始めたとすると、差枚2400枚(例:マイナス3000枚からならプラス5400枚)を達成する前に有利区間が途切れてしまうことが考えられます。実際に「エンディングまで到達したのに差枚で5400枚出なかった」といった勘違いにより、混乱が起きているケースもあるようです。

 

これ、どこかのタイミングで有利区間が途切れているのが原因です。しかしスマスロでは有利区間の上限がありません。つまりこのような勘違いやガッカリパターンは起きないのです。



6.0号機以降の規制緩和内容について

 

さてそれでは、段階的に規制緩和されてきた流れを追ってみましょう。

 

●6.0号機
便宜上、最初の6号機を6.0号機と呼称します。もちろんこの6.0号機はまだまだ設置されていて、『Re:ゼロから始める異世界生活』(大都技研)が代表格です。出始めたところからの2400枚規制で、同一有利区間は最長でも1500Gとなります。

 

 

●6.1号機
変更点は2つ。1つはAT抽選にペナルティが復活したことで、もう1つは演出面の幅が広がったことです。

 

しかしペナルティに関しては、例えば中押しナビ発生時に中から押すと「1枚役獲得+AT抽選」で左や右から押すと「15枚獲得+AT抽選ナシ」になるものの、総合的な機械割に変化なし…という誰得なものでした。実際、中押しナビ発生時に中押ししないへそ曲がりはほとんどいませんし。

 

そして演出面に関しては、レバーやストップボタンを演出に使った擬似遊技がOKになったり、ビデオリール機の開発がOKになったりと、5号機ではOKだったけど実は6.0号機ではひっそりと規制されていたものが緩和されました。 

 

●6.2号機
6.0号機以来の出玉面での規制緩和。同一有利区間の長さが、それまでの1500Gから3000Gとなり、低純増タイプのAT機が(メーカーから見て)作りやすくなりました。

 

実際、1500Gまでの時代は、平均純増枚数が3枚/G以下のマシンだと、2400枚完走前に有利区間が終了してしまうことが頻発していました。ある程度打ち込んだプレイヤーなら、完走したのに2200枚少々…という嬉しいんだけどなんだか納得いかないケースを何度も経験しているでしょう。

 

これがきっちり2400枚取れるようになったのですから、プレイヤーの心情的にもかなり嬉しい規制緩和だったと言えますね。

 

 

●6.3号機
元々はスマスロが意識されていたのが6.3号機です。コロナ禍による半導体不足の影響等があり開発・製造がズレ込んだため、こちらは世に出ることなく6.4号機が登場することになります。

 

 

●6.4号機
有利区間ランプによる、有利区間の告知義務がなくなりました。『Sスーパー海物語IN JAPAN祭』(SanThree)が代表格です。が、すぐに6.5号機が登場したので、今後開発済みのものが登場することはありうるでしょうが、メインストリームになることは考えにくい状況です。

 

 

6.5号機

 

2400枚規制が差枚数管理に変わりました。これはとてつもなく大きな変更です。また、同一有利区間が最長3000Gから4000Gに。有利区間告知義務は、6.4号機同様ありません(付けてもOK)。

 

 

◇現在(※)登場している主な6.5号機

※2022年7月

 

Sキャッツ・アイ』(平和)

パチスロ規制緩和

目押しを駆使すればかなりの高機械割を叩き出す一台。逆に目押しが苦手な人は他の6.5号機を打った方が良いかも。

 

 

 

シリウス』(ヤーマ)

パチスロ規制緩和

ボーナス(AT)が基本2回1セットで連チャンしていく「シリウスモード」を搭載。見た目はボーナスが連チャンしているだけなので、6.5号機を実感しにくいかも!?

 

 

 

パチスロ犬夜叉』(クロスアルファ)

パチスロ規制緩和

AT中の「ブッた斬り」に成功するとボーナス(疑似)に当選。ボーナスのストック数は1回目の成功時は1つ、2回目は2つ、3回目は3つ…と連チャンが更なる連チャンを呼ぶシステムとなっている。

 

 

 

パチスロ アクエリオン ALL STARS』(SANKYO)

パチスロ規制緩和

合体がテーマの原作をモチーフとしているため、本機では合体役(複合役)が重要な鍵を握っている。もちろんシリーズ伝統の“択当て”も健在だ。

 

 

 

パチスロ甲鉄城のカバネリ』(サミー)

パチスロ規制緩和

STとボーナス(AT)のループで出玉を増やすタイプ。ボーナス1Gあたりの平均増加速度は約6.0枚で、「裏美馬ST」に突入した際の期待出玉は3500枚にものぼる。

 

 

 

パチスロ鉄拳5』(山佐)

パチスロ規制緩和

5号機の大ヒット機種『パチスロ鉄拳2nd』の遺伝子を継承したマシンで、ボーナス+ATのゲーム性。ATは1Gあたり平均約1.3枚の純増で、ゲーム数管理型となっている。

 

  

まとめ

 

パチスロ規制緩和

 

 

振り返ってみれば、最初の出玉面の規制緩和(6.2号機)までが長く、そこからは怒濤の勢いで規制緩和されてきたパチスロ。

 

特に6.5号機の“差枚2400枚”はインパクト十分で、かつての隆盛ぶりを取り戻しつつあります。

 

しかもこの規制緩和を押し進める形で11月のスマスロ登場を迎えますので、今年下半期の回胴界はちょっと見逃せませんゾ!

 

 

執筆者:いのせんと

■出生地:福岡 

■誕生日:10月30日 

■ X:@innocent_hp

21歳でP業界の門を叩き、気づけば業界歴15年目の編集者。東京都在住。社畜生活の合間に年間150日ほど稼働するため、機種知識や業界のトレンドなどへの造詣は深い。

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