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パチンコ・パチスロ特集

ー木村魚拓のガチ日記ー

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ーCMでもオレはガチー

更新日: 2015/06/02

10月中旬、駅のトイレで用を足している最中に携帯電話が鳴った。

「魚拓さん魚拓さん、DMMパチタウンのCMに長州さんと出て欲しいんですけど」

もしかしたらCMに…とのお話はあったので、そのこと自体に大きな驚きはなかった。「おっ、きたきた」程度のものだったにもかかわらず、返答に一瞬詰まった理由は言わずもがなの「長州さん」である。
長州さんと言われてパッと頭に浮かぶのは、「力」「小力」である。学校ということならば、学校だろうが小学校だろうがたいした変わりゃしないが、相手が長州さんとなるとプロレスキッズとしては「小」が付くと付かぬとでは大違い。あんことうんこほどの違いがある。力か小力か、小力か力か…。
「小力さんじゃありませんよ。さんです。長州力さんです」
わおっと喜んだ拍子に暴れた小便が指に触れた。

CM撮影当日、与えられた仕事をやり遂げることともうひとつ、力さんと2ショット写真を撮るというミッションを自らに課していた。

私は子供の時分からほとんど勉強をしたことがない。駄菓子とガンダムとプロレスで育ったようなものであり、テレビの中で猪木を藤波を藤原を、バッタバッタとなぎ倒していた力さんとどうしても写真に収まりたかった。800Gぐらいハマった時、その写真を見てさらに買い足す勇気をもらうべく、何が何でも自分の携帯で2ショットを撮りたかったが、野暮用あって私の入り時間は力さんよりもずっとあと。あとからノコノコやってきて、いきなり写真を撮ってくれと言えるほど私は怖いもの知らずではないため、緊張のファーストコンタクトは無難な挨拶に留めておいた。

次なるチャンスはスチール撮影。力さんとポーズを作ったり、パチタウンの操作をレクチャーしたりと、様々なカットを撮られる間に恐る恐る質問を投げかけた。



「やっぱり、アレですか。その肌はサイパン焼けですか?」

力さんと言えば、大舞台が近付くとサイパンで合宿を張ることはつとに有名。ファンであることをさりげなくアピールすることには成功したものの、次のひと言がいけなかった。

最近の携帯は操作が難しいと嘆く力さんに、「じゃあ、らくらくホンがいいんじゃないですか」と進言したところ、「らくらく…ホン?」と言ったきり、うつむいてしまった。果たしてらくらくホンを知らずに考え込んでしまったのか、それともそんなもん使うほど老けこんじゃいねーわと憤ったのか。後者であった場合、2ショットどころではないためここでもお願いは自重した。


そして、最後のチャンスは休憩を挟んでのCM撮影。何度チャレンジしても「ぱちタウン」「ぱてタウン」と発声してしまう力さんに、監督役の私が頭を抱えるといった、素のキャラクターを活かした内容にそこまでの難しさはない。すんなりスムーズに進行するだろうと考えていた私がバカだった。

さんの滑舌の悪さは想像の遥か上をいっており、「パチンコパチスロ無料情報アプリ、DMMぱちタウン」とひと息で言い切るのに四苦八苦。何度も何度も何度も何度も私ではなく本物の監督にやり直しを命じられ、力さんは本当に弱っていた。撮影が始まってから数時間、ようやくオッケーが出た頃には、まるでベイダーに投げられた直後かといったほど弱り切っていたため、これはチャンスと隙をついてお願いした写真が下。今年もスロ収支は散々だったが、この時ばかりは私のピンフォール勝ちである。

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