
公開日: 2025/05/11
以前、地方の中規模ホールで店長をやっていた大さんという方がいます。五号機時代に私が『ハナビ』の最高設定を打って六万負けたとき「塾長は悪くないし店も悪くない、さらに言うなら台も悪くない。地場が悪い」と真顔で言ってきたかなり気の触れた方なのですが、かれこれ十年、いや、十五年くらい会っていないでしょうか。系列店にも頻繁に呼ばれなくなっていたため、その後、大さんがどうなったのか。まったく分からなかったのですが、先日、久々に伺ったグループ店の店長の話によると、どうやら現在も違う店舗で店長をやっているらしく、相変わらず気の触れたことを周囲に真顔で言いまくりドン引きされているとのこと。気狂いとアホが死ぬほど好きで致死量いける私にとっては朗報、過払い金が返ってくる以上の朗報と言えましょう。
※五号機の『ハナビ』の6は私が六万負けた後、さらに四万入ったとなればヒキが弱い云々という言う話ではない。ドンビキです。
その大さんの店にある『ビンゴ』がまったく言うことを聞かず、最低設定で放置しても赤字、打ち直しても赤字、どうやっても赤字という状況が導入から数カ月続いたそうで、困った大さんは自身が究極奥義と位置付ける閉店後にコンセントを抜く、いわゆる放電を数日間に渡り実施。すると一旦は持ち直したものの、二、三日で再び赤字に逆戻りしてしまい、ついにはひと月で三十五万の大赤字、さあどうしたものかと再び頭を悩ませることになったのだそうです。
※私に毎日打たせれば赤字問題は即解決
それから数カ月が過ぎ、今回、話を伺った店長のもとに大さんから連絡があったそうです。あの言うことをまるで聞かなかったビンゴがついに黒字転換して死ぬほど嬉しいと。たいして興味もなかったけど自分は後輩だからとの理由でその店長、どうやって黒字にしたのですかと尋ねてみたところ、開口一番「聞きたい?」と返ってきたので、業務的に「はい」と答えると、もったいぶるようにこう話したそうです。
「閉店後に台を外して裏にお札貼ったんだよ」
もう完全に狂っているし、正気の沙汰ではないとの意見もありましょう。しかし、これが気狂いの真骨頂。私に言わせればさすが大さんといった感じなのですが、ただ一点、『ビンゴ』を自主回収中のベルコに返品すれば一発で赤字の問題は解決できるし、それなりの補償金も貰えるのにと思わずにはいられません。
※基本、私は気狂いが好きなのだと思います。
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