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名波誠

経験者は語る〔11〕床清掃のバイト

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公開日: 2023/10/15

 

つい先日、2023年版の「都道府県&市区町村・魅力度ランキング」が発表されました。

 

【都道府県の魅力度】
第1位…北海道
第2位…京都府
第3位…沖縄県

 

【市区町村の魅力度】
第1位…札幌市
第2位…京都市
第3位…函館市

 

ふむふむ。

そういやオレ、1位と2位、どっちにも住んでたことがあるんだよなーと思った名波アマですこんにちは。

(´・ω・`)
いま住んでる岐阜市はランキング圏外

 

 

 

さて、思いのほか手応えを感じている「経験者は語る」シリーズですけれども。

今回が最後となります。

今回は……まあまあ平和だったほうのアルバイトの話になります。

 

*******

 

定期的にガッツリというわけではなかったのですが、やったりやらなかったり、断続的に2年間ほどお世話になったアルバイトがありました。

オフィスビルや百貨店、飲食店などの床清掃を専門としている小さな会社のアルバイトです。

そこで働くことになったキッカケは例の「ガクソー」です。

「できればまた次回も来てほしいんやけど、来れる?」と言われ、2回目以降は「ガクソー」を通さず、そのまま所属することになりまして。

 

社長さんの人柄がよかったんすよねー。

丁寧に一つ一つ、作業の手順、やり方を教えてくれました。

また、専属で働いてる人のほとんどが穏やかな性格の50~70歳ぐらいの年配者で、数人だけしかいなかった若手アルバイターは貴重な存在でしたから。チヤホヤされがちだったのもナイスでした。

 

オフィスビルの清掃は主に土日、あるいは夜遅くに行われます。

そこで働いている社員さんがいる平日の時間帯は作業できませんからね。

 

で、とある日曜日、とある製品を作っているA社のオフィスの清掃に入ったときでした。

新製品の開発を行っている部署だったのかなと思うんですけど、ライバルメーカーB社の製品の内部構造を研究しまくってる形跡があったんです。

B社製品の核心部とも言える箇所に白い石膏を流し込んで、型を取ったやつが20コぐらい置いてあったりとか。

 

そんなマル秘な部屋なのに、外部の清掃の人間が自由に出入りできちゃってるんですよ。

名波アマ「これって守秘義務とか、あるんすか?」

社長「いや、なにも聞いてへんし」

 

おそらく今はセキュリティに対する意識が高くなっているでしょうから。

そういう部屋に、安易に外部の人間を立ち入らせるようなことはなくなってるんだろうと思いますけどね。

まさに「下町ロケット」と「家政婦は見た」を足して2で割ったような経験でございました。

 

*******

 

某月某日は、とある高級レストランが現場でした。

月に1回、レストランの定休日に合わせて清掃に入っていたのです。

※検索をかけてみたら、現在は存在していませんでした(移転したのか廃業したのか詳細は不明)

 

通常であれば、清掃作業に立ち会うのはレストランの若い従業員か、オーナーシェフの奥さんだけなのですが。

たまたまその日は店舗前にランボルギーニが停まっていまして。

どうやら、オーナーシェフも店舗に来ているようです。

超イケメンの、イタリア人みたいな顔をした40歳ぐらいの人でした。

 

そのオーナーシェフがですね、テレビでも見たことないぐらいに厳しい人でして。

50~70歳ぐらいの清掃員に対しても、まったく容赦がないんですよ。

 

この階段!

ほらココ!

アソコも!

ぜんぜんキレイになってないじゃないか!

 

 

ひぃぃぃぃ

修行中の若い料理人に対して厳しい言葉をぶつけるんだったら、まだわかりますけども(個人的には、あれも好きじゃないけど)。

清掃作業に従事している年配のオジさんオバさん相手に、そんな強い口調で怒鳴りつけることある???

 

 

 

あとで社長に聞いたら

「あの階段は、ウチの契約に含まれてないんや」

って。

 

 

いつも清掃の日に立ち会ってくれている人(レストランの従業員やシェフの奥さん)であれば、階段を清掃しないのは理解していることだったんですけどね。

たまたま来てたオーナーシェフは、それを知らなかったんですねえ。

 

いや、知らなかったとしても、ですよ。

(´・ω・`)

 

*******

 

大学4年生の終わり頃、もうすぐ卒業というタイミングでした。

アルバイトが入ってない日に、この清掃会社の社長から呼び出されました。

 

「卒業おめでとう、そして2年間ありがとう、いろいろ無理言って悪かったね、助かったよ」

って。

5000円くれたんですよ。

 

あのときのことを思い出すと、今でも涙が出ます。

 

たしかにですね、無理を言われたこともあったっすよ。

「◯◯さんが体調を崩して入院しちゃったから、明日の朝7時半に山科区の◯◯自動車学校のトイレ掃除に行ってくれないか? できれば一週間ぐらい、毎朝7時半で」って急に言われたりとか(にがわらい)。

 

*******

 

あれから30年。

証券会社に就職してから今にいたるまで、いわゆる「アルバイト」というものには縁のなかった名波アマでしたが…

 

(´・ω・`)
このシリーズ、延長戦に突入します

 

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