経験者は語る〔10〕マラソン中継の補助バイト
記事一覧へ公開日: 2023/10/12
そんなこんなで引き続き、緊急企画の「経験者は語る」シリ~ズ。
書き始めたときに想定していた10回分をクリアーしました。
ノルマ達成です。
名波社員は今月のノルマを達成したから、月末まで働かずに遊んでていいよ(はぁと)
by営業部長
…とは、ならないんすよね。絶対に。
営業マンのノルマあるあるっすね。
よーし名波! よく頑張った!
月末まであと一週間、すこしでも数字を上乗せするんだ! 引き続き、必死に頑張れ!
あるあるー
あるあるー
さて。
前回のブログで予告したとおり、今回は「ダメだこりゃ」のほうの話になります。
もしも今だったら【拡散希望】レベルのやつです。
すでに時効になっている30年前の話だから書けるやつです。
かつて毎年1回、3月の第2日曜(だったっけな?)に滋賀県・琵琶湖で大きなマラソン大会が開催されておりました。
毎日新聞社が主催していた『びわ湖毎日マラソン』です(現在は「大阪マラソン」と統合され、大阪で開催)。
テレビ・ラジオの中継は毎年必ずNHKが担当することになっていたのですが、その生中継のお手伝いをするアルバイトがあったんです。
例の「ガクソー」で紹介してもらいました。
テレビ中継の手伝いだとしか聞かされていない状態で集合場所の「滋賀県大津市・皇子山陸上競技場」に駆けつけたんですけどね。
「アルバイトの人はコッチでーす」とか、そういう案内が一切なかったんですよ。
すでに技術スタッフと思われる人たちが、せわしなく準備を始めていました。
テレビ中継用の(?)ふっといケーブルをトラックから降ろしたり、音響機材を建物の中に運び入れたり。
お手伝い要員として呼ばれたバイト数名で立ち尽くし、おどおどしていたら…
おい! お前ら!
運べよ!
なにやってんだ!
いきなり命令されましても。
そもそもですね、今回われわれを雇った会社の人がどこにいるのか、担当者は誰なのか、そこらへんからしてまだよくわかってないんすよコッチは。
NHKじゃなく、民間の会社が募集してた仕事だってことはわかってましたけど。
しかし、消去法的に考えれば、おそらくまあ、目の前で忙しく動いているアナタたち(の会社)なのでありましょう。
NHKの下請けで、中継技術全般を担当していた某社でした。本社は大阪です。
NHKの社員と思われる人は現場に数えるほどしかおらず(見えないところにたくさんいたのかもしれないけど)、通信ケーブルの敷設や中継拠点の設営など、ほとんどの現場作業は下請けの会社がやっていたのです。
で、とにかくもう、怒号が飛び交う殺伐としたフンイキの現場でして。
なんの指示も受けてないのに「モタモタすんな!」て。
なにをどうしたらモタモタしていない扱いになるのか、さっぱりでした。
またあるときは「ケーブル巻けって言っただろ!」って唐突に言われたりとか。
(´・ω・`)
何も言われてなかったっつーの
しかも、どのケーブル(現場には太さの違うケーブルが何種類かあった)をどのように巻くのか、さっぱりなんすよ。
(´・ω・`)
知る人ぞ知る、8の字巻きのやつ
結局、その“ノリ”は最初だけじゃなく、マラソン大会終了(テレビ中継終了)の時間まで続きまして。
よく、お笑い芸人がやるコントとかで、首元にセーターを巻いてエラそーにしているTV局のプロデューサー(ディレクター?)が出てくるようなやつ、あるじゃないっすか。
もう、まんまっすよ。
われわれ日雇いのバイトに対してだけじゃなく、若い社員たちに対しても全力でエラそーにしていました。
重いものを大量に運べ、みたいなバイトじゃなかったので体力的には問題なかったんですけどね。
精神的にヤラれる現場でした。
まあ、そういうものなのだと慣れてしまえば(スルースキルを身につけてしまえば)なんてことないのかもしれませんが。
このシリーズは、もうちょっとだけ続きます。
(´・ω・`)
必死に頑張れ
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