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名波誠

経験者は語る〔9〕小ネタ集

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公開日: 2023/10/10

 

そんなこんなで唐突に始まった「経験者は語る」シリーズですけれども、あと数回で終わりますんで、もうちょっとだけお付き合いくださいまし。

 

今回は、平和なバイト×2コについて書いています。

寛平師匠の小ネタ集だと思って気楽に読んでいただけると幸いです。

 

           

 

これは1回だけしか経験できなかったんですけど、「美術品運搬の補助バイト」ってのがありまして。

絵画を始めとする美術品の展覧会や、美術館の企画展など。

その開催日に合わせ、展示作品を運搬したり設置したり、あるいは撤収したりといった作業を専門に請け負っている会社があったんですよねー。

 

さすがに運ぶ品物が品物ですから。

怒号が飛び交ったり、ムチで叩かれながら重量物を運ばされたりといったような、殺伐とした雰囲気になることがありません。

(´・ω・`)
本物のムチじゃなくて、心のムチですよ

 

つねに冷静に、丁寧に、絶対に事故がないように。大きくて重たいものは4人がかりでゆっくり運んだりなんかして。

 

そんな平和な現場は貴重でしたからね。

例の「ガクソー」において、美術品運搬のバイトは人気第1位と言ってもいいぐらいでした。必ず抽選になるんです。

ボクも何度かエントリーしましたが、当選したのは1回だけでした。

 

            

 

平和なやつをもうひとつ。

それは「植木屋さんのお手伝い」です。

庭のお手入れの補助作業ですね。

 

京都には、それはそれは美しいお庭(小さな庭から日本庭園と呼ばれるサイズ感のものまで)が、たくさんありますから。

庭(庭園)のお手入れを専門にしている業者もたくさん存在してるんですよ。

 

たしか、このときは現地集合・現地解散でした。

指定されたお宅に行ってみたら、なるほどなるほど。

まあ、いわゆる「豪邸」ですわなあ。

わざわざ日雇いのバイトを募集するぐらいの現場ですからね。小さなお庭ではありません(といっても、この日は職人×3名+バイト×1名の4人態勢)。

観光客などに一般公開されているものではなく、完全な個人宅です。にもかかわらず、庭の一角に立派な銅像がドーンと立ってましたよ(とある大企業グループの創始者)。

 

で、バイトがやることといえば、職人さんがチョキチョキと切り落とした小枝を拾い集めたり、脚立(きゃたつ)を持ってきてくれと言われたら持っていったり。

実に簡単な作業ばかりでした。

しかも休憩時間のたびに、豪邸にお住まいの奥さん、あるいはお手伝いさんが茶菓子をふるまってくれたりなんかするし。

仏様のごとき柔らかさの、上品で控えめな微笑みとともに「ごくろうさまです…」って。

(´・ω・`)
もう二度と食べることがないであろう、本気の和菓子たち

 

 

毎度毎度そんな平和な現場ばっかりだったらいいんですけどねー。

残念ながら、次回はダメだこりゃなやつです。

 

(´・ω・`)

 

 

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