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名波誠

本当にあった怖い話

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公開日: 2014/10/09

40歳以上のオバさんに

薬師丸ひろ子のモノマネやってみて

ってお願いすると

およそ8割の人がカメラ目線で「こんにちは薬師丸ひろ子です」と言いますよね。

そして、残りの2割の人が「ちゃん…りん…しゃん」って言うと思います。

 

まあ、それだけでも十分に怖い話なんですけど、今日はリンスインシャンプーにまつわる怖い話です。

 

今から15年くらい前、旅打ちの途中、24時間営業の健康ランドに夜遅く入館したときのことでした。すでに深夜だったので大浴場にはほとんどお客さんがおらず、ロッカールームの片隅に清掃メンテナンス担当のオジさんが一人いるだけだったんですけどね、そのオジさんがポンプボトルにシャンプーを補充する作業をしていたんです。よくある、大浴場の洗い場に置いてあるポンプボトルです。

オジさんが抱えている一斗缶には「業務用シャンプー」の文字。

ドボドボドボドボ~(8割ぐらいの高さまで補充)

 

そして今度は、同じポンプボトルに「業務用リンス」と書かれた一斗缶の中身をドボドボ~(これで満タン)

 

ポンプボトルには「リンスインシャンプー」と書かれていました。

 

で、オジさん、まったくかき混ぜないまま大浴場に持って行って、洗い場に並べてたんです。

 

 

…まあまあ怖いっしょ?

 

 

もう一つ、今度はリンスインシャンプーとは関係ない話。

 

同じく旅打ちの途中、とある小さなスーパー銭湯を利用したときのことでした。

浴場には、メインとなる大きめの湯船のほか、泡風呂や薬草風呂、入浴剤入り風呂(いわゆるバスクリン風呂)などいくつかの湯船がありまして。それぞれ、ライオンの口みたいなところからドボドボと湯が出てきてる感じです。

あの、ライオンの口みたいなところから出てきてるお湯って、まったく新しいお湯が供給されているわけではなくて、まあ、それなりに濾過(ろか)してるとは思いますけど、基本的には湯船のお湯を循環させてるだけなわけです。あくまでも「かけ流しの天然温泉」風の雰囲気を演出しているだけなわけです。

その証拠に、その日の入浴剤入り風呂はお湯がムラサキ色だったんですが、ライオンの口から出てきてるお湯も安定してムラサキ色をしてましたからね。

 

で、50歳ぐらいのオッサンがバスクリン風呂のすぐ脇にある洗い場で歯を磨いていたんですけどね、すっと手を伸ばして、ライオンの口から出ているムラサキ色のお湯を手ですくって口に入れ、グジュグジュゆすいじゃったんですよ。

なんでっ!?

 

おそらく、ライオンの口みたいなところからは常にキレイなお湯が供給されていると思い込んでいたんだと思います。

 

それなりに濾過したり、塩素を入れたりして滅菌しているとは聞いていますが、どこの誰ともわからない不特定多数の人が出たり入ったりする場所です。湯船には髪の毛とかアカが浮いてることもありますし、全員がおしりをキレイに洗ってるとも限らな…

 

まあまあ怖いっしょ?

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