パチンコ発祥の地は名古屋?
記事一覧へ公開日: 2016/06/05
とある検索サイトに『パチンコ発祥の地』と入力してみた結果、約23万9000件のWEBサイトが表示されました。
それぞれ表現に細かな違いこそあれ、どれも
パチンコの発祥は名古屋だ
という結論になっているようです。
愛知県でもなく、名古屋”市”でもなく、ほとんど全てのサイトが示し合わせたかのように「発祥は名古屋」と表記しているのがちょっと興味深いな~と思いますが、今回の本題はソコじゃないので、深く掘り下げないでおきます。
なぜ名古屋がパチンコ発祥の地だと考えられているのでしょうか。
各サイトの、その理由が書かれている箇所を読んでみると、だいたい以下の3つに集約することができました。
【1】昭和5年(1930年)にパチンコ店の第1号が名古屋市で営業を始めたから
【2】戦後、正村竹一さん(名古屋市在住)の考案した正村ゲージが大ヒットし、名古屋から全国に広がっていったから
【3】戦後、正村竹一さんの正村商会を始めとして、京楽産業やマルホン工業、大一商会、豊丸産業、ニューギン、三洋物産など、パチンコメーカーが名古屋市とその周辺にたくさんできていったから
しかし3番目のやつは発祥の地であることの理由というより、「聖地」であることの理由になっているような気がします。
なので、実質的には1番目と2番目が「みんながパチンコ発祥の地を名古屋だと考える理由」になろうかと思います。
というわけで、まずは理由の【1】について掘り下げるべく、さらにインターネットで検索をかけてみたのですが。
どのサイトを見ても、書かれているのは「昭和5年に名古屋で第1号店が認可された」ということだけで、それ以上の詳しい史実について説明している箇所が、なかなか見つかりません。
・昭和5年の、何月何日なのか?
・ひと口に名古屋というけど、名古屋のどこだったのか?
・誰が認可したのか?(愛知県?名古屋市?愛知県警?内務省?)
・誰が申請したのか?
・1軒だけでなく、いっせーので同時に複数のパチンコ店が申請・開業したのか?
・その「第1号店」に設置されたパチンコ台を製造したのは誰?(あるいは台の製造者とパチンコ店の経営者は一緒かも?)
・どのWEBサイトも【パチンコ店営業の発祥】と【パチンコ台製造の発祥】を区別しないで語りすぎじゃね?
知りたいことが、たくさん出てきてしまいました。
さあ大変です。
もしかしたら、なんらかのガセ情報が独り歩きして、いかにもホントくさい雰囲気になっていき、いつの間にかみんなが「パチンコの発祥は名古屋だ」「そんなの常識だ」と考えるようになってしまった可能性がなきにしもあらずですよね??
たしかなソースを示さず、なんとなく聞きかじった情報をもとにして書いてるだけのWEBサイトが多いような感じですし。
これまでにも「7という数(字)について」や「世界一美しいスタバの謎」、「マルハン創業の地探訪」など、さまざまなものの起源や発祥について調べてきた当ブログですが、また新しいテーマが目の前に現れてしまいました。
果たして、パチンコ発祥の地はここだ!と、地面にハタを立てることができるんでしょうか、できないんでしょうか。
ななみアマは、あらたなぼうけんにしゅっぱつした?
(´・ω・`)?
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