ぶらり茜部
記事一覧へ公開日: 2016/06/09
(前回からのつづき)
前回は、パチンコの父・パチンコの神様と呼ばれている正村竹一さんが名古屋出身ではなく、実は岐阜市の出身であったこと。そして、鈴木さんという女性がパチンコ発祥の地についてのヒントを与えてくれそうだということについて書きました。
鈴木さんの著書『天の釘・現代パチンコをつくった男 正村竹一』という本に、なにか大事なことが書かれているのではないか。
そう思い、岐阜市や岐阜市近郊の図書館に置いてねぇが~~と検索をかけてみたものの、見つからず。
それならばと名古屋市立図書館のHPで検索をかけてみたら、あらまビックリ。
名古屋市立の図書館は全部で21ヶ所あるのですが、そのうちの11ヶ所に『天の釘――』が置いてあるじゃないですか!
さすが名古屋。
※名古屋市立図書館のHPを開き、【本を探す】というところをクリックすると検索できます。
で、もろもろありまして、『天の釘――』を読ませていただきましたらば。
正村竹一さんは岐阜市茜部の寺屋敷(てらやしき)という場所で生まれ、名古屋市に移るまでのおよそ20年間をそこで過ごしたということが分かりました。
「もろもろ」の部分については、また後日、掘り下げることにします。
前回は古い写真で茜部の思い出を振り返りました。
そういえば、ここ最近、このエリアに目を向けてなかったなー。というわけで、久しぶりに訪問してみることにします。
たまにはボクが住んでる岐阜県のことも紹介しなくちゃね??
訪問したのは、とても天気の良い日曜日。かるく汗ばむぐらいの陽気でした。
茜部エリアは岐阜市の中心街からクルマで5~10分ぐらい。田んぼと住宅、マンション、工場、飲食店などが混在していて、まさに、この写真のような風景が広がっています。
正村さんが大正元年に入学した茜部尋常小学校があった場所は現在、岐阜市立の小学校になっています。
日曜日なので、児童の姿はナシ。
児童がウロチョロしていたら写真を撮れなかったかも。ヘンな疑いをかけられるのもアレだし。
(´・ω・`)
このすぐ近く、「ドカン」という面白い名前のパチンコ店があった場所に行ってみると…
すでに建物は撤去され
駐車場だったスペースも含め、一面に太陽光パネルが敷き詰められていました。
なーるほど。パチンコ店が廃業すると、それなりにまとまった広さの土地が空くことになりますからね。今後は跡地の利用方法として、こういうパターンが増えるのかもしれません。
さらにもう一軒、4号機の時代に廃業したパチンコ店の跡地を訪ねてみると。
こちらは有効な利用策が見つかっていないらしく、駐車場が駐車場のまま、まったく使われずに放置されていました。
そして、あのナゾめいた垂れ幕が掲げられていたホールは現在も元気に営業しております。
【半分のスゝメ】
洗練されたデザインの、ややオシャレな垂れ幕が掲げられていました。
10年前と同じく、10円スロ&2円パチにこだわって営業しています。5円スロや1円パチコーナーはありません。
そろそろまた、思い切った内容の垂れ幕に期待したいところですけどね。
さらに少し移動して、正村さんが生まれ育ったらしい茜部・寺屋敷のエリアへ。
ひらがなとローマ字を併記していて読み方がわかりやすい岐阜バスのバス停。
全国に約500ある乗合バス事業者の中で、かなとローマ字の2種類併記のわかりやすいバス停を設置しているのは岐阜バスや宮崎交通(宮崎県)など、ほんの数社だけです(※名波アマ調べ)。
バス停のとなりには、幼いころの正村さんが間違いなくお参りしたであろう茜部神社。
平安時代の830年頃、九州・大分県「宇佐神宮」からの分祀により創建されたんですって。1200年近い歴史があることになりますね。
境内には立派な神馬が。
神馬(しんめ・じんめ・かみうま)は、大きな神社になると境内で生きた馬を飼育してますけれども。
そうもいかない小さな神社では、ここのように等身大の馬像を置いたり、絵馬(えま)で代用したりするようです。
…おや?
馬の胴体に、2羽の鳥の紋章が。ハトですかね?
なにか意味ありげな輝きを放っていたのですが、茜部神社のことについてアレコレ調べてみたものの、さっぱりわかりません。
そこで、大分県・宇佐神宮のことについても調べ始めてみたら、もしや…と思われるヒントにたどりつきました。
宇佐神宮は全国に4万ほどある「八幡宮」の総本山なのですが、その八幡宮の一つ、神奈川県・鎌倉の鶴岡八幡宮の扁額(へんがく)です。
(版権フリー画像のものを引用)
↑八幡宮の文字の「八」のところがハト2羽の抱き合わせになっています。
鶴(つる)なのに鳩(はと)とは、これいかに
(´・ω・`)
観光地・鎌倉の銘菓『鳩サブレー』のモチーフになったと言われている鶴岡八幡宮のハト。
とある方のブログに『大分県・宇佐神宮から分祀された八幡宮では鳩をよく見かけます』という記述も見つけましたし。
おそらく、この茜部神社の神馬のハト紋章と無関係ではないはず…
…って、話が横道にそれすぎだから。ハトのことまで調べ始めたらキリねぇがら。
(´・ω・`)←
話を馬に戻しましょう。
もっと戻れよ。戻りが足りないよ。
(´・ω・`)
茜部から徒歩でおよそ15分。直線距離だと800mくらい。
全国に17ある地方競馬場の一つ、笠松競馬場に到着です。
ゲートをくぐって、すぐ左手に見えるのが
笠松の英雄・芦毛の怪物、
オグリキャップのブロンズ像!
ここ笠松競馬で1着×8回、2着×2回、3着以下なしの圧倒的な強さを誇ったあと、中央競馬に移籍してからも大活躍。
ディープインパクトなどと並ぶ、伝説の名馬です。
ちなみに名付け親は岐阜県出身の馬主「小栗さん」。納得ですね。
オグリキャップが中央競馬で活躍したのは昭和63年から平成2年までの3年間。
見事に日本のバブル景気の時期と合致しています。
当時は笠松競馬場も黒字経営で順調だったようですが、バブル崩壊後の平成5年頃に赤字に転落してからというもの、つねに廃止か存続かでスッタモンダしています。
この日は笠松競馬場そのもののレースは行われておらず、中央競馬の場外発売と、岩手県・盛岡競馬場の場外発売が行われていました。
まあまあの数のファンが集まっていましたよ。
ところどころボカすだけじゃ不十分だと感じ、白黒に加工してみました。
(´・ω・`)
今回は投票券を買わず、競馬場をあとにさせていただきました。まあまあ歩いて疲れましたし、もう帰ります。
■笠松競馬場
住所:岐阜県羽島郡笠松町若葉町12番地
アクセス(鉄道):名古屋鉄道・名古屋駅から30分、笠松駅下車徒歩3分
アクセス(クルマ):無料駐車場完備
いかがでしたでしょうか。
全国的な知名度はほとんどないかもしれませんが、なんとなく行ってみたいかも、と思わせてくれる岐阜・茜部エリア、そしてすぐ近くの笠松競馬場。
梅雨の晴れ間などに、皆さんもチラッと訪れてみてください。
ちゃんと次回は話をパチンコ発祥の地に戻しますゆえ。
(´・ω・`)
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