名波が来てないぞ

 

（夜逃げの話のつづき）

一緒に住んでいる同僚たちに気付かれることなく逃げるためには、どうすればいいか。

名波アマがとった作戦は！？

 

1997年（平成9年）7月26日（土曜）の夜遅く、仕事が終わって同僚たちとマンション（Ｄ社の借り上げ社宅）に戻ります。

そして「今からオールナイト営業の健康ランドに行ってくる」「明日の朝は健康ランドから直接出社する」と同僚たちに告げて部屋から抜け出しました。

※日曜は普通に出勤日。日曜は訪問先の在宅率が高いので、訪問販売会社の一部は月曜など平日がお休みになっています。

 

本当に健康ランドに泊まりました。

それまでにも何度か、このパターンで行動してますからね。同僚たちは誰ひとりとして不審には思っていません。

 

翌朝、健康ランドから会社には行かず、こっそりとマンションに戻ります。

全員が出社して、ちょうど今ごろは朝礼をやっている時間帯。もちろん部屋には誰もいません。

しかし、「名波が来てないぞ」と社内がザワついていることが予想されるので、急がなければなりません。

 

ドキドキしながら衣類・雑貨などの私物をダンボール箱やカバンに詰め、急いで自分のクルマのトランクや後部座席に押し込みました。

 

 

 

夜逃げならぬ、朝逃げの完了です。

(´・ω・｀)

 

会社からボクのケータイ宛てに、ばんばん電話がかかってきますが、もちろん無視。ハッキリとは思い出せないけど、もしかしたら電源を切ったかもしれません。

 

その足で向かったのはパチンコ店。

もう覚悟はできています。

ここから先は誰にも頼らず、自分ひとりの力で借金を返していくんだと。

 

実際、証券会社を辞めて以来じわじわと右肩上がりに増え続けてきた借金総額が、この日を境にしてじわじわと減っていきます。

ほとんど横ばいで、ちょっと苦戦したときもありましたけどね。

 

Ａ社からＤ社にかけての会社員時代の様子を描いた激レアな漫画作品

『パチスロひとり旅GOLD第1巻』
『パチスロひとり旅GOLD第2巻』
『パチスロひとり旅GOLD第3巻』

は「DMM電子書籍」ほかで読めますのでよろしくお願いします。

 

 

それでは「パチスロひとり旅Classic」のほうのつづき。

６日間ほど滞在した大分市を離れ、福岡県の方向にむかいました。

 

 

　　　　　　　　　　

1999年10月30日（土曜）

 

朝10：00
豊の国健康ランドからスタート。

できればホテル代くらいは勝ちたい。

 

土曜日は健康ランドが混雑するので、できれば利用したくないと思っていました。見たいテレビ番組も多かったし、土曜日は夕方ぐらいに実戦を切り上げ、ホテルでのんびりするのがベストです。

ちなみに観光地にあるホテルと違い、ビジネスホテルは土曜日や日曜日が比較的空いています。

 

 

大分県中津市へ向かう。

Ｙ町Ｓ店

ハナビ…投資3000円でBIG×１。即ヤメ。

(+)6600円

ん？

もうホテル代を稼いじゃったんですけど。

 

余裕こいてますね。

ちなみに投資3000円でBIGボーナスを引いて即ヤメしてるのに、どうして小窓から9600円も出てくるの？

と違和感を持った人がいるかもしれません。

しかし当時のＡタイプ機種の一部は「A-400」とも呼ばれ、１回のBIGで普通に400枚以上獲得することができたのです。

完全等価で、50枚のコインを借りてすぐにBIGが当たった場合などは、即ヤメすると小窓から１万円近く出てくることもありました。

 

４号機ハナビのBIG抽選確率

設定１…1/289.9
設定２…1/277.7
設定３…1/264.3
設定４…1/252.1
設定５…1/244.5
設定６…1/240.9

 

(´・ω・｀)
獲得枚数を考えたら甘いよね

 

 

宇佐市を通過するとき、「サテライト宇佐」の看板が目に入っちまった。

伊東温泉けいりんふるさとダービーの
場外発売…(-)1万4550円

たまに当たってもド本命のくそ安いやつだけ。あ～あ。

 

土曜日ということもあってか、完全に油断しています。なにをやってるんでしょうか。

もしもタイムマシンがあって当時に戻れるなら、背後から名波の首根っこを掴まえて、超ハードな「ひざカックン」をしてやりたいですよ。

 

(´・ω・｀)
それだけ？

 

 

中津市Ｓ店

ハナビ、アステカ、ナイン、バイオメサイアなどを打ってノーボーナス

(-)2万円

 

本日のトータル収支…
(-)2万7950円

※けいりんの負けを含む

 

 

バカ！

ビジネスホテル中津泊！

12時間で一周する屋上の諭吉像は故障中！

 

JR中津駅前にあるビジネスホテルの屋上に大きな福沢諭吉像が立っているのは知っていても、それがかつて、ゆっくり回っていたことを知っている人は少ないでしょう。

っていうかボクも、回ってるところを自分の目では見れてないんですけど。

 

　　　　　　　　　　

1999年10月31日（日曜）

 

朝9：30
中津市のホテルをチェックアウト。

国道10号線を北上。

 

午前11：00

福岡県北九州市の小倉に到着。

Ｌ店の駐車場でＩ君と待ち合わせ。

 

Ｉ君は某・都市銀行に就職した大学時代の友人で、このときは小倉支店に勤務していました。

縁もゆかりもない九州に配属になって寂しいから会いに来てくれと、むこうから言ってきたのです。

ボクが押し掛けたわけではありません。

(´・ω・｀)

 

聞けばＩ君は一度も公営ギャンブルをやったことがないというので、ちょっと経験させてやることにしました。

 

ボートレース芦屋→紳士服のはるやま→Ｉ君のマンション→晩メシ→解散

 

「芦屋」といえば兵庫県の高級住宅街を思い浮かべる人がほとんどでしょう。しかし、こちら九州の福岡県にも同じ地名の「芦屋町（あしやまち）」があります。

ボートレース場があるので、知ってる人は知ってると思いますけど。

 

福岡県のボートレース芦屋（撮影：2015年）

 

 

本日のＧⅠ・モーターボート大賞…
(-)8500円

２レース的中したけどマイナス

 

九州自動車道を走って熊本へ向かう。

 

この日、スロ実戦はナシ。

 

 

いろいろ油断しすぎました。

B-MAXの優秀台がある熊本市に戻って、やり直します。