口で言うほど簡単じゃないハナシ
記事一覧へ公開日: 2020/05/10
ここ3回ほど借金返済にまつわる個人的な思いについて書いてきました。
※前回(2020年5月7日・21:10頃更新)のやつはボクのミスにより21:10~22:00の50分間、後半部分の文章が抜け落ちた状態で表示されてしまいました。現在は正常に表示されています。
優先順位のハナシ。
カミングアウトのハナシ。
あきらめてヨシのハナシ。
一部まとまりのない文章になってしまっている箇所がありますけれども、人命にかかわることなので、スピード重視で書かせていただきました。
ただ、借金問題の解決は口で言うほど簡単じゃないのも事実。
人それぞれに事情があり、プライドがあり、葛藤があるんだろうと思います。
とくに解決が難しいのは、プロ相手の借金(サラ金やクレジット会社からの借金)ではなく、アマチュア相手の借金のほうです。
アマチュアというのは、これまでにも何度か書いている「親兄弟や知人、会社の同僚など」のこと。
多重債務を抱えて返済に行き詰まり、新たな借金の申込みをしようとしても審査に通らなくなってしまったとき、最後に泣きつきがちなのは親類や知人です。
実際、ボクも大学の先輩や交際相手からお金を借りてしまいました。
たまたま運良く全員に完済できましたが、まあまあの確率で迷惑をかける可能性もありましたからね。
今となっては避けるべき行為だったなと、思い出すたび顔が赤くなります。
逆に、ボクに対して「カネ貸してくれ」とお願いしてきた会社の同僚、元・同僚たちもいました。漫画にも登場しているKさんや、このブログで紹介したことがあるTさんなど。
そういえば、今まで一度も書いたことがない「元・上司」のBさんもいました。久しぶりに思い出しましたよ。
Bさんは「オレの身代わりでサラ金から金を借りてくれ」と、しつこく言い寄ってきました。
Bさん自身はサラ金各社から限界ギリギリまで借りていたので、自分の名義では審査に通らなくなっていたのです。
Kさん、Tさん、Bさんの全員に共通していたのは、ボクに対して
絶対に返すから!
と力強く宣言していたことです。
しかし、そんな言葉をすぐに信じることなんてできませんよね。
いや~、ボクだって余裕があるわけじゃないんすよ。
みたいな感じで貸し渋っていると
絶対に返すっつってんのに、どうして貸さないんだテメー!
みたいに逆ギレ(?)してきたり、
10万がダメなら5万、いや4万なら貸せるだろ!
と金額を下げてきたり、
あのときお前には良くしてやっただろ
と過去の恩を持ち出してきたり。
あれから20年。
Tさんに貸した5万円は返ってきていません。
(´・ω・`)
貸したのかよ
Kさんに貸した4万円は、なんとか回収しました。
TさんとKさんについては↓
Bさんにはタコ粘りされたあげく、ついに無人契約機の前まで連行されましたが、なんとか逃げ切りました。
そりゃまあ、どうしてもお金を借りたいってときに「もしかしたら返せないかもしれない」「返すアテはないんだけど」なんて、正直に言うわけないのもわかりますけどね。
あの、断崖絶壁の立ち位置からカメラ目線で発せられる「絶対に返す!!」には興味深いものがありますよ。
(´・ω・`)
感心してる場合じゃない
前回までのブログにも書いたようにプロ相手の借金であれば円満解決の方法もありますが、親類や知人とのお金の貸し借りは人間関係を壊し、信頼を失い、リカバリーが難しくなってしまう場合がほとんどです。
借りるほうも悪いけど貸したほうも悪い。なんつって。
悲劇的な結末を迎えたときに、こっちまで責められたりなんかして。
でも、ほんと、そうなんですよね。
中途半端に“親心”を発揮してお金を貸したところで、問題の先送りになるだけです。根本的な解決にはなりません。
松ちゃんが「条件:おもろいやつ」と短い言葉ながら、借りるほうにそれなりの覚悟を求めているのも、問題の先送りで終わってしまわないようにという思いからなのかもしれません。
じゃあ、すでに親類や知人から決して少なくはない額の借金をしている人は、どうすればいいのか。
これについては、ボクは円満解決の方法を知りません。
よほどのことがない限り、無傷ではいられないでしょう。
やはり、一刻も早くカミングアウトする決断をし、やれることとやれないことを考えて行動する(=あきらめてヨシ)。これに尽きるのではないでしょうか。
無傷ではいられないにせよ、思いのほか軽い痛みで済むかもしれません。
借りたほうも貸したほうも。
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