有料ケータイサイト始まる
記事一覧へ公開日: 2020/11/10
世界初の「ケータイ電話IP接続サービス」である
i-mode(アイモード)が始まったのは1999年(平成11年)の春。
それまで、ケータイ電話は相手と口頭で会話するためのモノにすぎませんでした。
電子メールのやりとりはパソコン同士でやるのが普通でしたし。
いちおう、相手の電話番号さえ知っていれば文字(文章)を送ることができるショートメール的な機能が一部の機種にありましたけどね。
最大50文字までに制限されていたり、誰から送られてきたかわからないメールを受信するにも自動的に料金が発生する(!)などの問題もあり、いまいち普及しませんでした。
(´・ω・`)
迷惑メールの受信にも、いちいち料金が発生する信じられないシステム
iモードは、そうした欠陥を改善するものであったため、かなりの勢いで搭載端末が増えていきました。
その後すぐ、iモードに追随する格好でKDDIからEZweb(イージーウェブ)、J-フォンからJ-スカイといった具合に、同様のサービスが提供されるようになります。
さらに、ケータイ端末のほうも画面がカラー化されるなど徐々に進化していき、文字だけでなく画像も表示できるようになったりなんかして。
そんなこんなで2002年(平成14年)の春、いよいよ環境が整い、パチスロパニック7が「ケータイサイト」を開設することになりました。
月額315円だったっけ?
もちろん有料です。
コンテンツの目玉は「名波誠の日記」。
あとは、ほとんど何もナシ!
いや、全くないわけじゃないけど、動きがほとんどない固定ページがいくつかあるだけで、定期的に更新されるページはわずかなもの。
もしも今だったら、たとえ無料でも読まねえよと言われてしまいそうなコンテンツに月額315円!
しかも「日記」と言いながら、更新は週に2~3回のみ。
そんな、内容うっすうす、ほとんど何もつけてない感覚のコンテンツに、誰が毎月毎月315円なんて!?
…いえいえ。
まあまあの数の登録者さまが、おりましたんですのよ。
毎月毎月、315円を払って読んでくれるスロッターが、たくさんおりましたんですのよ。日本全国に。
(´・ω・`)
情報にはお金を払うのが当たり前でしたから
(´・ω・`)
広告で利益を発生させるシステムが、まだありませんでしたから
(´・ω・`)
パチスロブームでしたから
(´・ω・`)
あなたのことが、しゅきたから
その2002年春から始まった有料サイトに書いた日記の、一発目に使った写真がコレ。
天下分け目の関ヶ原。
岐阜県関ヶ原町です。
関ヶ原町を含む東日本エリアは正月の雑煮が醤油味メインだけど、関ヶ原町から少し西に行くだけで急に白味噌メインに変化するなど、実際に、さまざまな文化の境界線になっています。
東へ西へ。
この場所から、いよいよ有料ケータイサイトの日記が始まりますよ~。日本全国いろんなところに行きますよ~みたいな。
たしか、そんな内容だったと記憶しています。
※サイト開設後、数ヶ月が経過したあたりから名波以外の執筆陣も加わり始め、どんどん内容が充実していきましたけどね。
2002年3月上旬に関ヶ原を出発し、愛知県一宮市→静岡県清水市(現・静岡市清水区)→東京というルートで東に移動しつつ
東北地方の岩手県一関市に到着したのが3月21日。
春の旅打ち東北シリーズが始まりました。
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