無謀な連載始まる
記事一覧へ公開日: 2021/01/24
去年(2020年)の夏ぐらいだったかのブログ記事に、
「パチンカーワールドという漫画雑誌がとても好きだったので、またの機会に改めて紹介します」
みたいなことを書いたと記憶しています。
こちらです。
月1回、「14日」に発行されていたパチンコ漫画誌『パチンカーワールド』(白夜書房)。
税込み330円でした。
「サルまん(サルでも描けるまんが教室)」の一説にもあるように、漫画というのは「面白すぎてもヒットしにくい」ものでございます。
ぶっちゃけ、この「パチンカーワールド」は面白すぎたがゆえに、売れ行き絶好調!……ではありませんでした。
やや苦戦していたのです。
サングラスを外してキラキラキラーンでおなじみ。
あかつきけいいち先生の『アドリブ店長』。
表紙のセンターも飾っている、パチンカーワールド誌の看板作品です。
個人的には大好きな内容でしたが、やはり、面白すぎたがゆえに、オカルト好きな中高年パチンカーには理解されにくかったかもしれません。
お次はビッグコミックスピリッツの「江戸むらさき特急」や「旅マン」などで知られる、ほりのぶゆき先生の作品『アルハンブラ球殿』。
1コマ目が太い筆で「遠隔の真実」ですよ奥さん。
あえての“ヘタウマ”な書き方もいい味を出しています。
こちらは、全てのスロ・パチ漫画誌にマストで掲載されがちな「女性漫画家によるアマチュア実戦日記」の立ち位置にあった『銀の茶柱』。
静岡県在住で知られる茶畑るり先生の作品です。
漫画4ページ+ファンクラブの会報(ちんかも通信)1ページが1セットになっている構成でした。
ちなみにファンクラブの名前である「ちんかも」は名古屋から静岡にかけての東海地方で、いやらしい意味ではなく普通に使われている「ちんちん」に由来しています。
(´・ω・`)
長くなるから、あとは自分で調べてくれ
出ました。
サマンサ三吉せんせーの問題作『ペチ吉っつぁん』。
1コマ目が、おもちゃ屋さんなどが建ち並ぶ商店街を歩く小学生です。
そして最終ページが
ボクも久しぶりに読み返してみたのですが、かなり難しいストーリーです。
描いてた本人も、よく分かっていなかった可能性があります。
知らんけど。
こちらは宮城県仙台市在住、坂本タクマ先生の作品『ロクデナシ日記』。
東北地方で一番頭のいい大学の漫画研究会ご出身の方が描く原付きバイクの「ビ―――ン」にしびれます。
もちろん、いい意味でですよ。
(´・ω・`)
いやマジで
そろそろおなかいっぱいかと思われますが、まだ終わりません。
ヤンマガの「おやすみなさい。」などで知られる、あの小田原ドラゴン先生もパチンカーワールド誌で連載していたのですよ。
漫画のタイトルは『パチプロよし美』。
すごくないですか?
すごくないですか?
こちらは、ボクがパチンカーワールド誌の中で一番好きだった、キクチヒロノリ先生の『PACHINKOカリキュラマシーン』
時間がないときは、まずこの作品から読み始めたものです。
キクチ先生の公式サイトは2011年で更新が止まっており、近況は不明です。
さて、表紙をもう一度よく見てみると
右上に、さりげなく
「名波誠のとほほん放浪日記スタート!!」ですってよ、お義父さん。
裏表紙のほうから1枚ペラリとめくったら、あらま。
豪華2色(赤と黒の2色のインク使用)で1ページだけ。
正式なタイトルは『名波誠のたまにはパチンコ放浪記』でしたね。
ほとんど忘れてました。
2002年(平成14年)の6月号から始まった新連載です。
あまりにも文章がアマチュアすぎるため、一部にボカしをかけました。
当時、
いくら売れ行きが芳しくなかったとはいえ。
テコ入れが必要だったとはいえ。
いくら名波誠が人気絶頂だったとはいえ。
(´・ω・`)
パチスロですらアマチュアなのに、パチンコだけを題材にした漫画誌の連載記事までまかされることになろうとは。
これを無謀と言わずして何と言う。
今にして思えば、わざわざ本州最北端のホールでパチンコを打ったのは、新連載ページのネタにしようと意識してのことだったかもしれません。
この連載はパチンカーワールド誌が廃刊になるまで続いたのですが、廃刊が何年の何月号だったのか、今すぐには思い出せません。
名波タワー最上階のライブラリーを掘り返せば判明するはずですが、ちょっと面倒くさいのでまた今度。
おいおい、良きタイミングで紹介するかもしないかもです。
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