ー木村魚拓のガチ日記ー

今夜は大事な打ち合わせがある。旨いカレーと、コシのあるうどんと、かわいらしい女子と、だいぶ上乗せしたATのためなら多少の犠牲は厭わない私とて、どうしてもぶっちぎることの出来ぬ予定が控えている時に限ってこうである。

51から何度か切り裂いての90Gスタートを活かせず、すんなり終わった直後にこうである。

で、しばし後にこうである。

便秘症の私にとって、うんことパチスロは実によく似ている。

まあ、出ない。普段は気合いを入れても、どれだけ踏ん張っても、甘い言葉でささやきかけてもピクリともしないくせに、出ては困るところでアヌスを、あるいはコインホッパーを、ガッツンガッツン激しくノックするとはなんて厄介な代物なのだろう。

これ以上、上乗せされたら約束の時刻に間に合わない。今夜の相手は洒落の通じる人じゃないんだ、お願いもう堪忍して…と、アヌスに力を入れたのが幸いし、その後にやってきたゾウ召喚チャレンジではどうにかゾウを回避。

最大の危機を乗り越え、安堵の溜め息をついた。ついでにアヌスを緩めたのがいけなかったか、油断している隙に今度は赤7超ビッグが揃いやがった。

獣王を打たれている方はご承知の通り、超ビッグとは消化中に赤7が揃うたび、サバチャンの初当りをストックしていくという、底なしの可能性を秘めるボーナスだが、ゾウを回避した私ならできる、上乗せを最小限に食い止められるかと思いきや、結果はこうである。

消化中に7度も赤7が揃いやがって万事休す。「すいません、実は祖母の容態が…」と、父方の祖母も母方の祖母もとうの昔に天国へ旅立っているのに、打ち合わせの相手に泣きそうな声で電話を掛け、待ち合わせを3時間遅らせた私は悪いのか。いけない奴なのか。

いや、そうは巡り合えぬ僥倖を、みすみす無駄にできるはずもない。サバチャンの初当りを7つもストックしたとあっては、死んだ婆さんを生き返らせるのもやむなし。私よりもずっと悪い奴は、3時間遅らせた途端、やけに大人しい台へと豹変し、ほとんど上乗せすることなく終わった獣王のように思うがどうだろう。

ちなみに、ATをさっさと取り切ってしまい、時間を持て余したがために今度はジャグラーを打ったら、2万使ってバケ2回。時間があってもなくても厄介なもんを、どうして一番の趣味にしてしまったのか。今から安い居酒屋で反省会である。