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パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2023/02/17
2022年11月より導入予定の「スマートパチスロ(以下スマスロ)」。アウストラロピテクスが人間に進化するのに匹敵!…は言いすぎかもしれませんが、とにかく回胴有史以来続いてきたメダル投入作業がなくなります。プレイ環境の激変やスペック変更も踏まえたスマスロ詳解の始まりです。
従来のパチスロから変わるのは大きく4点で、以下に列挙していきます。
これは凄いことです。何せ、メダル投入作業が完全になくなるわけですから。メダル投入作業というか、完全にメダルレスになります。
ただし、クレジットの上限は50枚(メダルレスにつき“枚”という単位が正しいかはわかりませんが、便宜上“枚”を使用)のままです。これは法律によって決められているので、解釈変更の余地がありません。50枚消費ごとに貸メダルボタンなりを押して、50枚ずつクレジットに移行させます。
考えられるメリットとしては…
●衛生面に優れている
何を今更かと思われるかも知れませんが、メダルはすぐ汚れます。もちろん適宜洗浄はされますが、球体で表面に凹凸のないパチンコ玉と違い、メダルは汚れがすぐ付着するし、キレイにするにも限界があります。
最近は洗浄機の性能向上により少なくなりましたが、ちょっと前までは、小一時間もプレイすると手のひらが真っ黒なんてのも珍しくありませんでした。新型コロナウィルスに代表される各種感染症対策にうってつけですね。
●メダル投入の労力がほぼゼロに
長時間遊技時の疲労が桁違いに軽くなります。筆者の個人的感想で恐縮ですが、若い頃は終日打っても何ともなかったのに、今では頑張って開店~おやつ時までです。それ以上は体力的にキツくて仕方ありません。高設定とわかりきっている場合でも、夕方過ぎるとヤメる理由を何とかして探してしまうことも…。
メダル投入の労力がなくなれば、プラス数時間は遊べるような気がしますし、実際そうでしょう。
●エラーが激減
パチスロを打つ上で遭遇するエラーは、多くがホッパー関係かメダル投入口関係と相場が決まっています。つまり、主にメダルによる物理的要因というわけですね。
これ以外は、ほとんどエラーしないか、エラーしても自動復旧します。メダルレスとなれば、プレイ中に興が削がれるエラーはほとんどなくなるといってもいいでしょう。
●フルウェイトがやりやすくなる
閉店間近のATや、天井狙い立ち回り候補の台が複数ある時など、とにかくスピーディーに消化したい時、メダル投入作業(補充作業)がなくなるのはいいことしかありません。焦っている時ほど、メダル投入にミスって通路に落としたりしますが、もちろんこれも一掃されます。
●プレイヤー以外のメリット
メダル計数作業やメダル補充作業にマンパワーを割く必要がなくなるため、人件費が抑えられます。また。パチスロ筐体で重量物となるホッパーがなくなるので、新台取り付け業者の腰への負担も軽減されます。
対してデメリットとしては、下皿のメダルをドル箱に移す儀式を行えなくなる、というくらいでしょうか。ドル箱を積みあげることもなくなるので、ホールも見た目での出玉アピールがしづらくなります。
少し寂しいような気もしますが、メリットの大きさを考えると、別に獲得メダルが減るわけではないですし、すぐに慣れると思います。
スマスロは、出玉データをホールから管理センターに送るという運用が予定されています。1台1台の出玉状況が、事細かに管理センターへ送られ一元管理されますので、ゴトや不正等のおかしな挙動を発見・対応するまでのスピードがかなり早くなることが予想されます。
これまでも“健全な遊技環境の構築”は業界が継続的に推し進めてきた施策ですが、スマスロではさらに1ステージアップした、というわけです。
スマスロは、同一営業日内でMY19000枚で強制終了になります。MYとは、1番ハマっているところからの最大枚数と考えてもらえば、そう遠くないでしょう。
勘違いしてはいけないのは、2400枚規制(6.5号機同様差枚数)は並行して継続されますので、2400枚とは別に、営業日単位でのトータル19000枚です。つまり、現在ではほとんど意味はありません。MY19000枚って、5号機はもちろん、4号機ですらかなり難しい数字ですから。
とにかくまぁ、同一営業日内に19000枚に達すると、その日は完全に打ち止めとなり、閉店後に改めてリセット(設定変更)をしない限り、その台は遊技できなくなります。これをコンプリート機能と呼びます。
スマスロはメダルを使用しません。これは散々述べてきたので問題ないでしょう。では具体的にどう遊ぶのか、従来のメダル機と遊技方法がどう違うのかを解説していきます。
(1)各台に備え付けとなっているスマスロ専用ユニットに紙幣(あるいはスマスロ対応タイプの貯玉済会員カード)を入れる。これは通常のメダル機用台間サンドと同じ手順ですので、特に問題はないはずです。
(2)専用ユニットの「貸玉ボタン」を押すと、スマスロに1000円単位で電子メダル(※1)が投入されます。通常のメダル機用台間サンドだと50枚(※2)のメダルがサンドからジャラジャラ出てきますが、スマスロではもちろん出てきません。クレジットが増えるだけです。
※1 電子メダルはあくまでもクレジットであって物理メダルではないので、正確な単位は「枚」ではありませんが、慣例的なわかりやすさから本稿ではクレジットを電子メダルとも表記し、その単位を「枚」とします。
※2 ホールによって異なりますが、20スロなら50枚もしくは46枚貸しや47枚貸しが一般的です。低貸しだったりするとさらにホールによってまちまちなので、打つ前に確認しておきましょう。
(3)プレイ開始。パチスロの基本遊技(レバーを叩いてボタンでリールを止める)動作は、従来から何も変わりません。
なお、メダルがなくなったからといっても、BETがオートになることはありません。これも従来通り、BETボタン(多くはMAX BETで1プッシュ3枚掛け)を押してからのプレイになります。
クレジットが尽きたら(1)に戻り、また電子メダルを1000円単位で借ります。
(4)ある程度電子メダルが貯まり、精算する場合ですが、従来機とは違った手順が必要になります。
スマスロは、すべての機種・台に必ず「計数ボタン」が用意されています。これを1回押すと電子メダルが「1」、長押しすると連続(50枚ずつ)で電子メダルが専用ユニットに逆移送され、その枚数が記憶されます。
記憶されるのは、会員カード使用時にはそのカードに、不使用なら専用のICカードです。純粋に、ジェットカウンターでメダルを流す手間がなくなりました。
で、景品交換したい時は、その会員カードなり専用ICカードをホールの景品カウンターに持っていく…と、この流れは従来通りですね。
もちろん、例えば最初に1万円を専用ユニットに入れ、2000円分しか電子メダルを使っていなかった場合は、残りの8000円分はカード精算機を使うことで払い戻されます。
また、ヤメる時だけでなく、トイレ休憩や食事で席を離れる場合にも、クレジットの電子メダルを移したうえでICカードを携帯するクセをつけておきましょう。
これまで筆者が聞いた、スマスロへのユーザーの声を挙げていきましょう。
・五十肩なのでメダルレス化は単純に嬉しい
・10年後、若い奴に木の葉積みとか俵積みとか自慢するようになるのだろうか
・コロナのせいでスロから遠ざかっていたけど戻るきっかけになるかも
・もういっそストップボタンも廃止したほうがスマートなのでは?
・『アラジンAクラシック』をスマート化してくれ。ドル箱の上げ下げがキツい
・ホールの「他の客への見せびらかしドル箱陳列」がなくなるので通路が歩きやすくなりそう
…等々。全体的に好意的な意見が目立っていた印象です。
スマスロは既存の6.5号機に比べても性能が緩和されており、一撃の出玉は現行機を凌ぐことが予想されます。
●2400枚規制は差枚数管理
これは6.5号機と同様です。最初にマイナスを食らっている(ここはできれば他人にお願いしたい)ことが条件になりますが、既に6.5号機で一撃5000枚を超える大爆発が多数確認されております。スマスロでも期待していいでしょう。
●有利区間上限の廃止
これは6.5号機にもなかった(6.5号機は有利区間最長4000G)スペック緩和です。「差枚数2400枚」はあくまでも同一有利区間内の話なので、6.5号機だと、例えば2000枚飲ませてからATに入ったとすると、4400枚までは一気に出すことができる…となるのですが、4400枚出すために十分なヒキが備わっていたとしても、その前に有利区間が途切れるとそこで終了してしまいます。3900枚でエンディングが流れたり。いやあと500枚よこせよ、みたいな。
ところがスマスロだと有利区間の上限がなくなるので、差枚数2400枚を獲得しきれず終了という悲しい思いはしなくて済みます。
スマスロについて十分に理解できたところで、実際にホールに導入された機種を紹介していきましょう。
まずは筐体写真に注目。スマスロなので当たり前だけど、メダルをやりくりするための下皿がない!
ゲーム性にももちろん熱い視線が注がれる。AT中の純増枚数は約7.2枚/Gとかなり高性能なのにもかかわらず、一撃最大上乗せゲーム数は500G。つまり「3600枚フラグ」が存在するわけだ。
実際そこかしこから万枚報告が寄せられており、圧倒的な出玉推移を見せつけている。
こちらは『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』よりも、スマスロの「有利区間上限ナシ」という特性を活かしたマシンであろうか。
というのも、AT中1Gあたりの平均純増枚数がさほどでもない(通常AT:約2.3枚/G 上位AT:約4.0枚/G)のに、かなり尖った出方をするのだ。途中で有利区間が切れるリスクがないからこそのゲーム性と言えよう。
上位AT「バキバキアルティメット」突入時は期待枚数3000枚を余裕で超えてくる。
直球ド真ん中のネーミングが清々しい『スマスロリノヘブン』。4種類の天国状態がボーナス連チャンの鍵を握っている。BIGが約208枚、REGが約64枚の獲得だ。
連チャンは32G以内に発生し、天国中のループ率はそれぞれ75%、80%、90%、90%(BIGオンリー)。完全告知機で(擬似)ボーナス当選時には上部パネル中央のトマトがド派手な告知音とともに点滅する。
なお「裏天国(90%ループ+BIGオンリー)」突入時の期待枚数は約2000枚となっている。
初期6号機の稼働を押し上げた「鏡」が、スマスロ初期シーンも牽引する!
基本的なゲームの流れは「まずボーナスを引き、このボーナスを足がかりにAT突入を目指す」と前作を踏襲するものだが、この3年半の間に、パチスロを取り巻く環境や内規が変化した。メダルレス化はもちろんだが、出玉面でのパワーアップにも注目したい。
何せ、突入時の期待枚数が2500枚を超える「絶頂」は、MY2400枚時代だった3年半では到底考えられなかったし、それでいてメダル50枚あたりの平均消化ゲーム数が前作の「約49.8G」から「約34.0G」になった(つまりそれだけ出玉にメリハリがつくようになった)。
なお、AT終了後の「ドリームカムズアゲイン」はAT引き戻しゾーンなのだが、実は有利区間が一旦終了したことの合図でもある(有利区間が引き継がれる場合もあり)。
他の機種にも言えることだが、本来スマスロに有利区間の搭載義務はない。にもかかわらず有利区間が存在するのは、出玉性能向上のために「あえて設けられている」と捉えることができる。
2400枚までの残り差枚数が少なくなっているのであれば、一旦有利区間が途切れて、そこから新たに差枚2400枚になる方が、打ち手にとってはよほどありがたい…というわけだ。
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