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パチンコで「フレイル予防」 豊丸産業の「エアロビック・トレパチ!」、全国400超の福祉施設に導入

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2026/05/15

足元のペダルをこぐと玉が出る「トレパチ」。楽しみながら運動できると利用者にも好評。

パチンコの遊技性にトレーニング要素を融合させた福祉機器「エアロビック・トレパチ!」が、高齢者の身体機能維持に効果を発揮している。開発・販売するのは遊技機メーカーの豊丸産業。2014年の販売開始以来、全国400か所余りの介護・福祉施設に導入され、加齢に伴う心身の衰え「フレイル」の予防ツールとして注目を集めている。

「エアロビック・トレパチ!」の最大の特徴は、ハンドルではなく椅子の下に設置されたペダルで玉を発射する仕組みにある。利用者はペダルをこぎ続けることで玉が打ち出され、決まったポケットに玉が入賞すると盤面中央の絵柄が回転。アナウンスに合わせてボタンを押し、絵柄がそろえば「当たり」となる。

利用者の体力に応じて難易度は8段階に調整可能で、下肢の運動だけでなく、タイミングを計ってボタンを押す動作により認知機能の刺激も図れる設計だ。あくまでトレーニング目的のため、当たりが出ても玉は増えない仕様となっている。また、静養中の利用者がいる施設での使用も想定し、玉の表面には消音用の特殊加工を施すなど、福祉現場ならではの配慮が随所に盛り込まれている。

愛知県飛島村の村営敬老センターでは、95歳の女性利用者が「当たりを出したいと思ったら長くこげた」と話し、1時間半にわたってペダルをこぎ続け汗を流したという。86歳の男性利用者は「通常のフィットネスバイクは5分と続かないが、パチンコだと気づけば1時間以上こいでいることもある。おかげで足腰に不安なく過ごせている」と効果を実感する。

同センターによれば、機器の利用者は体力測定の数値が同年代平均を上回る傾向が見られるという。担当者は「楽しみながら無理なく続けられ、運動が日常の中に自然と定着している」と語る。さらに、隣り合った利用者同士の会話も生まれ、施設の憩いの場としても機能しているという。

豊丸産業の亀井裕人販売統括部長は、集団でのレクリエーションを苦手とする高齢男性がデイサービス等の利用を敬遠し、孤立しがちな現状を指摘。「トレパチは、そうした高齢者の来所のきっかけに悩む施設のニーズにも応えられている。フレイル予防のツールの一つとして、活用がさらに進めば」と期待を寄せる。

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