全日遊連、キャッシュレス決済への姿勢を説明「反対ではない」
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2026-05-15
パチンコ・パチスロ業界ニュース
2026/05/20
突然の社長就任劇から生まれた若きトップの信念は「現場への寄り添い」。国内No・1インカムアプリはホール特有の課題といかに向き合うのか。㈱サイエンスアーツ・平岡竜太朗社長に聞いた。

ひらおか りょうたろう
2016年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。2018年にサイエンスアーツ入社後は技術部、企画本部、営業部を経験。2025年、同社代表取締役社長に就任。最近の趣味はゴルフで、ベストスコアは85。
東京・府中市で育った自身の幼少期を「勉強もスポーツもまんべんなくこなす、普通の小学生でした」と笑って振り返る。しかし、平岡氏のエピソードは凡庸ではない。中学・高校の入学式とも新入生の代表として、さらに成人式でも地元の成人を代表して挨拶に登壇。そんな周囲の厚い信頼を感じさせるエピソードに、リーダーとしての素養が垣間見える。
その後、自身の将来を展望するようになったのは慶應義塾大学SFCへの進学後だ。折しもiPhoneが登場し、世界が激変し始めた頃のことである。そこで「デジタルの進化に衝撃を受け、もともとモノづくりが好きだったこともあり、 ITエンジニアを志しました」と道を定めた。

成人式で、東京府中市の成人を代表して挨拶する平岡氏。中学、高校の入学式と同様の大抜擢と言えるだろう。
新卒入社したIT企業を1年余りで退職したのち、インターン経験のあるサイエンスアーツへ入社する。 当時の同社は、インカムアプリ『Buddycom(バディコム)』が大手インフラ企業に導入され始めた重要な転換期。そこで技術部へ配属された平岡氏は、エンジニアとして最前線で開発力を磨いていく。「お客様と直接打ち合わせを重ねながら開発できる環境が、最大の成長の場でした」と振り返る。
その後、企画本部や営業部での経験を重ねていくが、社長就任の日はあまりにも突然に訪れた。ある日の部長会議の席上、当時の社長である父・平岡秀一氏(現会長)から突如交代が発表されたのだ。
事前に知らされていなかったのは、その場で本人だけだったという。「『えっ?……は?』となりましたね」と笑うが、発表後に次々と届いた祝福の動画に胸を打たれ、「思っていた以上に多くの方に支えられてきたと実感しました」と振り返る。
現在、平岡氏が率いる同社は、平均年齢30・3歳、男女比がほぼ半々という若さと活気に満ちた組織だ。
心がけているのは、創業者(会長)からの強固なバックアップを受けつつも、決してトップダウンには陥らない「近距離」での経営である。
事実、現場の社員からは「相談しやすい社長」「『一緒にやるぞ』というポジティブな空気感を作ってくれる」と慕う声が上がっている。現場の声に真摯に耳を傾ける若きリーダーのもと、同社は一丸となって次の成長フェーズへと突き進んでいる。
スマートフォンを活用したインカムアプリとして、圧倒的な国内シェアNo・1を誇る『Buddycom』。航空や鉄道、小売など、24時間365日稼働するインフラ系企業で高く評価されてきたその信頼性は、今、ホール企業にも急速に波及している。すでにマルハンをはじめとする大手チェーンが導入を進めるなど、取引は拡大の一途をたどる。
『Buddycom』は単なるインカムツールにとどまらないのが最大の強みだ。例えば、監視カメラシステムと連携し、忘れ物をしたお客様が再来店した際に従業員へ自動通知する仕組みや、ホールコンピュータと連動したエラー通知の自動化などをいち早く実現している。
さらに現在、開発の最終検証フェーズに入っているのが、現場スタッフの切実な声から生まれた新機能「セーフティサポート」(※詳細は下部参照)である。
「カスタマーハラスメントを完全にゼロにすることは難しいかもしれません。でも、矢面に立つ現場スタッフのメンタルはどうしても守りたい」――。そんな平岡社長の強い思いが、この機能には込められている。

実装間近の新機能「セーフティサポート」。カスハラ発生時に即座に管理者へ通知し、現場の音声をリアルタイムで共有・録音。正確な事態把握で現場スタッフの心を守る。

スマホインカムアプリ『Buddycom』とPTT専用耐騒音接話型マイク (MKI-P5)。パチンコホール特有の騒音環境にも対応しており、激しいBGMや機械音の中でもスタッフ同士のクリアな会話を実現する。
躍進を続ける同社だが、経営者としての軸を問うと、平岡社長は迷わず「お客様への寄り添い」を挙げた。
「もちろん、お客様から言われたことを、ただそのまま形にするわけではありません。しかし、現場が抱える真の課題や『こんな機能があったらいいな』という生の声のなかにこそ、開発の最大のヒントが隠されているんです。それに徹底して向き合うことが、結果として社会全体の課題解決にも繋がっていくと信じています」
先代が切り拓いてきた盤石な土台。その上に立つ、若きリーダーは活気溢れるチームとともに、まだ見ぬ次の景色を鮮やかに描こうとしている。

平均年齢30.3歳、男女比がほぼ半々という若さと活気に満ちた同社(※画像は社長就任時のもの)。
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