【パパ何？】chapter02．登山×厄払い＝汗だく筋肉痛 ＠愛宕

 

 

体力なき者は運もない、いざすべてを取り戻さん

 

激闘とはほど遠いながらも充実した前回の取材から早１ヶ月。

土下座右衛門から譲り受けた３ＤＳを使いこなす子供たちに負けてなるものかと、自分の方が３ＤＳにハマりつつあるモツ平峯でございます。

 

あれからというもの、やれ「宿題終わったからゲームする」だの「雨降って外で遊べないから家でゲームする」だの、子供たちが何かと理由をつけてゲームをしたがるもんだから、パパちょっと困ってます。

 

もちろん、気持ちはわからなくもありません。けど、やっぱ子供は外で遊んでナンボ！

その鈍った身体をパパが鍛え直してやろうじゃないの。体育会系出身の実力を見せてやるわと、本気を出してみたのです。

 

……子供たちのポテンシャルを甘く見ていました。

あいつら体力のバケモンや……。それ以上に自分の体力がここまで落ちているとは思わなかったでやんす。

 

僕もオジサンになってしまいましたよ……そんなことを東京へ向かう途中、電話で土下座右衛門にボヤいていると、

 「体力がないから一万回転も達成できないし、差枚もマイナスなんじゃよ」

ですと。

ぐぅの音も出ませんわ……。ご存知ない方に説明しておきますと「一万回転」というのは、僕がホールさんにお邪魔して、一日でパチスロを一万回転まわそうという企画のことです。

 

さらに、ドゲさんはこう続けました。

 「ところで実際のところ、5月はおぬしナンボ負けたんじゃ？」

正直に答える僕。さ、300Kほど……。

 

「あ、そう。よし、ではちと体力作りと厄払いを兼ねて、登山に参るゆえそれなりの恰好をしてくるがよろしかろう」

って、ずいぶんと唐突だな！ それなりの恰好って何ですの⁉　そもそも僕もう空港着いちゃうんですけどーっ！

 

 

 

山を登らせる理由？ そこに山があるからサ

 

待ち合わせは神谷町という聞いたことのない駅。合流するや否や、土下座右衛門はまたも行き先も告げずにさっさと歩き始める始末。オィ、どこ行くか教えろや！

歩くこと十数分。着いたと言われてもどこにも山なんか見当たりません。あるのは鳥居と「出世の石段」と記された看板。

 

あい、あいいし……？

「あたごじんじゃ、な。『艦これ』やっておれば迷わず読めそうなものを……」

 

艦これ関係ないやろ！ 愛宕神社のことをグー◯ル先生に訊いてみたところ、確かに「自然に形成された山では23区最高峰である愛宕山の山頂にある神社」らしいです。

あ、ほんとに山だったのね。標高はたったの26メートルですが。

 

でも、この石段は見るからにヤバい！ 登り切ってお参りすると出世運に恵まれるとのことですが、傾斜角度が約40度もあって、手すりにつかまりながらでも正直怖いです。

 

「じゃ、登ってるとこ写真に収めるゆえ、ひとまず登りたまえ。ダッシュで」

.……このおっさんは人ごとだと思って、なんてこと言いやがりますかね。あぁはいはい、やりますよ、やりますとも！

 

周囲の目もはばからずに登り切った途端、膝から崩れ落ちました。なんか、前回も見たような絵面になってますが。

 

「じゃ、次は上から写真を撮るゆえな。はよ降りてもっかい登って」

お前は悪魔か！ いったん石段を降り、土下座右衛門がのんびり登り終えるのを待ってから2回目の登りへ。あ、足がついて来ません……。

 

汗だく＆息も絶え絶えになりながら拝殿へ。せっかく来たんだからガチで祈りを捧げます。

そろそろ勝たせて！

 

 

過酷な石段１往復半、加えておみくじは大吉。さらにはそこそこ値が張るお守りも買ったんだから、きっと神様も優しくしてくれるはず！

 

「拙者は他にも写真を撮ってくるゆえ、先に下で待っておれ」

今思えば、言われてすぐに気付くべきでした。石段を降り切った瞬間、電話に着信が。

 

「出世の石段、降りたら意味がなくね？ もっかい登って来たまえ」

………は？？？

このおっさんが何を言ってるのか、まったくもって意味がわかりません。そもそも降りなかったらどうやって帰るっていうの？

 

「あ、別ルートがあるんじゃよ」

こ、こいつ………。最初から罠にハメる気満々じゃねーか！

とはいえ、お参りの効果が失われてはここまでやった意味がありません。土下座右衛門への呪いの言葉を念じつつ、泣く泣く石段を登ります。

 

さすがに三度目は足にキます。途中、他の参拝客から降りてまたすぐ登ることに何か意味があるのか尋ねられましたが、無言で笑顔を向けるのが限界でした。

 

別ルートを息も絶え絶えに降り終え、体力切れにて宿泊先へ直帰することに。すると、その道すがらでとんでもないものを見つけました。

 

なんてこった、エレベーターがあるじゃないですか！！

 

「登山に来てエレベーターに乗る愚か者がどこにおる？ そもそも体力作りが目的であってじゃな……」

ちくしょう、もういい！ せめて土下座右衛門に天罰がくだりますように！

 

 

 

今ここに誓おう、アイ・ラヴ・ATAGO！

 

翌日、ガッチガチの筋肉痛に襲われながらも、体力作りと厄払いの効果があったのかを確かめるべく、朝からホールへGO!

 

うん、入場抽選は前回よりだいぶマシになってますね。ただ人数がいなかっただけで、実は後ろから数えた方が早かったりしますけど。こんなところで運を使ったら勿体ないので、これはこれでよし。

 

迷った末に僕が選んだのは『押忍！サラリーマン番長』。

さて、あれだけ辛い思いをしたんだから、何としても勝ちたい。少なくともドゲさんよりは勝つ！ 気合いに満ち溢れた実戦は、ご利益全開でいきなりの好スタート！

 

 

押忍ベルから仁王門成功後、頂RUSHに突入。すると、まさかの最強チェリーが降臨！

ボーナスはもちろん青７！愛宕神社効果、まじハンパないです！

 

 

幸先の良い好スタートを切ったモツとは対照的にドゲさんは大苦戦。一応参拝はしてたから、こりゃ神社のご利益じゃなくて、石段を何往復したかによるんですかね…？

 

あまりに負のオーラが漂ってるので、僕がひと段落したところで気分転換に昼食へ誘ってあげました。行き先は前回同様、これまたＯ部長オススメの激辛で有名なラーメン店！

 

辛いと言ってもそんな大したことないでしょと、１０段階中 辛さレベル７の冷やし味噌ラーメンをチョイス。「初めて来といて、それはキツいからやめときなされ」というドゲさんの忠告を無視した自分を殴ってやりたい。何これ、超辛い！！！！

 

白飯と麺は完食も、あまりの辛さに具を残したままギブアップ。また「頭おかしいんじゃないの？」と怒り心頭のＯ部長の姿が目に浮かびます。すみません……。

 

 

 

気を取り直して臨んだ後半戦。

あまりの辛さに垂れ流した汗とともに、運気まで流れ出たかと心配しましたが、どうやら杞憂だったようです。

 

本前兆中に再び最強チェリーがズドン！

 

 

チャンス目や強チェリー分も合わせて、豪快な後乗せ！

なんやかんやあって、終わってみれば……

 

結果は文句なしの大勝利！

翌日に即、こんなに効果が出るとは……愛宕神社パワー恐るべし！

ちなみにドゲさんは公表出来ないほどの大敗。さすが愛宕神社、土下座右衛門に天罰をという願いも叶えてくださったのですね。

 

マジメシウマと冷やかしてやろうと思ったら、「仕事なんでそりゃナンボ負けてようが打ち切るのが当たり前。明日は我が身と思っといてな」と、カウンターでガチレスいただきました。

口調から察するに自分のキャラ忘れてるあたりからして、相応にダメージは受けてるようですね。

 

 

 

夢の国での思い出は煙にして返しましょう

 

「ま、とりあえず企画の意図通り結果が出て何より。ちなみに、前回は拙者の勝った金で何したか覚えておろうな？」

あ、やっぱりそう来ます？ そりゃあんだけ楽しんどいて忘れるはずないじゃないですか！ また行きましょうね、メイド居酒屋。

 

「ちなみに拙者、先週誕生日」

え、なに、誕プレくれとかそういうことですか？ 何が欲しいか聞くだけ聞きましょう。

 

「タバコ」

意外にも殊勝かつ現実的なお答え。それなら全然問題ないですよ。

 

「じゃ、２カートンで」

おおぃ！ 幾分多いな！

 

 

平服して受け取る土下座右衛門。

まさか本当に２カートンも強請る持ってくとは。勝った額知ってるだけに遠慮が全然ありません……。

 

しかし、思わぬ副産物も。ややマイナーな銘柄を愛飲する土下座右衛門のタバコを探す中、鹿児島でなかなか見つけられなかったア◯コス本体を発見！ 有無を言わさず買ってしまいまして。

 

 

あまりの嬉しさから早く吸ってみたくてしょうがない僕。

もらうモンもらったんでさっさと帰りたそうなドゲさんを「晩メシ奢るから」と引き留めて、飲み屋へと直行したのでした。

 

 

いやはや、今回の東京実戦はすこぶる楽しかったですね。勝ち分も無事に残りましたし、めでたしめでたし。

それではまた来月お会いしましょう！！

 

 

 

肉ストーリーは突然に in鹿児島

 

と、思ってたんですが、大事なことをすっかり忘れてました。鹿児島に帰ってからすぐに思い出した、その大事なこととは……

 

嫁の誕生日プレゼント！

 

東京に行ってる間に誕生日を迎えた嫁。事前に用意してないと知られればこれは一大事。土下座右衛門のを買ってやった時にすぐ思い出しそうなものを、なんで気づきませんかね〜。アイコ◯見つけた衝撃で全部吹っ飛んでました。

 

しかし、嫁はなぜかご機嫌。聞けば、どうやらお気に入りの靴を安く手に入れたようでして。あ〜、その靴欲しがってたから買ってあげようと思ってたんだよね！ と取り繕うと……

「いや、最近けっこう負けてるんでしょ？ 申し訳ないわ」

 

さすが我が嫁、旦那のお仕事事情をよくご存知でらっしゃる。ところが今回の東京での顛末を話して聞かせたところ……

「マジか、んじゃプレゼントいらないから焼肉連れてって」

 

 

……迂闊。バカ正直にガッツリ勝ったなんて言わなきゃ良かった。

 

最終的に勝ち分はすべて消滅。

振り返ってみると、石段往復して体力削り取られて、大負けしたおっさんに誕生日プレゼント買ってやって、さらに飯まで奢って、最後に残りは嫁に巻き上げられただけじゃないですか！

 

自分にご褒美あげられてない（アイ◯スは別腹、いうなれば前回の３ＤＳ）ので、次回も勝ったら今度はもう少し使い方考えます。

 

 

 

 

 

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©DAITO GIKEN,INC.