夜の蝶からホールに咲く花へ華麗な転身、仕事量と収入も若手No.1との噂 ⁉ 「場内すみれ」
記事一覧へ公開日: 2018/11/01
巨砲選手が一番聞きたいこと。それはズバリ! ぱちタウン戦士たちの懐事情。しかし、主人公とヒロインが1コマ目から火の出るようなセッ〇スをしないように物事には順序ってものがある。山に入れば仲間とはぐれて嵐に見舞われたり、双子の弟が車に跳ねられて死んじゃったりと、いくつかの大人の段階を上る必要があるのだ。インタビューで言えば、この人は心の底から僕のわたしの月収が知りたいんだと相手に思わせる必要があるわけ。
そこでお話を伺うゲストについてできる限り下調べをするのだが…。ここは巨砲も意外とマジメなんだなと感心するところだぞ! キャリアの短いヤングだと、調べたところでそれほど情報が見つからないんですよ。お仕事はほぼほぼ来店活動だったりするしな。
さて、今回のゲストはリアルスターズの紅一点、場内すみれなんだけど……。来店活動はもちろん源氏名は塾長とMYMEが名付け親、さらにボートの連載『ジャンピングボート~つかめmillion夢物語~』をモツ平峯(ぱちタウン九州ジョーク)と、そこそこ情報にあふれてました。何よりパチンコ・パチスロと関係ない仕事をやっているのは期待されてる証拠。女性に甘いパチンコ・パチスロ演者業界の特徴を割り引いても完全に売れかけてやがる。これは仲良くしておいて損はなさそうだと、長いモノにはグルグル巻かれるが身上のダメライターはボートの連載を産卵前の紅鮭のようにさかのぼってチェック。するとどうでしょう。
あれ? ムラがあるけどこの子、かなり文章うまい。特に連載が始まる前の企画内容を説明する文章は普通にライターとしてゴハンが食べられちゃうレベル。なお、あれ? と疑問から文章が始まっているのは来店仕事がメインの女性って100人いたら98人はまともな原稿が書けないため。100人って書かないのがオデの政治力だぞ。文章に自信のある女子はアタイはその2人の内の1人だって心の中で思っておくように。あくまで心の中な。口にしたら貴様は違うって言っちゃうから。
場内に話を戻すと取材前日のツイッターでも書いてた原稿が消えたってつぶやいてたし……。もしかするとものすごく書ける子なのかも。よしっ、明日はここから切り込もう。
ボートの企画内容を説明した文章って自分で書いたの? 希望と願望と野望から始まるヤツ。あれがアベレージで書けるとライターでもゴハン食べられるよ。
わざわざ確認したのは、もしかするとそこだけぱちタウンの中の人が書いたのかと疑ってるから。ミスター性悪説。
「あれは最初に企画の趣旨を説明した時に、それを聞いた(社員の)文豪さんが書いてくれました」
やっぱりか。実戦の文章と手癖も技術も違いすぎるもんな。文豪ってもしかして元ガイドワークスのN?
「そうです、そうです。でも、読んだだけで誰が書いたかわかるんですか?」
NがDMMに入ったのは知ってたから。なんとなくひねり方がNぽいなと。あの男、文章うまいんだよ。でも、実戦部分は自分で書いてるんだよね。昨日もツイッターでつぶやいてたし。
「はい。時間はめちゃくちゃかかりますけど全部自分で書いてます。もともと文章を書きたかったんですよ。リアルスターズになった時も映像でいくのか、文章でいくのかって聞かれて、文章の方でやっていきたいですって」
最近だとかなり珍しいタイプ。でも、全部読んだけどフォーマット化してるというかマンネリ気味だよね。まあ、やってることは毎回、同じだし仕方ない面もあるんだろうけどあれじゃメシは食えない。ゴメン、文章とオフクロにはウソがつけないんだ。
「大丈夫です。最近は自分でも単なる結果発表になってるなって思ってたので……」
ここで担当Aが「打つお店もボートレース場も同じですし、締め切りもすぐだし、同じような感じになるのも仕方がない面もあるんじゃないですか」と助け舟。ああ、ボートだけにな(思いついたことを書かないと死んじゃう病)。
まあ、それはそうなんだけどさ。絶対に伝えなきゃいけない要素は全体の8割でしょ。残りの2割の部分で……。例えば毎回、最近、知ったまめ知識を紹介するとか、なぞなぞを出すとか、小手先のテクニックだけど目先を変えるやり方はあるよ。巨砲選手の無駄に長い枕もその一貫。読者もオデの苦労をくみ取るがいい! ちなみに本筋のライターだと同じ場所だからこそ感じる移ろいを書いちゃうんだけどな。先月はあれだけ強かった日差しが柔らかくなり、風が優しく頬をなでたとかな。
「なるほど。そのアイデアいただいてもいいですか」
と、真っすぐにオデの目を見つめてたずねてくる場内。うなる魔性! ヤバイ、あと2秒見つめられたらお小遣いをあげたくなっちゃう。
(ボールペンを太ももに突き刺しながら)ちなみに企画は自分で考えたの?
「はい。入って半年くらいで企画を出しました。実は競馬が好きで最初はボートレースではなく競馬だったんですけど……」
JRAはまあ、許可下りないからね。
「それでボートならどうだって話になって」
薄っすらと見える6万の舟券。こう見えて豪快な賭け方をする場内。
正直、この手の企画は山ほど上がってきてると思う。その中で場内が採用されたのは女性って面も間違いなくある。
女性だから恵まれてるって感じてる?
「今は感じてます。でも、入って半年くらいはそうでもなかったですね。リアルスターズの同期はドンドン仕事が入ってるのに、わたしは1人で現場に行かせられないって」
担当Aが補足する。
「やっぱり女性なんで初めての現場には一人で出せないんですよ。行かせるときは必ずアテンドをつけるんですけど、そうなるとその分、経費もかかるんでどうしても(仕事は少なくなる)」
なるほど、そういうデメリットもあるのか。それにしてもDMMってちゃんとしてる。ガイドワークスのライターは本当にフリーだから、来店仕事は基本1人だもん。そしてファンに食事を誘われて断ったら「〇〇(他誌のライター)はつきあってくれたよ」と言われたりするんだって。じゃあ、そろそろ本題。月いくらぐらいもらってんの?
「70~80万くらいですね」
答えは例によって2、3割を占める交通費込みの数字である。
もっと稼ぎ……。
「欲しいですね」
もう即答。
すなっくまいみで見たけど、場内って元キャバ嬢だったんでしょ。その頃は今より稼いでたの?
「稼いでました。遅刻なして週5で出勤して、お客さんにも小まめに連絡して……。怒られるのが嫌いなんですよ」
根はマジメなんだ。
「マジメですね。キャバクラ嬢にはずっと憧れていたこともあるんですけど、やる以上は精一杯頑張ろうって思うタイプですね」
キャバ嬢に憧れ……。そんな時代なんだねぇ。じゃあ、人前に出たり、知らない人としゃべるのは平気なんだ?
「嫌いじゃないですけど……。最初はそういうことを考えないで、とにかく(自分を)変えたい、変わりたいって気持ちでした。キャバ嬢ってキレイなドレスを着て、違う自分になれるじゃないですか。もともと中高一貫の厳しい学校に通っていて、母親もすごく厳しいんですよ」
厳しい高校という割には、どう見ても今風のギャル
抑圧された日常からの変身願望か。厳しいお母さんは納得したの?
「大学の終わりの頃にバイトでキャバ嬢はやってたんですけど、卒業する時に仕事としてやりたいって両親とちゃんと話し合って……。この仕事をやる時もそうです。あんまり変なことやってたらやめさせるからねって」
箱入り娘の女子大生というより、美容の専門学校に通うキャバ嬢。
大学まで行かせたんだから親としては当然、安定した仕事についてほしい。巨砲選手もライターになるって言った時はオカンに子育て間違ったって泣かれたもの。
そこまでして始めたキャバ嬢を何で辞めたの?
「毎日、お客さんの話を聞いてたら1年くらいで気疲れしちゃって(笑)。キャバ嬢を辞めてからは毎日、パチスロを打ってて、しかもめちゃくちゃ勝ってたんですよ。今日も万枚イケるっしょみたいな感じで。ちょうどその時期に大学時代の友達がマリブ(鈴木)さんと知り合いで一緒に飲むことになって、リアルスターズ(のオーディション)のことを教えてもらったんです。キャバ嬢をやめた後は、この仕事もいいなぁって思ってたんで、すぐに応募しました」
気疲れとは言うもののやはり夜の仕事、身体の負担も大きかったようだ
割と決断は早いんだ。
「やりたいと決めたら早いですね」
そして場内すみれが誕生したわけね。もっと稼ぎたい以外に今後の目標とかある?
「目標とはちょっと違うかもしれないけど、この仕事をずっと続けていきたいですね。もちろんあらゆる面でスキルアップしないといけないんですけど」
マジメ。この先の日本……。じゃなかった独立は考えないの?
「それはないですね。ある程度の枠というか縛りがあった方が良いタイプなんで……。あっ、目標ありました。ラブ嬢の続編が出るならそれに選ばれたい!」
そういえばリアルスターズのオーディションでもラブ嬢を打ってたもんね。ちなみに何図柄がいい?
「図柄じゃなくて、最強のヘルプ嬢役がいいです。必ずごほうびくれるじゃないですか」
ヘルプ嬢にコスプレにと色々やっていた模様。これ別人じゃないの?
佐山彩香か……。この女、意外と自分に自信持ってやがる。
「あとはもっと色んな企画がやりたいですね。例えば韓国にひとつだけミサリってボートレース場があるんですけどパチスロで勝ったお金でそこを取材したい……。これはこの間、企画を出してダメだったんですけど」
担当Aによれば若手の中ではトップクラスに企画を考えてくるとのこと。韓国はギャンブルに厳しいお国柄だけど、新しいモノに目をつけるのは悪くない。
「それから女子の演者だけで沖縄に行きたいです。具体的には考えてないんですけど、苛酷なミッションに挑戦して、負けた人は罰として水着になってもらって……」
普段の巨砲選手なら「はあ? そんなもんただのバカンスじゃねーか!」と一刀両断するところだが、ここでまた場内がオデの目をじっと見つめてくる。ブスッ(ボールペンを太ももに刺す音)! 危ないっ、もう少しで「よしっ、沖縄企画を場内にやらせてあげて」と受付で土下座するところだったよ。
森本(レオ子)ちゃんが昔からこの仕事はキャバ嬢経験者が向いてるって主張していて、巨砲選手はイマイチ、ピンと来てなかったけどこういうことか。多分、チミは売れると思うけど、もし、困ったことがあったらいつでもオジさんに相談しなさい。グヘヘ。
……現場からは以上です!
場内すみれ編 完
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