聞き上手なママによってインタビューが巨砲のお悩み相談に!? すなっくでおなじみ「MYME」
記事一覧へ公開日: 2018/11/15
「あの子はスゴいっすね」
珍しい生き物にはそれだけで人を引き付ける力があるのでしょう。前回のYOU(ヨー)くんのインタビューは珍しく複数の同業者から半笑いで反応がありました。
もっとも内輪の評判が人気と直結するわけではないのがこの仕事もおもしろさでもあり、難しさ。今回のインタビューを誰にするかの相談に担当Aが落雷のような勢いで「MYMEでいきましょう!」と答えたのがそれを物語っています。
地球上で8番目くらいに臭いチーズの次は新鮮なお刺し身。食事もインタビューも同じメニューばかりではお客さんが飽きてしまうからね。ローテーション的には今週は完全に人気を取りにいく回。頼むぞ、MYME選手! というわけでインタビュースタート。
すなっくまいみ見たけど、東京の人じゃないんだよね。どっかの島だよね。
「屋久島です」
ああ、そうだった。こっちには何で出てきたの?
「鹿児島で21歳までキャバ嬢をやってたんですけど、鹿児島しか知らないで終わるのがイヤだなって思って」
鹿児島キャバ嬢時代のいかにもな宣材
単純に東京に来るだけが目的だったの。心の中に長渕はいなかったの?
「いましたけど、27~8で結婚出来ればいいなぁってくらいの長渕で。ホントに東京を見たかったんですよ」
桜島のようなデッカイ目標を持たずに大東京にやってきた小長渕は、とりあえずやることがなかったという理由で再び夜の世界へ。そして、永井真理子のように『ZUTTO』キャバクラ嬢を続けていたところ、接待でやってきたDMMの部長さんにパチスロやってるんだったらブログでも書かない? と誘われる。
DMMと出会いのきっかけになったお店。またハロウィンか…
人生の転機だけど、そこで迷いはなかったの? よくわかんない仕事でしょ。
「なかったです。パチンコ、パチスロはもう、ずっと好きで。CS番組もよく見てたし、ガイドもずっと買って読んでたんで(仕事のイメージはできた)」
ここでガイドの名前を出す政治力の高さね。東京勢の過去3人はそういうの全然なかったよ。見習って、先輩の姿勢を!
すなっくまいみ見ててもガイドのめんどくさいライターを上手に気持ちよくさせてるもんね。
「あれはホント、塾長さんのおかげで」
塾長との冠番組には数々のライターたちが出演
今度はその場にいない人まで立てる。ディス・イズ・プロ接客。
動画でも楽しそうに打つなとは思ってたけど、そんなにパチスロが好きなの?
「大好きですね。そもそもキャバクラもパチスロの軍資金のためにはじめたので……。鹿児島は日払いだったんで1日1万2千円もらって、それで次の日の朝並んでという(笑)」
ちょっと割の良い現場作業員だ。
「キャバクラの仕事もずっと楽しかったけど、心の中で好きなことをやってお仕事できるといいなっていう気持ちはあったので迷いは本当になかったです」
六本木時代は今とあまり変わらない印象
ちなみに最初は特に仕事もなくブログを書いてるだけで、ギャラも発生していなかったという。オデの中でナンバー1気前のいい企業も当時はお財布のヒモが固かった。
「半年間くらい何もなくブログを書いてました。それで半年たった時にまた呼んでいただいて『PV数も増えたから今度からギャラをつけましょう。それでツイッターもセットではじめてください』って言われて」
それでいわゆるDMMお得意の専属フリーに?
「そのときはそういう契約もかわしてないです。『どうする、やってみる』って感じで」
そこから来店という名の快進撃がはじまったわけね。
「来店は倖田(柚希)さんとセットで売り出してもらってからなんで、まだ少し先で、その時に専属契約をしました。だから30くらいまではキャバクラと兼業でしたね」
初来店時の写真。このコラムほぼ皆勤賞の諸ゲン
遅咲き&堅実。それはそうと、この流れだとなんとなく年齢に察しがついちゃうけど大丈夫?
「大丈夫です。公言はしてないけど、隠してもいないんで。大体、そういうのってわかっちゃうじゃないですか」
シャーロック巨ームズの名推理だと32?
「正解です。こんなしっかりしてない32歳でいいのかなって思うけど、書いていいですよ」
男前。実際、このくらいの年齢の女性ライターにはナイーブな話題。これはトップシークレットだけど、ごまかしてる……じゃなかったファンタジーに彩られてる人もいるからね。肌ツヤみたら……いや、やめておこう。また知らない間に敵を作るところだったよ。
ちなみに毎回、聞いてるんだけど毎月ギャラは100万くらいもらえてるの?
「イヤ、ない時もありますよ」
ウソ!? もしかしてリアルスターズのみんなとランク一緒なの?
「さすがに5年目なので、ひとつ上のランクだとは思います」
「で、一件いくら?」と質問してある程度ギャラの見当はついたのだが、これはホントのトップシークレット。知りたければみんなもDMMに入れ。そして出世するがいい。
「他の媒体の人の話を聞くとそんなにもらってるんだって思うこともあるけど、その分、売り値も上がっちゃうし、仕事が減るんだったら今のままでいいかなって」
エラいなぁ。
「1回のギャラが多くて仕事の本数が減るよりも、今くらいの忙しさの方が生きてる感じがするんで。欲を言えばもう少し本数を増やしてそれを維持していきたいですね」
さて、ここでひと休み。人によってやり方は違うんだけど、インタビュー原稿を書く時は取材テープを聞きながら、この話題を最初にもっていって、あれを後ろに回してって組み立てを考える。
というのも9割の人はひとつの質問に対して2個も3個も答えが返ってくるんですよ。でも、MYMEの場合はその必要が一切なし。ほぼ完全な一問一答で、取材慣れした芸能人(主演俳優クラス)のテープを聞いてるようだった。テープ起こししたものを、そのまま商品にしてもいいレベル。
キャバクラ時代は割と聞き役タイプだったのではないでしょうか。違っていてもプロ意識高い子だから否定しないと思うけど。
聞き上手に気遣い上手。キャバ嬢時代も人気があっただろう
話を戻す。
この仕事やっててイヤだったことはないの?
「わたしはないですね。毎日、楽しくお仕事をやらせてもらってます。だってパチスロ打ってるだけで、ファンです、頑張ってくださいって言われるんですよ。それってすごく幸せじゃないですか」
現状には大満足。でも、他にやりたいことってないの?
「まったくないですね。今の仕事ができて幸せです」
本当にこの仕事が好きなんでしょう。質問を聞いてから答えるまで一瞬の間もなかった。
「それに、ひとりでやってる仕事じゃないんで。イヤなことがあっても、周りのみんなで相談してどうにか良い方向に進もうって。もし、それでもイヤだなって思ったら、ヤメてまた楽しいことを探せばいいだけだし。自分でも思うんですけど前向きなんです」
それは痛感してる……まぶしくてMYMEのことが真っすぐ見れないもの。でも、そう思えるのは、自分の気持ちにウソをつかずにひたむきに、前向きに生きてるから。巨砲はすぐに楽な方に逃げちゃうもんなぁ。今だって気分転換にとりあえずオ〇ニーしよかなって思ってるからね。
じゃあ、先々の不安は?
「ありますよ~、それはさすがにあります。それこそこ業界の将来を考えると決して明るくはないじゃないですか。でも、DMMの中の人はみんなあきらめずに一生懸命、だったらこうしよう、これだったらいけるんじゃないかって考えてるので、それに応えられるように頑張っていこうと思ってます」
おギャラをもらってることを割り引いてもホント、DMMはいい会社だと思う。が、どうして、そんなに前向きなの。オデがDMMに飛び込む勇気がでない理由はそこなんだよ。やっぱり気にいらないことがあったらバーロー! やってらんねーよって言いたいじゃん。
「それは巨砲さんがホントにしっかりとした自分を持ってるからですよ。わたしは出来損ないの部類なので感謝しながらやっていくしかないんです。最初に部長さんに声をかけてもらった時からずっと感謝しています」
うわぁ、このパターンか。売れてる人ってホント、周りに感謝をしてるんだよ。そしてオデはそのたびに自分のダメ人間ぶりを痛感するのだ。
でもさ、オデだって7年前からなるべく感謝するようにしてんだよ。
「はい、はい、はい、はい」
すっかり聞き役のMYMEママ。
でもさ、それもケースバイケースでさ。感謝はするけど、やっぱりオデの方が正しいって言いたくなることあるでしょ。まあ、オデは言っちゃうんだけど。
「あたしもそう思ってみたいんですよ。あたしがいなきゃダメじゃんって。でも、そのきっかけが未だになくて」
DMMにいったら他人にバーローって言いたくなる気持ちがなくなるのかね
「浄化されちゃうかもしれないですね(笑)」
そしてDMMの母は小さく笑ってこう続けた。
「きっと安心感をもらってるんだと思います。他のことを考えなくていいくらいの環境を」
いいよね、安心感って。オデもDMMに入っちゃおうかなぁ。
最後にYOUくんを勘違いさせないために書き足しておくと「スゴイっすね」と評価した同業者は必ず話の終わりに「自分には(相手は)無理っすね」と言っていたぞ。
グチがあるならMYMEママに聞いてもらいなさい。気持ちが楽になるから。
MYME編 完
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