ガチギレ

　前回のコラムでも書きましたが、俺は出ないとキレます。もしかしたらパチスロやパチンコには向いていないのではないかと思うくらい感情むき出し、チンコむき出しでキレます。このあたりは俺が出演するテレビや動画を観たことのある方ならご存知でしょう。過去には台を取り外そうとしたこともありますし、ホールの床で不貞寝したこともありますし、「ういち・塾長のあとは任せた」という番組の初回放送ではエンディングで激ギレしてタマキンを出しました。しかし、映像媒体で見せるキレは言うなれば演技。これを読んでいる男性諸氏の彼女や奥様、愛人などがベッドで見せるアレと同じです。安心してください、アンタそんなに上手くないですから。

　この日はバジ絆の青頭ばっかり出やがる台を打ちました。朝イチからBCがスルーザファイアすること6回、この時点でもう既に半ギレでしたが、都合7回目で射止めたBTが高継続率だったようで、あれよあれよという間に2千枚。先ほどまで連発していたクソッタレはどこへやら、投資分を回収して有り余るコインを手にして偉く上機嫌だったことは、下にある逸材ポーズをご覧になればお分かりになりましょう。

　偶数であることを祈りました。青頭が多いのはなにかの間違いであることを切に祈りましたが、祈って設定変更できるなら誰でも祈るって話です。やはり設定は忌々しい奇数だったようで、中ハマリを食らってスルー、天井手前を食らってスルーというのを繰り返し、長いが長い下り坂をゆっくりゆっくり、いや、ライクアローリングストーンよろしく物凄い勢いで下ることになったのです。

　2千枚あったコインがすべて飲まれ、追加投資までする羽目になったのですから、これはもう完全にキレていいシチュエーションです。この日は仕事でしたし、周囲の方々もそれを期待しているような感じだったので、全部飲まれたあたりから半ギレを演じてみたのですが、8スルー目の朧で半月を確認して席を立った、即ち目前に迫ったATを自ら放棄したので、もしかするとあれはガチギレだったのかもしれません。はい、おしまい。