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　少し前にビワコとラインのやりとりをしている中で東海道新幹線の喫煙ルームの話になりました。全席禁煙のN700系には3両目、7両目、10両目、15両目と計4つの喫煙ルームがあります。このうち10両目はグリーン専用となっているので8～10号車の乗客が利用できるシステムになっています。これは車内アナウンスでも言っていますし、目の前の折りたたみテーブルにも記されています。

　ビワコや俺に限らず、新幹線は寝るための移動手段…といっても、のぞみちゃんと寝るわけじゃありません。我々は寝台車みたいなものだと考えているので、グリーン代は自腹だったりそうでなかったりしますが、少し高くても乗りたいと思ってしまうのです。というかグリーン車で会うライターは疲れやすいオジサン、オバサンがほどんどなので、グリーンに乗っているライター＝高齢者と考えたほうがいいかも知れません。もしバッタリ会ったら優しく接してください。俺はあと11年、ビワコはあと18年で還暦を迎えるのですから。

　話が少々逸れましたが、ビワコが言うには先日、そのグリーン専用の喫煙ルームが満だったらしいのです。喫煙ルームの定員は3名（4名との説もあるけどかなり窮屈）、稀にそのあたりをよく分かっていないのか、それとも麻雀でもやるつもりなのか、とにかく4名になることもありますが、通常、中に3名いたら外で待ちます。そのシチュエーションにビワコが遭遇したようなのです。

　グリーン利用者を待つなら分かる。ただ、そのときはデッキを隔てて隣の車両、要は指定席11号車の利用者が吸い終わるのを外で待っていたらしく、それに対してビワコは生理なんぞとっくのとうに上がったのに少しイラッとしてしまったようなのです。すみません、上がったは嘘です。というか、本当のところは知りません。

そんな瑣末なことにイラッとしてしまった小さい自分を悔いたのでしょう。送られてきたラインには「アタシ、性格悪いのかな」と綴られていましたが、ルール的な観点で言えばビワコはひとつも悪くない。ルールを守らぬ11号車の喫煙者、そして10号車と11号車の間を自由に行き来できるようにしたJR東海が悪い。ただ、思いやりじゃないですけど、そこはもうちょい広い心で接してもいいんじゃないかと個人的には思うのです。

もっとも、昨日、俺がビワコとまったく同じシチュエーションに遭遇したとき、喫煙ルームから出てきた人が11号車のほうに歩を向けた瞬間、チッと軽く舌打ちしましたが。はい、おしまい。