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塾長

公開日: 2019/12/10

 アメリカと聞いてパッと頭に思い浮かぶのはなんでしょう。ニューヨークの摩天楼かマイアミのサウンドマシーンか、それともカリフォルニアの蒼井そらか。戦前生まれの祖母は死ぬ間際に「マッカーサーに殺される」とよく分からぬことを何度も何度もうわごとのように申しておりましたが、私がアメリカに抱くイメージは浜田省吾。そう、デニムと赤いバンダナ、そしてサングラスでお馴染みのハマショーだというのは、すみません嘘です。自由です。

 

 

 

 

 自由になりたい。そう強く願っているのはなにも80年代の浜田省吾や尾崎豊だけではありません。私とて同じです。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが武器となるフリーランスの道を選んだのは大門先生に影響を受けたというのもありますが、基本的には自由人でいたかったからだし、好きなカレーは自由軒で支持する政党は自由民主党だし、さらに言うなら行く行くは自由が丘に1週間くらい住みたいと思っています。

 

 

 

 

 だからでしょうか。先日、東京駅から新神戸に向かう東海道新幹線は指定もグリーンも満席。誰よりも自由を愛する私には自由席のみ用意されていました。正直、これほど長い時間、自由席に座るのは初めて。果たして自由席にはどんな自由が待っているのか。もしかしたらスケのケツを触るのも自由、裸になるのも自由、車内でBBQやるのも自由なのではないか…期待に胸膨らませていたのですが、真ん中の席は図々しさがないとひじ掛けを使えないこと、前後の席間隔が狭いため膝に爆弾を抱えている私にはかなりキツイこと、そしてオッサンの頭を肩で支えなければならないことなどが発覚。自由とは名ばかりの不自由席だったのです。

 

 
 

 

 もっとも、その1時間後に座った北斗天昇は何故か両隣が大爆発。その大爆発に挟まれ泣きながら6万突っ込んだとなると、ある意味、新幹線以上に窮屈な不自由席と言えなくもありませんが。

 

 

 

   

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