少し考えよう

　長引く自粛生活でストレスが溜まっているのか、それとも風俗に行けない、或いは呼べないことでストレスとスペルマの双方が溜まっているのか。そのあたりは分かりかねますが、ここ最近、ツイッターやインスタが冬の日本海以上に荒れているとの印象を受けます。

　過激な発言をしたとか、政治的な発言をしたとか、広島出身の古参ライターをディスったとか、批判が出て然るべき内容の投稿をしたのであれば袋叩きにしてやりたいという気持ちも理解できなくはないですが、なんてことはない極々普通の投稿に対しても揚げ足取りとしか思えぬクソリプがつくような状況は決して健全とは言えないし、これはいよいよおかしなことになってきたと考えるのが妥当ではないかと思います。

　以前もこんなことがありました。それは東日本大震災のときです。あのときは石原都知事の発言もあり、国民総出でパチンコ業界を叩きにきたのですが、ブログだったかツイッターだったか「色々考えすぎて辛いからレモンサワーを飲んだ。美味くなかった」という風なことを書いたら正義の第三者に不謹慎だ、被災地の人たちに謝れなどと言われました。もしかすると私の言葉が足りなかったのかも知れませんが、被災地および被災者のことを考えすぎて悩んでいたのですから、こうした批判はちょっと違うなと今になって思うのです。

　名前は伏せますが、先日、チョイブスボインで文才のある女性ライターが近所に買い物に出掛けた際に自撮りした、チョイブスに磨きがかかったノーメイクの写真をツイッターにアップしたところ、とある方から「子どもがいるのだから家にいて下さい」みたいなことを言われていました。もしかすると彼女とそのご家族を案じてそう言ったのかも知れないので単なる注意喚起の可能性なきにしもあらずですが、なにかこう、傍から見ていてちょっと棘があるように思えたのです。

　チョイブスボインがどう感じたのかは分りませんし、どこが感じるのかも分かりません。ただ、今回の一件に限らず、相手がどう受け止めるかを少し考えてから書き込む努力を皆が惜しまなければ、こんな有事でもSNSはもうちょい楽しい場になると個人的には思うのですが、そのあたり猿丸さんはどうお考えでしょう。