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公開日: 2021/05/07
栄養バランスのいい食事を摂り、夜寝て朝起きる規則正しい生活を送っていた三十代前半はさほど気になりませんでした。むしろ、アニマルかつみ先生みたいなロングヘアや水瀬美香みたいなウォーズマンヘアにチャレンジしようと思っていましたが、深夜に原稿を書いてそのままパチ屋の開店に突撃して5万負けてミヤネ屋終わりで寝る不規則な生活が何年か続いたときにふと思ったのです。あれれ、俺、もしかして薄いかもと。
※後ろの毛を前に持ってくる古典的な薄毛隠し
薄いかもが薄いという確信に変わったのは三十代後半。動画などで自らの髪の毛を見るたび嫌な気分になり、風の強い日や小雨降る日に「オープニングとエンディングは屋外で撮影しましょうか」とか抜かす気の利かないディレクターには渾身のラリアットを叩き込んでやりたいと思うようになりました。自らの出演している動画をまったく観ないと公言するようになったのはちょうどこの頃。頻繁に帽子を被って動画に出演していましたが、無論、これはオシャレでなく薄毛隠しなので厳密に言うと帽子でなくヅラと考えて頂いて差し支えありません。
※もう隠しきれずヅラを多用
こうなったら薄毛は金でねじ伏せるしかないとの結論に達したのは四十の頃。頭皮を清潔に保つためのスカルプシャンプー、抜け毛を防止するプロペシア、そして育毛を促進するリアップと、薄毛界の三種の神器、すべて試しただけでは足りないと感じたので、念には念をとレーザー治療も始めました。全部ひっくるめてひと月で約4万チョイなので、年に50万近く薄毛治療に費やしていた計算になります。
※早期治療で間に合ったケース
※まだ間に合う、多分
それもこれも女にモテたい一心で始めたこと。イタリアならまだしも、日本でハゲたらまずもってモテない、都合のいい女を抱くことはできない、そう思ったからです。同じ悩みを抱えている同士ならきっと分かってもらえるはずですが、私と同じモテ目的でこれから本格的に薄毛治療を始めようと思っている方にひとつ言いたいことがあります。
※これは完全に手遅れ
抜け毛を防ぐために服用する錠剤プロペシアには男性ホルモンを抑制する働きがあります。私の経験上、これを毎日飲んでいるとチンポの勃ちが悪くなるというか、中折れが多くなるというか、そもそも女を抱きたいという気持ちが薄毛だけに日に日に薄れて行きました。女にモテたい、セックスしたいで始めた薄毛治療が、結果的に女を、セックスを遠ざけてしまう可能性が少なからずあること、ツイッターで私に薄毛相談をしてきたazさんは、そのあたりを充分理解した上でやるかやらないかを決めてください。
※応援しています
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