のぞき

　パートナーに携帯電話をこっそり見られたらどうでしょう。やましいことがひとつもないので構わないという方は恐らくマイノリティ。この下品なコラムに目を通している方のほとんどはなにかしらの犯罪行為に手を染めていたり、ダブル不倫していたり、風俗街に頻繁に出入りしていたり、爪の先から頭のてっぺんまで真っ黒とは言わないまでもグレーだと思うので見られたら困るというか、見られたと分かった時点で土下座の準備運動をしておいたほうがいいと思います。

※写真を撮って思いました。水曜締切の当コラムを金曜朝に書き終えたことがバレるなと。

　また、特にやましいことがなくても見られたらいい気はしないという方は多いはずですが、そういう方は一度深呼吸をしてから胸に手を当ててよく考えてみてください。携帯にロックは掛けていないか、ラインを開くのに暗証番号は必要ないか、検索履歴を見られても大丈夫か、ひとつでも思い当たる節がある方はグレーです。黒寄りのグレーですのでそのあたりはちゃんと自覚しましょう。ちなみに、私も携帯には二重でロックを掛けていますが、それは決してやましいことがあるからでなく、紛失したときにライターの連絡先が流出する恐れがあるからです…と言えばパートナーには納得してもらえます。覚えておきましょう。

　ただ、ひとつ気になるのは携帯の覗き見が法律的にどうなのかという点。入浴中の美人を覗いたらパクられるし、女子トイレを使用中の美人を覗いてもパクられる。残念ながらブスならセーフとはなりませんが、携帯を覗いてパクられたという話は聞いたことがありません。これはどういうことなのかとネットで調べてみたところ、どうやら携帯やスマホを覗き見る行為はプライバシーを侵害する不法行為に該当するらしく、裁判を起こせば慰謝料をブン取れる可能性があるとのこと。もっとも、見られた内容によっては何十倍もの慰謝料を支払う可能性なきにしもあらずですが。

　先日、ホールの監視カメラでラインのやりとりを見られて出禁手前の厳重注意を食らったという話を聞きました。セキュリティの問題もあるので法律的にどうなのかは分かりませんし、ホールがルールである以上は仕方のないことなのかも知れませんが、その話を聞いて「恐っ」と思ったので、もしかすると私は爪の先から頭のてっぺんまで真っ黒なのかも知れません。実際、顔も身体も真っ黒を通り越してガン黒だし。

※デジカメで夜撮影すると顔認証しません。