行列のできる店
記事一覧へ公開日: 2014/10/14
10月上旬、実家のある北海道札幌市に10日間ほど帰省しておりました。
今回の札幌訪問で確信したことが一つあります。以前から、うすうす気づいてたんですけどね、今度こそハッキリと確信することができたんです。
いろんな北海道名物・札幌名物(ラーメンとかスープカレーとかジンギスカンとか)の「行列ができる店」が札幌市の某繁華街に何軒かありますけど、わりと、どこも
よくて中の上、ヘタすりゃ中ぐらい
だよなってことです。行列の長さと中身がまったく比例していません。
いや、美味しくないとか行かないほうがいいとか、そういう極端なことを言いたいわけじゃないんです。だいたいどこも普通に美味しいんですけどね。ただ、
大行列を作ってまで食べるようなもんじゃないわな、ってことです。
なぜ、こんなネガティブなことをわざわざ書いたかというと、大行列ができてる某繁華街のお店たちが「それぞれのジャンルにおける北海道・札幌の最高峰だ」と勘違いされたら困ると思ったからです。余計なお世話でごめんなさい。でも、ボクは生まれ育った北海道と札幌が好きだから。
誤解を恐れずにぶっちゃけますけど、札幌(とくに、すすきの)を訪れた観光客がグルメサイトのクチコミ欄に書き込んでる内容は信用なりません。
あまりにもポジティブなバイアスがかかりすぎているからです。
大行列ができてるんだから美味しいに決まってる。
北海道なんだから、札幌なんだから、食べ物が美味しいに決まってる。
せっかく北海道、札幌に来たオレが食べたもの、食べた店は全てがハズレなし、一流だったと思いたい。
店内に芸能人やグルメレポーターのサインがたくさん飾ってあったから美味しくないわけがない。
石チャンがテレビでマイウ(略)
たとえば、札幌の某繁華街にある某店は店内がとても狭いです(テーブル席なし、カウンター○席のみ)。それでいて普通に美味しいですから、そりゃ~、お昼どきともなれば、ちょっとぐらいは行列もできるでしょう。
で、新千歳空港のおみやげ品売り場に行くと、そのちっちゃいお店のお持ち帰り用の商品が「行列のできる店の○○○○」というウリ文句とともに売られているんです(ちっちゃいお店の経営者が自分の口で「ウチは行列ができる店です」と言っちゃってる)。テレビのグルメ番組でも行列のできる有名店として紹介されまくりです。
行列が更なる行列を呼び、さらにはグルメサイトのクチコミ欄に、強いバイアスのかかった観光客が「こんなに旨い○○○○は食ったことない」「○○分間も待たされたけど、その甲斐があった」「○○分並んだ末に、ついに制覇!」みたいな勢いで高評価なコメントをしてしまうものだから、今ではすっかり全国区の有名店ですもん。
札幌(某繁華街)に行ったら、多少の行列は覚悟してでも、あそこに食べに行かなくちゃ!
行列がどんどん長くなっていきます。入店する瞬間に店員さんとハイタッチするんじゃないかってぐらいの勢いですよ?
普通に美味しいだけなのに。
おいおい名波、普通に美味しけりゃいいじゃん、それのどこがダメなんだヤボなこと言うんじゃねーよ、なにさまのつもりなんだコノヤロウ。そもそも「普通に美味しい」ってなんなんだよ名波、そういう言い回しをするやつ、気に入らねえんだよなあ。
ええ、ごもっともでございます。
ただボクとしてはですね、大行列ができている某繁華街のお店たちが、それぞれのジャンルにおける北海道・札幌の最高峰だと思い込まれちゃったら困るなあと思ったんです(2回目)。
行列に並ぶ並ばない、美味しいお店だと思い込む思い込まないは個人の自由ですから、100%ボクの余計なお世話ですゴメンナサイ。最高峰うんぬんっていうのも人それぞれの主観によるものですし。
ただ、ボクは生まれ育った北海道と札幌が大好きなんです(2回目)。
ちなみに、立地条件が良くないにもかかわらず行列ができているお店は、さすがにハイレベルな場合が多いです(当たり前ですけど)。
飲食店だけじゃなく、ほかの業界にも当てはまりますよね、こういうの。
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