微妙なニュアンス
記事一覧へ公開日: 2018/09/25
むかーしむかしのお話です。
かつてパチスロ界(一部、パチンコのほうも?)には「裏モノ」ってやつが存在しておりまして。
(´・ω・`)
今は存在してないことになってます、じっちゃんの名にかけて
地域によって温度差が大きかったため、ほとんど打ったことがない人もいらっしゃるとは思いますが、あるところには、あったんです。ズラ~リと大量に。
※イメージ
しかし、ある日、突然のこと。
なんの予告もなく、“正常な”挙動に戻っていることがありました。
客はザワつきます。
「おい!今日からノーマルに戻ってるぞ!」
しかし、その表現は必ずしも正しくありません。
たとえばボクが自宅に保管している某機種・某バージョンの実機は、設定キーをイジるだけで
N1→N2→N3→N4→N5→N6→B1→B2→B3→B4→B5→B6→Bモーニング→Bイブニング→ホニャララ→ホニャララ…
※N=ノーマル、B=裏
みたいな感じで、ノーマル設定にも裏設定にも自在に変えることができる仕様になっています。ホールで現役だったときも、もちろん同じ仕様でした。
わざわざ基板を入れ替えなくても、ノーマル設定にしたり裏設定にしたり、モーニングを仕込んだり、イブニングを仕込んだり(一定の総回転数に達するとスイッチが入る)といったことが可能だったわけです。
ということは、つまり、挙動がノーマルだからといって、必ずしも中身がノーマル基板だとは限らないということ。これ大事。
設定師さん(店長さん)のさじ加減ひとつで、ノーマルにも裏にもできたわけです。基板を入れ替えることなく。
なので、客が発するべき表現は場合によっては
「おい!今日はノーマル設定に戻してるぞ!」
が正しいかもしれないのです。
しかし当時、そのような表現をする客は、あまりいませんでした。
ノーマル⇔裏の切り替えは、基板やROMの物理的な入れ替えで行っているイメージで捉えている人が多かったのではないでしょうか。
マイルドな裏モノの場合、ノーマル設定の日と裏設定の日を交互に混ぜ合わせると、トータルでは、さらにマイルドになります。
なんとな~く裏っぽいんだけど、裏っぽくない日もあって、よく分かんない。
そんなシマもあったでしょうね。
ほんのわずかな表現の違いではありますが、ことの本質を捉えるためには、まあまあ大切なんじゃないかと思いまして。
ちょっと書いてみました。
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